真実
テク「ふぃー随分狩ったな」
「おう、あんたらお疲れさん、コア持ち大変だったろ」
オズ「おうおう、まぁ周辺に沸きやすいから数狩るのも楽だったけどね」
ライズ「俺はライズ、よかったらフレコ交換してくれ」
オズ「もちろん、よろしく」
ライズ「よろしくな、そろそろ夜明けの時間だし切り上げるだろ?休日とはいえ連続ログインはこたえるな」
オズ「そのつもり、おーい!そろそろ夜明けだからコア砕くよー!」
「お、もう終わりかぁ」「結構稼いだなぁ」「これなら昇格できるだろ」
ピコン
オズ「ユウキさん、これコア壊した時って周囲の人にも経験値入るの?」
ユウキ「いや、コア持ちから得た経験値が倍になるから殴ってない人はもらえない、ただコアは白属性を混ぜて殴らないと壊しきれないぞ」
オズ「ほーいありがとうー」
ユウキ「あいよー」
オズ「コア砕いたらコア持ち殴った人だけその時の経験値が倍になるらしいから砕くよー!」
「俺そこそこ殴ったぞ」「私後から来たからもらえないや」「俺丁度レベル上がるわ」
すっと宙を撫でアイテムリストからコアを取り出す、説明文には『魔晶石。魔物のコア、魔晶石を中心に魔物が湧きやすくなり。かつコアを体内に有した魔物は強くなりやすい』と書かれている
オズ「ふむ、白と...赤でいいや。さてせーのっ!」
剣を突き立てるとガキィンと音を立ててコアが砕け、塵になって消えてゆく
オズ「お、マナレベルがⅢになった」
テク「あーもうちょっとだ」
ヤマト「俺も上がったわまぁあれだけザックリやればな」
アユラ「私も上がりました!」
「もっとボス殴ればよかったなぁ」「まぁあれだけ人数いて袋叩きにしてりゃ仕方ないよ」「数狩れたからええやんええやん」
テク「まるで祭りだな」
マコト「普通はコアなんて怖くてすぐ砕くんだけどね、証持ちって凄いね」
オズ「何匹狩れたかなーっと...59か、そんなもんか」
テク「まぁ中心にいただけあって他のPTよりは狩れてるだろ」
ヤマト「数狩るにしては他のゲームと比べて少ないなぁ」
テク「タイマンだと結構強いぞこいつら。数で殴ってるから余裕だけど」
ヤマト「せやろか?まっすぐ向かってくるからぶった切るだけやで」
テク「剣道やってるとはいえよくそんなもの担げるな」
ヤマト「最初は竹刀と同じサイズの直剣握ってみたんやけど、ステをSTRにガン振りしてるせいか軽すぎてなぁ。これがええ感じやったんや」
オズ「ほーん、よく見ると長さは竹刀と変わらないから同じ間合いなのか」
ヤマト「お前も空手やってるんやから肉弾系にしたらよかったんに」
オズ「せっかくスペシャルでいいもの迎えたんだしな、どうにか使おうと思って鍛錬中」
テク「セフィラとセブンヴァーチューは何を選んだんだ?」
オズ「なんだそれ?」
テク「え、何それってお前キャラクリはどうしたんだ?」
オズ「え、だからゲーム起動したらそのまま森にほっぽり出されたんだって」
ヤマト「やっぱりお前のキャラおかしいぞ。さっきコア砕くとき目の色変わってたろ」
マコト「不思議だよね!だからこそついてきたんだけど!」とマコトはニコニコしている
オズ「ああ、使う魔法の色に合わせて目の色が毎回変わるらしい」
テク「普通は最初のキャラクリで選んだ得意属性が目の色になる仕様だ。お前のキャラバグなのか特別なのかどちらかなのかもしれん」
オズ「バグだったら嫌だなぁ。最悪BANされるじゃん」
マコト「オズ消されちゃうの?何に?」
テク「いや、特殊な能力だろ。変な奴らに狙われたり利用されたりしないかってな」
マコト「うん、よし決めた!ボクオズといることにするよ!」
オズ「まだ会って1日しかたってないぞ」
マコト「いいんだ!こんな珍しい人聞いたことないからね!」
オズ「結局そこかよ!」
テク「よかったな彼女ができて」
ヤマト「よかったな」
オズ「なんで棒読みなんだよ」
ヤマト「いうてNPCやん」
マコト「確かに証持ちと比べたらただの一般人だけど...」
オズ「だけど?」
マコト「役に立てるように錬金術とか沢山勉強する!魔力も鍛える!」
ヤマト「お熱いこって」
マコトがオズの前にすっと片膝をつく
マコト「オズ、右手を出して、素手でね」
オズ「こうか?」
途端マコトは短剣で左指の先を少し切って証に傷口を当てる
オズ「おお!?」
するとマコトの左手の甲が光だし、証と逆の文様が現れる
マコト「おお、本当にできた。えへへ、これで一緒だよ!」
テク「なんだこれ?」
マコト「契約、なにかしらの条件を満たした人しかできないんだけど、証の無いものが証を手に入れることができるのさ」
ヤマト「んならなんで皆せえへんの?」
マコト「契約と名前があるだけあってね、共にいると魔力が失われて行って、共にいないと少しずつ体力と寿命が失われていくんだ」
テク「おおえ、結構なデメリットだな」
オズ「いいのか?まだ会って間もない男だぞ?」
マコト「いいんだぁ。周りへの気遣い、人の意見を取り入れる度量、戦闘のセンス。そして特別な魔力。ボクの興味を引くものばかりだよ!」
オズ「最後が本音じゃないのか」
マコト「あはは、いいのいいの。ちなみに証持ちは契約自体は何人かとできるみたいだけど。それはどういうことかよく理解してね」
テク「契約主にメリットはないのか?」
マコト「なにやら契約者といるほど成長速度が速くなるらしいよ?その分人の命を預かるわけだけど」
ヤマト「それって契約者同士ででけへんの?」
マコト「できるんじゃないかな?ほら左手に逆さの文様でしょ」
オズ「いや...まぁ...俺分からないうちに人の命握らされたわけか...」
マコト「よろしくね!相棒!」
そう言ってマコトは早速左手で宙を撫でる、するとメニューが表示された
マコト「読める!メニュー、時間、所持金、装備、アイテム、フレンド、契約、アバター」
オズ「流石に俺たちと同じじゃないな」
マコト「凄い!今の装備が全部表示されてる!しかも名前つきだ!あれ、名前のところにペンみたいなマークがある」
テク「それ押してみ、名前好きなのに変えられるから」
マコト「お、キーボードが出てきた、すご~い」
オズ「まぁ一旦宿屋に戻ってから好きにいじくってみな」
マコト「そうする~」
テク「ギルドハウスに戻って報告していったん解散するか」
【王国ホド:中央ギルドハウス:7時】
オズ「わざわざ中央までこなくていいのに」
ヤマト「宿この付近やったやろ?まぁええんや」
「おはようございます、夜通し狩りだったようですね」
テク「そう、これ(魔測器)確認よろしく」
「お預かりします...ランクⅠが59、ランクⅢが1ですか、かなり溜めましたね」
テク「ランクⅢがコア持ちだったから取り出して湧きつぶししてたんだ、かなりの人数で行ったからしばらく王都周辺は沸き数減ると思うぞ」
「なるほど、とすると...報酬はこれくらいですね」
ヤマト「おお、すげぇな!」
テク「前回も思ったけどいかにNPCが魔物に対して無力かがわかるな」
ヤマト「いうて数で囲んでボコればいけるんちゃうの」
テク「お前このゲームの世界観見てないだろ、『願いが叶う世界』って言われていて、そのまま願いの力が魔力になる」
ヤマト「それなら誰でも戦えるんちゃうん」
テク「いや、願いが戦いに向くとは限らない。ただ平和に暮らしたいだけの人もいる。だから町や村の中そのものには魔物は沸かない」
オズ「平和に暮らすだけの願いが魔力になって魔物が直接出られないのか」
テク「あくまで考察スレや自論だけどそうだと思う。けど同時に魔物にもなんらかの願いがあるから人を襲うんだろうな」
オズ「となると人を襲わない魔物もいるんじゃないか?」
テク「今のところ確認はされていないけどいるかもしれないな」
オズ「まぁ出たらすぐ広まるだろうね」
テク「まぁ俺たちもまだお前より一日早くスタートしただけでこの世界についての情報はほとんど持ってない。とはいえワープまでできるんだから技術は現代の俺たちより上か、魔法の補助もあっての技術だろう」
マコト「このゲームとか世界観とかどういうこと?」
オズ、テク、ヤマト「!?」
フィルタリングが機能していない。いや、そもそもフィルタリング対象外・・・違うな
オズ「他に証持ちと契約した人は?」
マコト「人脈には自信があるけどボクの周りでは聞いたことがないかな、なにせリスクが大きいし」
ヤマト「待て待て、それならさっきの契約についての話の真意はどっからきたねん」
マコト「ん?伝承だよ」
テク「さっき結構なデメリットとは言ったけど。実際魔力が無くなっていくとどうなるんだ?」
マコト「死ぬよ」
ヤマト「待て待て待て、そんなら一緒にいてもいなくても死ぬってことやんけ」
マコト「まぁ伝承通りならの話をだけど、実際触れてこんな便利で伝承通りの技能をしてるとして、デメリットだけは無いですなんてことないと思ってるけどね」
オズ「違う違う、魔力が無くなると死ぬってどういうこと?」
マコト「うーん、魔力には器があって、その中でいかに密度のある魔力の水を蓄えるかが魔力の強さだとして。本来休むなりアイテムを使うなりで回復できるけど、この場合は器のほうに穴が開いていく感じ」
テク「つまり常に魔力が流れ出す状態になって・・・俺たちの魔力が0になった場合ってどうなるんだ?要は契約はいつか常に0になることがあって、魔力が尽きた状態になるってことだよな」
マコト「魔力は精神的スタミナみたいなものだから、疲れ切って倒れるね」
ヤマト「常に0ってことは植物状態やんけ、死ぬってそういうことかいな」
オズ「それって治ることはないの?」
マコト「白魔法に魔力の器を治せるものがあるって聞いたことがあるよ。でも魔術医療の中でも最高位のものになるからできる人は世界でも片手で数えるくらいになるね」
オズ「具体的にはどない?」
マコト「う~ん最高医と呼ばれる魔力ランクⅦ以上の人ならできるんじゃないかな」
オズ「いまいちピンとこないな」
マコト「1000万人に一人が魔力ランクⅦ以上と言われてるね」
ヤマト「世界の人口によるやん?」
マコト「正確には分からないけど。3億人以上かな」
テク「おおよそ世界で30人か・・・その中でも医療魔法だから白と青に特化した人に限るのか」
マコト「だから片手で数えられるくらいかな」
オズ「そら契約の伝承のリスクを考えたら出来ないわ、死にそうになってまで必要かって言われると微妙」
マコト「そんなことより!このゲームとか世界観ってどういうこと?」
テク「それについては恐らく証を手に入れたことで・・・なんて言うべきだろうか。この世界の秘密みたいなものに触れることになる」
マコト「ん・・・としたらここで立ち話は不適切だね」
オズ「なら宿へ行こう、まだ数日いられる」
ヤマト「宿近いんやってな、部屋あるならそっちいこか」
【王国ホド:中央区:宿シュテン:8時】
ヤマト「げ、なんやここ・・・中央ギルドハウスより高級そうやんけ・・・」
テク「まさかこの建物だとは・・・」
マコト「なんかボクより先にオズと一緒にいた人がこことってた。ホドで一番高いところなのに凄いよねぇ」
オズ「今は別行動してるけど、あの2人金持ちなんだよなぁ...何者なんだろう」
テク「まぁそれは後に紹介してくれ」
マコト「それも気になるけども、追々ね。さて、さっきのことについて教えてもらえるかな?」
テク「ふむ、フィルタリングが働いてないとなると、不具合か仕様か分からないところがあるけど俺自身興味がある」
マコト「フィルタリング...?」
テク「これはもう完全に作用してないな...情報通として分かっているだろうけども。この情報はかなり衝撃的だと思う。そのうえ他の人に話そうとしても恐らく証持ち以外には伝えられない、それがフィルタリングだ」
マコト「ふむ...」
テク「フィルタリングの意味は分かる?」
マコト「フィルターでしょ?選別」
テク「そう。証持ち同士の会話にはこの世界の人にはいくらかフィルターがかかる」
マコト「この世界っていうのはどういうこと?」
テク「それが会話にフィルターがかかる最大の理由。この世界は作られた世界、つまり俺たち証持ちがプレイヤーとして降り立つゲームの世界なんだ」
マコト「...?」
ヤマト「この世界にもゲームはあるやん、いくらか遊んで見たけどデジタルゲームがあんのも確認してん」
マコト「あ、ああデジタルゲームはあるね。電気を用意られて作られたゲーム」
ヤマト「正にこの世界が俺たちにとってそれやねん」
マコト「そんな...」
テク「ここ数日で証持ちが急に増えたことは知っての通り。この世界が作られ、安定し、俺たち...つまり過去の証持ちのゲーム製作者以外が急激に増えた理由だ」




