第一章 5 背伸び
「とりあえずDランクダンジョン行ってみるか。」
俺は少し背伸びをしてDランクダンジョンへと向かう。
Dランクダンジョン【御伽の森】
「推奨40レベルか。ステータス2.5倍なら行けるな。」
ステータスはほぼレベルに比例する。俺はダンジョンへと入っていき少し進むと、
俺から前方の少し離れた人気のないところで狼と戦っている人がいる。俺と同い年くらいだろうか。レベルは12で冒険者マークが付いていない。HPが減っている、ウルフに攻撃されダメージを食らっているようだ。
だがその少年はウルフに攻撃する様子はない。俺はその少年が何をしようとしているのかが気になり離れたところで眺める。その少年のHPがかなり減ったところでその少年はウルフに攻撃する。MAXだったはずのウルフのHPは一撃で無くなる。
「レベル12だぞ?上級装備やバフをつけてない限り一撃で倒せないだろ…」
俺は少し考える。俺はなにかの固有スキル持ちだろうと結論づけた。
俺はそんなことを考えながらダンジョンの最下層へと向かう。
〜ダンジョン最下層〜
俺はダンジョンの最下層にくるまでにレベルを12上げてきた。ボス部屋の前に立ち、深呼吸してボス部屋へと入る。
【御伽の森】ダンジョンボス
【レッドウルフ】御伽の森のダンジョンボス。ウルフよりも体がかなり大きい。レッドウルフだけでなくブルーウルフやグリーンウルフなどのダンジョンボスの中からランダムで選ばれる。
「レッドウルフか…火は嫌いなんだよなぁ。」
レッドウルフはそんなことお構い無しに火属性魔法をこちらに向け放つ。俺は避けるが魔法が少しかする。
「あっつっ!やけどするってこれ!」
レッドウルフは次々に魔法を放ってくる。
「こっちの番だ!おらっ!」
俺はレッドウルフの足元に入り前足二本をぶった斬る。俺はそのままナイフを腹に突き上げレッドウルフは大きく雄叫びをあげる。
レッドウルフは消滅する。
[攻略報酬 10万ペル]
[レベルが4上がりました]
「10万ペル…そろそろ新しい武器も買わないとな。」