大掃除
「ダイチくん、マオちゃんここが私のお家よ」
マリサさんの家に案内された。
「一年ぶりに帰ってきたから、かなり汚くてごめんね」
「いえいえ。お世話になる身として何も文句言えませんよ」
「マオも! マリサの家好きだよ」
「あぁ。君たちには、早速掃除してもらう。タダで居候されるわけにもいかないからね。掃除用具はここに入ってる。頼むぞ」
そう言って、マリサさんはどこかの部家へ消えてった。
「マオ、掃除用具の使い方はわかるか?」
「わからない」
「これは、雑巾って言ってこれはバケツ。バケツに水を溜めて」
「フムフム」
「溜まったら、雑巾を水で濡らして床をこうやって拭く」
「なんとなくわかったー」
そう言ってマオは、人差し指を立てて雑巾を指した。すると、雑巾は動き出した。マオの人差し指に操られるように動き、バケツの中に入り、そのまま床に…
「ストップ!!床につける前に絞らないと!こうやって!」
「わかった」
そう言って、人差し指で円を描くと雑巾が絞られて、そのまま床を拭きだした。
「マオ、凄いね!こんなことできるなんて」
「簡単だよ。ダイチもちょっと練習すればできるよ。ダイチは、魔力は出せる?」
「魔力?」
「こうっ!」
そう言って、マオは掌をパーに開いてそして、両手を迎えあわせにした。そして、その中にピンクの球体が出来た。
「すごい!どうやってるの?」
ダイチも真似をするが、全く何も起こらない。
「ダイチ、魔力の流れが悪いね。ちょっと待っててね
」
マオが僕の身体に手を添えて目を瞑って何かをしている。全身に何か流れを作るように掌で身体をなぞっている。すると、何か視界が開けてきた。
「これでできるよ」
「あなたたち!何してるのっ!って!あれっ?ダイチくん?女神様の洗礼受けてないよね?」
「あっ。はい 」
「魔力の流れが…マオちゃんがやったの?」
「うんっ!そうだよー。そういえば、マリサさんの魔力の流れ…」
「あれっ!凄く綺麗になってる。この短時間でどうやったの?」
「魔力でこうやって、ゾーキンを動かして」
「マオちゃんすっごーい!!今度教えてー。じゃあ、ここもお願いできるかな?」
と、僕とマオは書斎まで案内された。さっきマオが言いかけていたことは何だったんだろう?
「この書斎、本がいっぱいあって掃除するの大変なんだ。マオちゃんなら簡単にできるんじゃないの?」
すると、マオは全ての本を宙に浮かせてその間に雑巾を操って本棚を掃除した。
「マオ!この、ハタキを使って本のホコリを落とすんだよ」
と、僕はハタキをマオに向かって差し出した。
「はーい」
そう言ってマオはハタキを器用に操り本の上のホコリを落としていった。
「それで、本を本棚に戻してから床のホコリ雑巾で拭けば完了だよ」
「はーい」
マオは、僕が言った通りに掃除を行い見事に書斎の掃除をやり遂げた。
「さすがマオちゃん!あなた達っ!夕食が出来ているから一緒に食べよっ」
そう言って、マリサさんはとても素敵な笑顔で僕たちをリビングへと案内してくれた。




