表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

知識の崩壊


 持ち歩く金属の箱。


 たったひとつでも、言語というアクセスキーを持っていれば、地球上どこでも世界図書館に繋がれる。


 閲覧できる情報は無限大、貸出期間はありません。


 かつては足を運び、膨大な紙媒体をあさっていた人類もこんな便利なシロモノがあれば使うだろう。


 聞けばすべてを教えてくれる知の番人。


 誇張抜きでWalking Dictionaryなスマートなやつ。


 はて、こんな強記憶な友人を片手にもつ私たちに、知識を保有しつづける役目は残っているのだろうか。


 世界はおぞましい速度で知識を殺していく。


 今も、この1秒も……あぁ、また知識の息が細くなった。


 窒息した知識、ありもしない価値を見つづける人。


 必要なのは知ではなく、用法なのだと何故気づかない。


 30年も前からわかってた。


 知識の崩壊。


 人はもうじき暗闇への執筆から卒業するだろう。



読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 同意です
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ