精霊の強化
次の日
朝日が上ると自然と起きた。みんなも同じタイミングで起きた。
昨日マオが釣った魚をみんなで食べた。今日から女神様の訓練が始まる。
「じゃあ、シンジ、私はダイチさんとアズミさんの訓練をしてくるので、操縦は任せたわよ。」
「わかりました。」
女神様はそういって操縦席を降りる。
「マオさんは、練習相手にでもなってもらいましょうか。」
そういって女神様はマオも連れていった。
船の中には、練習場も完備されていてそこで組手とかもできる。
「船の中だからあまり派手な技は使わないでね。アズミさんの炎の矢は要注意ね!」
「わかりました。」
「じゃあ、ダイチさん。アズミさん『パワマ』から覚えようか。自身の力を上昇させる魔法よ。ダイチさんは攻撃の衝撃を上げるのに役立つし、アズミさんは強い力で弓を引けるようになるわ。」
ダイチとアズミは、女神様に教えられた通りにパワマの修得をしていた。
暫くしてから
「うん。いいですね!」
ダイチはパワマを覚えた。そもそもスピマを覚えていたから修得が早かった。
「では、ダイチさんはマオさんと組手でもしていてください。新たな力を存分にマオさんに見せつけてください。アズミさんは引き続きパワマの修得に専念してください。」
ダイチと組手をした。確かに威力が上がっていた。しかし、そして天空海闊と組み合わせればかなりの力が発揮された。
それを見ていた女神様は、拍手していた。
「ダイチさん。それだけでバフ無しのA級冒険者くらいの威力がありますね。素晴らしいです。」
アズミは結局『パワマ』を覚えることはできなかった。
「うーん。じゃあ、今日の訓練はこれくらいにしましょうか。アズミさんは焦らずにね。まだまだ時間はあるから。自主練も欠かさずに行ってね。あと、ダイチさんもマオさんとの組手を何度も行って闘いの勘を身につけてください。まだまだ戦闘に関して不慣れな感じがします。一ヶ月間も続けるとかなり戦闘慣れするかと思います。」
午前中で訓練が終わった。
午後からは、船の操縦のやり方や海賊が攻めて来た時の対処法。嵐が来た時の対処法等を学んだ。
マオは、また大きな魚を釣った。釣りって楽しいな。
そして、1日が過ぎた。
次の日、アズミがパワマを覚えていた。
女神様がアズミ用にBグレードの梓弓を準備していてくれた。
「アズミさん。貴女の力でマオさんにおもいっきりぶつけて下さい。勿論、属性攻撃はダメですよ。船が壊れるからね。」
「はい。」
そういって、アズミの矢が飛んできた。
マオは受け止めた。前に受けた『涼風一陣』の時の矢よりも更に早くて鋭い矢が飛んできた。
「いいですね。次は、ミナト様の力を使って打ってください。」
「『涼風一陣』マオさん!いきます!」
矢が飛んできた。その威力とスピードは更に上がっていた。
「素晴らしいです! アズミさん! やっぱり精霊の力は凄いですね。では、次は精霊の力を鍛えましょうか。これでも、昔は精霊の契約者を鍛えたこともあります。精霊の力も鍛えると強くなります。」
「そうなの?」
びっくりだ。マオもそんなことは知らなかった。
「はい。では、ダイチさんはどういった経緯でカンナ様と契約しましたか?」
「僕は、スライムを殺すのが凄く気が滅入ってしまって結局攻撃すらできませんでした。そしたら、どんどんスライムが友好的に感じるようになってきて気がついたら契約していました。」
「わかりました。ダイチさんの中にあるスライムを思う気持ちそれをしっかりと意識しましょう。そして、身体の中のカンナ様に話しかけるように、瞑想をしましょう……」
「……」
「もう、ダイチさん貴女はカンナ様と会話しているはずです。貴方の身体の中に蓄えられている戦闘の経験。それをカンナ様に捧げましょう。」
「……」
「捧げればそれだけダイチさんの戦闘経験は無くなってしまうので、捧げすぎには注意ですよ。」
「……」
「最期にカンナ様にお礼を言いましょう。『パンっ!』はいっ戻ってきてください。」
ダイチは凄い汗をかいてぐったりとしている。
「お疲れ様でした。どうでしたか? 精霊との対話は?」
「以前にも似たようなことをした時があったので、初めてではなかったですが、やっぱり疲れますね。」
「そうですね。あまりやりすぎると帰ってこれなくなるから注意してくださいね。あと、頻繁に会話をするとそれだけで精霊との意志疎通が円滑になるので成長しやすくなりますよ。」
「ありがとうございます。」
そんな感じで、アズミのミナトとダイチのミスズとの対話も行いその日の訓練が終わった。
「お疲れ様でした。二人とも飲み込みが早いですね。では、明日も頑張りましょう。」




