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起きた後、気絶

書き間違いなどは指摘してもらいたいです。

気が付くと僕は白い石畳の上で倒れていた。石の冷たい感触からして今ここに寝転ばされたという事だろう。体を起こそうと手を動かした瞬間、僕のては何かに当たった。何だろうと目線をやると、倒れている人だった。僕の手の届く所ですら五人、倒れていたホール全体にはざっと300人もの人がいる。僕はすでに混乱していた思考を停止させ、一心不乱に駆け出した。僕は学校でイジメられ、不登校になってからというもの、人に触れるのも、人通りが多いところに行くのもダメなのだ。僕はただ前方に、少しでも人の少ない方へ走って行ったつもりだった。しかし、それが裏目に出た。なんと前方にはこちらを見つめる人の壁。鈍い光を放つ鎧を着た兵士たちが僕の行く手を塞いでいた。氷弧は止まろうとするも呆気なく兵士たちと追突、尻餅を付いてしまう。

そこに立っていた兵士たちは僕の事を見ると微笑み手を差し伸べてくれる。が、僕には逆効果だ。恐怖から視界が段々と暗くなり、僕は再度意識を手放した。


「彼はどうしてしまったんだ?」

兵士を挟んで、氷弧と反対側にいた老人、この国の国王は人の良さそうな顔を驚きで染め、恰幅のいい腹と長い白ひげを揺らしながら、近くに立っている者を見回しつつ問う。が、答えられる者はいない。皆、同様に困惑していつのだ。

「転移魔法の影響でしょうか?」

国王の後ろに立っていた娘、国王家の長女は活発そうな印象の残る顔に驚きを浮かべ、動揺を隠せない声で言う。

「わかりませんが、とりあえず彼には応急室で休んでいただきましょう。他の人達もそろそろ起きますので」

先程の娘の妹、姉より少し背が低いが落ち着き払った顔をした彼女は、冷静な声でそう言うと、返事を待たず、兵士を呼び氷弧を運ばせる。

「姫様、縛っておいたりしておいた方がよろしいですか?」

氷弧を運ぼうとしていたガタイの良い兵士が尋ねるが彼女は首を横に振り、必要無いと伝える。

彼女も、そこにいた兵士もまさかこの少年が危害になる事などが想像だにしていなかったのだ。

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