潔白?
「ダイチくんは、マオさんのことをどう思ってる?」
「えっ?どうって?」
「好きか嫌いかだよ!」
ジルバさんと二人っきりになると唐突に尋問と関係ない話になった。
「ジルバさん、どうしたのですか?いつもと違いますよ」
「あんな美女を前にしたら、平常心なんて保っていられないよ!俺は支部の隊長として威厳のある発言や行動をしてきたけど、ずっと、してたら疲れるのさ。でっ、どうなんだい?」
「あっ…凄く美人だと思います」
「そうだよねー!ダイチくんもそう思うかい!?旦那さんを探しに来たって言ってたよね。もしかすると、この支部に理想の男が居て、それで来たんじゃ?楽しみだよ!」
「あっ…はい…。」
こんなにも絡み辛い人だったんだ。ジルバさんは…。
「俺はね、マオさんは白だと思うよ。マオさんを売ろうとしていたあの二人、許せないよね。俺が懲らしめてやるから安心してね」
そんな話をしていたら、二人が戻ってきた。
凄く楽しそうに話している
「マオを調べたけど、人間だ!」
「ねぇ、ダイチ!マリサがねー、好きなタイプの男性は細い人なんだってー。普段、筋肉ばかり見てるかららしいよ」
「おい!バカマオ!それは言うな!」
マリサさんが顔を赤らめている。
「マリサさんってそういう好みなんですね。知らなかったですよ。でも、俺は生憎身体を鍛えすぎちゃいました。ご期待に添えずに申し訳ございません」
「はっ?ジルバお前さ、キモい。
そういえば、マオは強い男が好みみたいよ」
「マオさん、俺はA級冒険者ですよ。どうですか?」
「今度戦おう。マオに勝ったらいいよー」
「よしっ!ありがとうマオさん!」
「えっと、あの…僕達はこれで解放されるのでしょうか?」
「ジルバ、お前やっぱりキモいわ。今日は特にキモい。
えっと、ダイチくんの解放は、まだよ!まだ尋問だけだからね。
そうだね…。一週間後ゴーダとダイチが闘って勝てば君たちを無罪にしてあげる。」
「えっ?まだなんだ」
「マリサさん、それは酷なんじゃ?彼はまだ女神様の洗礼を受けていない!ゴーダは女神様の洗礼を受けている!更に体格の差もある!そんなの普通の人間なら無理だよ!」
「マオから聞いたよ!?ダイチくん、君の精神力は強いんだって?君の精神力があれば、それくらい大丈夫だよ。頑張って」
「えっ?僕の精神力?どういうこと?」
僕はわけがわからなかった。
「ダイチならできるよー。マオはダイチが勝つって信じてる」
「一週間も新人冒険者君にはクエスト報酬もなしで食べていくのは辛いでしょ?お姉さんが君達が本当に魔族かどうかの監視も兼ねて、面倒見てあげるわ」
「マリサさん、それが狙いですね!?」
すかさず、ジルバさんが突っ込んだ。
「ジルバ、そんなわけないでしょ!!」
マリサさんは顔を赤らめている。
「あと、こいつらはジルバ!お前が監視してくれっ!」
マリサさんはそう言うと、ゴーダとスネスが拘束されていた。
「放せよっ!お前ら!俺は何も悪いことはしてねぇぜ!悪いのは魔族とつるんでるダイチだ!」
「そうだー!僕たちを放せー!」
「ゴーダ君が、一週間後ダイチ君に勝てば解放してやろう。それまでお前たちは誘拐未遂容疑で拘束しておく」
「ふざけるな!なんでこんな仕打ちを受けないといけねぇんだよ!」
「そうだよ!僕のパパが黙っていないぞ!」
そんなやり取りがされていた。
とりあえず、僕は一週間後のゴーダとの闘いに勝たなければならない。




