49話 買い物
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宮殿を出た俺達は、街で買い物をすることにした。
エリス王国は、寒いらしいから防寒具を全員分購入する。
コート類、スパイク、手袋、帽子等も。
雪山を通るなら、悪天候も予想される。
山だから、突然天気が崩れることもあるだろう。
それでも、結界を張っていれば、そもそも寒くなく、大抵の事態も、魔法で切り抜けられる。
だからそこまでの重装備は必要ないかもしれないけど、備えあれば憂いなしと言うので買っておいた。
旅で使用するものを揃えたあとは、プライベート用品を買うために街を観て回っている。
普段から魔法鍛練を頑張っているナエに、それぞれがご褒美として欲しい物を買ってあげた。
俺からは、五段アイスと、鑑定スキルを使い、戦闘で役立つ掘り出し物を見つけてプレゼントした。
アルフィンからは、リボンや、洋服を何着か購入。
シズクからは、ナエの食べたい料理を作ることは決まっているから、小物類やぬいぐるみを購入。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん達ありがとう! とても嬉しいの」
喜んでもらえたようで良かった。
沢山のプレゼントを抱き締めて、ニコニコとしている。
可愛いから、頭を撫でておいた。
買い物が終わり、昼飯を食べることにした。
「そろそろ昼だけど、食べたいものとかある?」
「お子様ランチ食べたいの!」
こないだホテルで初めて食べた、お子様ランチが余程気に入ったんだな。
「アルフィンとシズクは?」
「わたくしは、どこでもよろしいですよ。ナエちゃんのリクエストを叶えるのなら、レストランでしょうか?」
「そうですね。レストランであれば、大抵のものがありますよね」
この辺で有名なレストランに入ることにした。
ナエはご希望通りに、お子様ランチを注文。
ちゃんと小さい旗も立てられてるやつだ。
お目当てのものがあり、大変喜んでいる。
俺は、定食セットを、アルフィンはパスタ、シズクはピラフを注文して食べる。
このお店も味がいい。
バラガンはこうした名店も多くて、人を集客できるスポットも沢山あるし、観光地としては最高の国だな。
マギア・フロンティアの世界は、国によって様々な特徴があって面白い。
前世でも、国ごとに特色はあったけど、この世界は魔法があるぶん、その傾向が強い気がする。
まだ全部の国に行ってないけど、自分の目でみて、体感した感想としては素晴らしい世界だと思う。
世の中がこんな事態じゃなかったら、もっとゆっくりと、じっくりと、世界中を旅出来るのに。
だからこそ、早く平和にしないといけない。
昼飯を食べて、街を観て回った後は。
「ヨーク公にも言われたし、次はギルドに行ってみようか」
ギルドに行ってみることにした。
受付にいた女性のギルド職員に要件を伝える。
「魔王と愉快な仲間達の、タクト様ですね。ヨーク公からお話を聞いております。まずこちらの報酬をお受け取りください」
職員から貰ったものは、10万リラと。
「今回、アルド殿下を助けて頂いた事で、クエストポイントを付与させていただきます。
そのポイントとあなた方の実力を鑑みて、ギルド魔王と愉快な仲間達は、Sランクギルドに認定させて頂きます」
クエスト三回目で、Sランクギルドになっちゃった。
Sランクになることに、別にこだわりはなかったんだけど……。
いいか、貰える物は貰っとこう。
他のギルドの情報も教えてもらった。
バルデルさん達赤い星群は、Sランクのクエストを受けて街を出ていて、インさん達東風の旅団もクエストを受けて街にいないらしい。
街を出発する前に、挨拶したかったけどしょうがないか。
また、近々何処かで会えるだろう。
こうした世の中だから、クエストも溢れかえっていた。
各ランク毎に分けられているけど、Sランクは受けれるギルド自体が少なく、貯まっていく一方みたいだ。
俺達もエリス王国に行く前に何か受けていくか。
「エリス王国にこれから向かうんですが、そっち方面のクエストはありますか?」
「エリス王国ですね……あっ!」
「どうしました?」
「いえ……うーん。一件あるにはあるのですが……」
「あるんですね。どんなクエストになりますか?」
職員の人が言いにくそうに、話し始めた。
「エリス王国に行く途中で通る、雪山があるのですが……。
実はそこに、強い魔物が群れをなしているのです。
商会を狙うなどの被害も最近増えてきていて……」
雪山に魔物か。
ちょうどいい倒していくか。
通り道だし、サクッと終わらせてしまおう。
「それ、俺達が引き受けますよ」
商会が襲われるなら、物流も止まってしまうし、そういうのは積極的に引き受けたい。
「……あなた方なら大丈夫ですね。ヨーク公からも御墨付きを頂いている程ですから。雪山も大変危険ですので、くれぐれも気を付けてください。魔物の特徴は――」
討伐目標の魔物の情報も聞いておいた。
デカイ熊やら、ペンギンやら、狼やらがいるみたいだ。
細かいのは現地に行ってみてかな。
「よーし。エリス王国に行きますか。途中の雪山でクエストの魔物を退治しながら」
「お兄ちゃん。雪って何?」
ナエは雪を見るのは始めてか。
ガルカリ村は樹海の近くだったから雨は降っても、雪は降らないか。
「雪は寒いところにしか無いもので、空から白いのが降ってくるんだ」
「とても冷たいんですよ」
「アイスより冷たいの?」
「そうですわね……どっちも冷たいですね」
「うーん。早く見てみたいの」
買い物も済んで、ギルドにも顔を出した。
やるべき事も済んだしエリス王国に向かうか。
エリス王国に向けて、出発した。
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