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第4話「魔理沙とお出かけの物語」

お昼ご飯を食べ終わって、僕はソファーで横になっていた。すると魔理沙が話しかけてきた。


「なぁなぁ、私、外を見に行きたいんだけど。」

「外?」

「そうそう。幻想郷に住む私からしたら、ここは外の世界。せっかく幻想郷の外に来たんだ。理由は何にしろせっかくだから楽しまなきゃな~と思ってな。」

「なるほど。じゃあ、今日の夜ご飯の買い物一緒に行く?そのついでに洋服とか見ればいんじゃね?」

「おぉ!外の世界の洋服か。なかなかに興味あるぜ。いままで同じ服しか着てこなかったからな。よし!そうと決まれば早速行くぞー!」


こうして今日は魔理沙と一緒に出掛けることになった。

……あれ?なんか忘れてるような……まぁいっか。



「うおーすげー!色んな服があるぜ!あ、なぁなぁ!これ着てみてもいいか?」

「そこに試着室があるから着てみなよ。」


夜ご飯の買い物の前に僕たちは洋服屋に来ていた。初めて見る外の世界の洋服に、魔理沙はとてもはしゃいでいる。なんというか……かわいい。


「じゃじゃーん!どうだこの服。似合ってるか?」

「いや、何と言うか……。」


文章だけだからわからないよ……。なんか……心が苦しい……。


「なぁ、翔兎……?これ、気に入っちゃってよ……その、買って、くれないか……。」

「いいよ、まぁ外の世界に来れた記念に?みたいな?」

「ありがとな翔兎!大好きだぜ!」

「お……おぅ。」


魔理沙の不意の大好きに、冗談だとわかっていても、思わずドキッとしてしまった。……嬉しい。


「よっしゃ!なんか気分のってきたぜ!このまま色んなとこ行こー!」


結局、少しよるだけだったのが、この日は一日中外を出歩いていた。……魔理沙と、二人っきりで……。


「いやー!今日は楽しかったな!なぁ翔兎!」

「お、おぅ。さすがに毎日は出来ないけど、たまにならまぁこんな風に出かけることも出来るから……。」

「本当か?じゃぁ次出かけるの楽しみにしてるぜ!」

「お、おぅ。じゃ魔理沙さん先に風呂入ってきていいよ。」

「おう!行ってくるぜ!」


ようやく家に帰ってきて、魔理沙に先に風呂に入るように言った僕は、一人ソファーに腰かけていた。

……今日一日魔理沙さんと出かけて、気づいた。何かを忘れていることに。自分の感情について。魔理沙さんへの、とても大事な……。忘れてはいけない、というか、まさか忘れるなんて思いもしなかった。その忘れていた感情が、ようやくよみがえってきた。その感情とは……


「好きです……魔理沙さん……。」

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