これって恋?
夜は交代で、見張りをした。船の中でもそうだったので特に問題はなかった。
マオが見張ってる時に女神様が丁度起きてきた。
「女神様、どうしたの?今はマオの番だよ。女神様は寝てていいよ。」
「ちょっとね、貴女と秘密の話がしたいのよ。」
「秘密の話?」
もしかして魔王ってことがバレた?
「マオさん、あなたダイチさんのことが好きでしょ?」
「……」
質問の内容が予想外だった。一瞬マオは固まった。
そして、それは誤解だと気付いて慌てて口を開く。
「そそそそそそ……そんなことない! マオはマオより強い男にしか興味ない!」
「ふふふ……そうかしら? マオさんは婚活中でしたよね? どうしてそんなに強いのにダイチさんと旅をしてるの?」
「それは…」
マオが魔王だからなんて言えない。本当は魔物で人間の世界を一人で旅するのが怖いなんて言えない
「どうしたのかしら? やっぱり図星だったかしら?」
「ダイチは命の恩人なの! だからダイチが強くなるお手伝いしながらマオは恋人探すってダイチに約束したの!」
「あらそうなの。 じゃあ、どうしてアズミさんとダイチさんが仲良くしてるのを見るとイライラしているのかしら?」
「それは、ダイチがマリサという恋人がいるのにも関わらずアズミとイチャイチャしてるからだよ。そりゃイライラするよ!」
「じゃあ、私がマオさんとダイチさんの恋のキューピッドになってあげましょう。」
「えっ?」
マオは一瞬迷った。そんなわけない。これは夢だ。夢なんだ!
目が覚めた。マオは見張り中に寝ていたみたい。変な夢だったな。マオがダイチを好きなわけなしい。女神様の尋問もリアルだったな。怖かったよ。危うくマオが魔王って、言っちゃう所だった。
そして、朝が来た。昨日の夢のせいで変にダイチをチラチラと見てしまう。マオはダイチが好きなのかな……?
そんなわけない! 断じてない! でもダイチがマオよりも強くなってくれたらいいなぁ。そしたら好きになれるのに。それって既に好きってことなの?もう、わからないよ。
「あら、マオさんどうかしました? 今日は様子が変ですね。変な夢でも見ましたか?」
女神様が意味深な質問をしてくる。
「そんな夢みてない!」
マオはムスッと答えた。
「あらあら……変なこと聞いてごめんなさいね。今日も頑張りましょうね!」
「うん。頑張ろう!」
変な夢を見たせいで朝から調子が狂う。
ようやく恋愛要素を少しずつ出せるようになってきました。




