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チュートリアル②



太田 陽 Level 1 【DP 10】


職業 挑戦者【563068番目】


HP 100/100

MP 50/50


筋力 3

耐久力 2

知力 9

器用さ 5

素早さ 4

運 2


SP 5


固有スキル 【交渉】【弱者の特権】


ユニークスキル 【不屈の魂】


スキル 【バナナの皮】




「おぉぉっ!!本当に見れたよ!ズバ抜けて知力たけぇ〜!!職業欄あるから後々は魔法職系確定だなっ!ふぉぉ〜!


ふ……一気に駆逐する……俺の魔法の範囲内から離れろ貴様らは邪魔だ……


なんて言ってみてぇぇっ!!」



浮かれる陽を尻目に、レアの顔色は青ざめていた。



「……詰んだ……みたい……」


「ん、どうしたレア?詰んだってどう言う意味だ?」



眉間に手を当て呟くレアは、力無く囁いていく。



「陽のステータスはトータル25……

人間の平均だと普通35〜40、つまり……各ステータスが6もしくは7が平均ステータスって事よ……」



え……まじっすか……

平均値が僅かに高いのは、知力のみって事ですか。後のステータスは軒並み平均値以下……だ……と……



「ついでに言うけど……固有スキル2つ持ちはレアよ。

だけど無界において戦闘スキルじゃなかったのは致命的なのよ……

せめて身体強化とか、自身のステータスUPに繋がるものならまだ可能性があったかもしれないのに……

【バナナの皮】あえて触れないでおくわ……」



固有スキルの【交渉】は取引や会話で優位に話を持って行くのを補助する能力


【弱者の特権】は自分のホームに襲撃があった場合強制発動する。勝負内容を指定する事ができる、魔法使用不可、物理攻撃不可などだが、ステータスの低い陽にはそれでも勝てる可能性が極めて低い。


俺的には弱者の特権は当たりスキルだと思うんだが、例え魔法攻撃不可や物理攻撃不可を指定した所で、この不憫なステータスじゃ相手を撃破するのは難しいだろうが。





「……俺辞退するわ」


「……残念だけど無理な話よ。1度エントリーすれば、覇者になるか……魂が消滅しない限りは無界から出る事は不可能よ」



……無理ゲーだろ。


このステータスでどうやって戦うんだよ!スライム如きに殺られる未来しか見えねぇよ。



さらに言えばさ……


固有スキルの説明時に、『自分のホームに襲撃があった場合』ってあった


って、事は此処もいつかは襲撃されますよって事じゃん……



「自分のホームってこの部屋だよな?襲撃の事を詳しく教えてくれ……」



…………


……




なるほどな……

今は無界のエントリー受付期間、誰もレベリングなどの行動をする事が出来ないらしい。



そしてエントリー終了となるのが残り3時間。



エントリー終了と同時に無界の争いが始まるのだが、1週間は保護期間となり他のホームへと、パートナーは襲撃する事が出来ない。



襲撃はDPを消費して一定期間防ぐ事も可能らしい。

DPって言うのは、ダンジョンポイントの略でパートナーのレベルアップや、ホーム内での戦闘に勝利した場合獲得出来るらしい。



俺のホームは現在小さな部屋だが、このまま保護期間の1週間が過ぎて他のパートナーから襲撃されれば、この狭い部屋での戦闘になるだろう……



それは絶対に避けなければならない。

しかも的はパートナーだけではなく、野生のモンスターなどにも襲撃される可能性があるらしい。




レベル上げを怠り闇雲に、無界の中心部へとホーム移動すれば一瞬であの世へいくだろうな。




要するにこの1週間でレベル上げるなり、襲撃対策すればいいじゃないっ!って、ことになる。



ホームから外に出ればモンスターが生息しているらしく、外のモンスターを狩ってレベリングするのが一般的らしく、俺も3時間後には開始する予定だ。



モンスターは無界の中心に行くほど強くなっていくらしく、無界の中心部には巨大な塔があると言う。

塔の最頂部には【覇者の証】と言うアイテムがあるらしいのだが、この覇者の証を手にする者こそが無界の覇者になれるんだって。



無界は恐ろしく広大で、ひたすらデカイ円形の地形になっている、俺達参加者のスタート地点はそれぞれ無界の外輪部分に設置されたホームになる。



一応ホームの移動も可能で、レベリングしながら無界の中心へとホームの場所を変えながら、攻略する様な形になるのだろう。



因みに……今勃発してる無界争いの1つ前は、無界争いが終焉するまで500年もかかったとレアは言った。そしてその争いで覇者になった者が、妖精界を立ち上げたと言う。寿命どうなってんだよ……



そこはファンタジー仕様らしく、無界の争いに参加すると何故だか老化が止まるらしい!

まあ、俺は死んでるから意味ないけどね……



正直その不思議効果を求めて、無界争いに参加する者もいるんだってさ。俺もその考えには賛成だ!



それと、この白い部屋はホームと言う場所で、厳密に言えばマイダンジョンらしい。ステータス画面にあったDPを消費して、拡張やホーム機能の追加なども出来る。


DPは俺がレベルアップすれば増えていくのと、他にも獲得する方法がいくつかあったが、俺の強さじゃ難しいだろうな。



とりあえず後々可能なら実践するつもりだ。



初期状態のホームは5×5mの白い空間だが、DPを消費して広く改装する事も可能、更にはゲームなどに出てくるダンジョン仕様に変更など夢が膨らむ内容だった。



外から見るホームは、人1人が入れるような洞窟に見えるらしい。そこはファンタジー仕様だな……



ざっとこんなものか……


後は開始を待つだけだ。







文面修正&600文字程度の追加を致しました


文面修正→エリア、テリトリーをホームに統一


ホーム襲撃説明文追加しました

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