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48話 シズクの専用装備

いつも読んでくださる方ありがとうございます!

新たに読んでくださる方よろしくお願いいたします!

楽しんでもらえると嬉しいです( ≧∀≦)ノ

 




 昨晩の宴会は本当に楽しかった。


 バルデルさんに招待された酒場は、料理も酒も美味しくて、マスターは陽気な人で話は面白く、店の雰囲気も最高だった。

 俺達が飲み食いした全額をインさんがこないだのお礼だと払ってくれたし。


 楽しかったのもあるけど、ここ最近のストレスも溜まっていたらしく、酒をセーブ出来なかった。

 酒は飲んでも呑まれるなと、ことわざもあるけど。

 はい。すいません呑まれました。


 バルデルさんと共に、意識がなくなる程、ベロンベロンになるまで酔っ払ってしまい、アルフィンに「飲み過ぎてはいけないと言ったではありませんか!」と怒られた。

 すいません。


 途中まで意識はあったんだけど……ホテルまでどうやって帰ったのか覚えていない。

 確か、アルフィン達とも飲んでいたのは覚えている。

 その後……どうしたんだっけ?

 うーん……ダメだ。やっぱり思い出せない。


 その事をアルフィンとシズクの二人に聞いてみると、顔を真っ赤にして目線を合わせてくれない。

 昨日酒場で酔い潰れる前までは、何も無かったと思うけど……何か俺やらかしたのかな? 


 二人に聞いても教えてくれないからナエに聞いてみると。



「うーんとね。お兄ちゃんがね、お姉ちゃん達の肩に腕をまわしてねギュッとしてね、大好き――むぐぅっ!?」



「な、ナエちゃん! 言ってはいけません!」



 シズクが縮地で、ナエの口を押さえて、アルフィンが、ナエを引きずっていった。

 凄いコンビネーションだ……。


 えーと?


 俺が何かやらかしたのは間違いないみたいだけど、結局酔っ払ってからの記憶は、戻ってこなかった。


 バルデルさんから、二日酔いにならない便利な薬草をもらい、何とかアルコールは残らなかったけど。

 やっぱり何か迷惑をかけたのかもしれない。

 すいません今後は気を付けます。

 心の中で謝罪しておいた。



 アルコールは残ってないけど、遅くまで飲んでいたから眠い。

 これからヨーク公に会うのに、これでは失礼だ。

 冷水と、シャワーで無理やり眠気を払い、シャキッとする。

 ホテルで豪華な朝食を食べて、ヨーク公との約束の時間に宮殿へと向かった。



「おはよう。時間通りだね」



「おはようございますヨーク公。すいません忙しい時に」



「私が呼んだんだ気を使わなくていいよ。昨日は楽しめたかい? バルデル達と飲むと言っていたが」



「……楽しくて飲み過ぎてしまい、アルフィンに怒られてしまいました」



「はっはっは。それはいい」



「もう。お体に悪いからおやめくださいと言ったのに。タクトさんたら聞いてくださらないんですもの」



「ごめん、もう飲み過ぎないから」



「はっはっは。タクト君はアルフィン王女に尻に敷かれているね」



 ヨーク公に笑われてしまった。

 アルフィンは俺の事を本当に心配してくれてるから、間違った事をすれば本気で怒ってくれる。

 本当にありがたい。



 ひとしきり雑談をした後、本題に入った。



「今日改めて来てもらったのは、これを渡したかったからなんだ」



 ヨーク公からは、一振りの刀が渡される。



「これは?」



「これは初代バラガン公が装備していた。

 聖剣エクソードアーク。

 破魔のスキルが使えるシズクさんなら装備出来ると思ってね」



 聖剣に鑑定スキルを使うと。

 破魔の力を高めて、発動までの時間を短縮する効果がある。

 装備するには、破魔のスキルが必要な専用装備。と表示された。



「破魔のスキルを強化出来る聖剣みたいだ。それにこれを装備するには破魔のスキルが必要だから、シズクなら装備出来る」



「専用装備ですか。ありがとうございます世界の平和の為にこの刀を振るわせて頂きます!」



「うん。君が使ってくれるなら、バラガン公も喜ぶと思う」



「はい、ありがとうございます」



 聖剣エクソードアーク。

 凄い専用装備だ。

 これで、シズクの戦闘力はかなりアップする。



「俺もヨーク公に渡したい物があるんです。これを」



「これは? ギルドカードに似ているね」



「これは、念話カードになります。

 ギルドカードと違い、念話だけ出来る様になっています。

 もし、情勢が変わったり、何か困った事が起きれば連絡して欲しいのですが。いいですか?」



 数枚だけど、船で移動している時に念話カードを造っておいた。シーゲル陛下に貰った物の模造品だけど。

 それをヨーク公に渡す。



「分かったよ、活用させてもらう。情勢が動けばすぐ連絡しよう」



「ありがとうございます。お願いします」



「エリス王国に行く前に街で買い物をすると思うけど、ギルドにも顔を出しておいてくれ。

 ギルドに話は通しておいたから、報酬も出るはずだ」



「分かりました。ギルドにも顔を出しておきます」



「うん、頼む。改めて今回は本当にありがとう! 君達はバラガン一族の恩人だよ」



 改めて今後の協力体制を確認しあい、その後雑談をして、宮殿を出た。




「シズク良かったね。この専用装備で、かなり有利に戦える様になった」



「はい。今までは聖樹教会から支給される騎士刀を使用していましたが、このエクソードアークは、手にも馴染みますし、発動までを補助してくれるのは、本当に助かります」



 シズクも新しい刀が嬉しそうだ。


 戦闘力アップすることは、四天王に対抗していくうえでも、とても重要になる。

 だからこそ、シズクも自身の力が発揮出来るのが、嬉しいんだろう。

 もちろん俺もだ。

お読み頂きありがとうございます!

またお願いします!

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