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旧:Wish of Hearts -Another-  作者: Riio
もう一つの物語
24/30

-もう一人の出会い-

ここからセリフの頭に名前をつけることにしました。名前なしでも誰がしゃべってるか分かるように書いていくつもりでしたが、やはりあるほうがいいと判断。


【王国ホド:中央区:宿シュテン:16時】


アニキ「さて、宿までついたな。ここからは俺達はしばらく別のクエストがあるから別行動にしよう」と先導する


オズ「道中何度か徒歩もあったがテレポーターか、便利なものがあるんだなぁ」と俺が呑気なことを言うと


アニキ「テレポーターを知らないか忘れてるっていったい何を覚えてるのやらいつの時代の人なのやら」


アニキは呆れ顔、アウルムとマコトはくすくすと笑っている


アニキ「ほんじゃな、また後日会おう」とアニキとアウルムが離れていく、二人とも手を振っている


マコト「バイバーイ!」と手を振る


オズ「そうか、お前はこっちか」


マコト「あの二人強いね!道中の魔物も二人だけでのしちゃった。そういえばその右手の甲にある光『選ばれし者』の証でしょ?今時は珍しくないけどいいなー」と俺の右手を取ってくる


オズ「ああ、これ(ターミナルデバイス)か、そうだな生まれつきついてるんだってな」とそれっぽいことを返す


マコト「よく知らないの?二人は特に触れなかったようだし、最近はもう珍しくないけど。それがある人は右手で空間を撫でて使ってるよ」と教えてくれる


オズ「ほう」


スッと空中を左から右に撫でる、するとメニューのようなものが空中に表示された。


マコト「あーそれそれ、選ばれし者にしか読めないんだよね」と空中に表示されたものを見つめる


一番上にメニューと書いてある。あっこうやってメニュー出すのか、やっべ結構な時間ログアウトしてないぞ


マコト「なんて書いてあるの?」


「ん?******だ」と返す...ん?


マコト「...え?」


オズ「******だよ」と返す、やはり言えない、正しくは発せてはいるが伝わらない言葉になっている


マコト「やっぱりなんて言ってるかわかんないや」と残念そうにしている


これメタ発言は勝手にフィルタリングされるのか


マコト「それにしても二人分の部屋取ってくれるなんてあの二人お金持ちなんだねぇ。それじゃ!また明日ね!」


そう言って隣の部屋にマコトが入っていく、俺は黙って目の前の扉を開けて部屋に入りさっそくベッドに寝転がり右手で空を撫でる


「チュートリアルとかガイドとかいると思ってたんだがなぁ、とりあえずログアウトするか」


トンッと一番下にあるログアウトを押す


オズ「ふぅ...大変な始まりだったな...いきなり野に放たれて魔物に追われるなんて思ってもなかった」


一言悪態をついてHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をはずす、そうさっきまでの世界は『Wishing of Star』というタイトルのゲームの世界だ

もう一度HMD...はちょっと疲れたからPCの前に座りゲームのボイスチャットサークルに入る


「お、オズ?どうだった?ってかゲーム内でも連絡取れるのに」


オズ「なんかそれどころじゃなかった、選択した場所から始まるんじゃなかったん?」


「え?ああそうだよホドから始まったろ?」


オズ「いやなんかわけわからん森にほっぽりだされたしいきなり魔物に襲われた」


「なんやそれバグか、やったやん運営に報告でもしとき」


オズ「そうするわ」


カタカタっとPCからWoSの公式サイトに飛ぶ、お問い合わせから選択した場所から始まらなかった。チュートリアル等がなかった旨を記載し送信する


「できたぁ?」


「やった、そういえばテクらは今どこにいんの?」


この窓にはテク、ヤマト、アキラと俺の4人がいる


「今は皆でホドにきてるよ」


すぐに返事をくれるのがテク、この面子で一番お節介だが融通が利く奴


「っちゅうかアレやん、バグで変なとこ出されたってことは武器ないんちゃう?」


この関西弁崩れなのがヤマト


「あーなんかね、武器は手に入ったよ」


「ん?どゆこと?」


このちょっとおっとりしたのがアキラ


オズ「魔物に襲われたって話したじゃん?んでとびかかってきた時に急に武器が手元に出てきた」


アキラ「え、それって」


ヤマト「それ固有武器ちゃうん?最初選べんやろ」


アキラ「おー凄いね、不具合に続いてプレゼントかな」


オズ「NPCが大体教えてくれた、すげぇなこのゲーム。NPCかどうかわからんくらい会話が成立する」


ヤマト「せやろ!全NPCにAI使ってるらしいで」


オズ「ほーそれまたとんでもない容量食いそうな、一部の重要NPCだけでよかろうに」


アキラ「それにしてもなんの武器だったの?」


オズ「トリガーセイバーのリボルバータイプ」


ヤマト「めっちゃカッコいいけど熟練度全然上がらなくて置いて行かれる奴って言われてるめっちゃレアやなつ、キレそう」


オズ「まぁそこはほらもしかしたら使いこなしてぐんぐん練度上がるかもしれんし、キレる若者」


テク「wiki見てきたほうがいいぞ、まぁまだ始まったばかりだからほとんど情報もないだろうけろ」


オズ「そうするけろ~」


そう言いながらモニターには既にwikiを開いている、まずは基本操作

基本操作は現実で体を動かすのと同じ、脳から発信される体への命令信号を拾ってゲーム内で取りたい動きをできるらしい

他にはターミナルデバイスの使用方法、これを教えてもらっていなかったらログアウトもできなくなるところだった...


次に気になるのは武器、多彩な武器がウリの一つのこのゲームにおいて気にならないわけがない

基本武器としては片手剣、大剣、斧、槍、アサルトライフル、ハンドガン、杖、本、腕輪が最初に選べるらしい。

そこからとんでもない種類の派生がぶわぁっと書かれている。現実で存在する武器はまず実装されていると言われているほどの驚くべき現状。

更に現実では扱えない武器、ゲームならではの武器も多数書かれている、そしてさっと検索をしてトリガーセイバーの項目へ。

どこかのゲームで見たような銃と剣が一体化した武器....とは少し違い、さっき何時間か前にゲーム内で取り扱ったように。

ブレイド形態とハンドガン形態で取り外すことができるとある。ただ構造の関係上かとてもではないが咄嗟にできるものではなかった。

ただ今確認されているトリガーセイバーはセイバー形態とハンドガン形態で取り外し、一体化のできるもので、かつリボルバータイプとオートマチックタイプのものしか確認されていない。

更に形状の関係上、一体化状態では身体強化を使いこなさないとダメージが見込めないこと。更に更にエンチャントもある程度使いこなせないとあっさり壊れてしまい、いつまでたっても成長できない。

分離形態では片手剣とハンドガンの熟練度が上がりトリガーセイバーとしては成長しない...とあまりにもピーキーで、

ある程度身体強化とエンチャントが同時にできるようになってから初めて使えるようになる。

カッコよさに全振りしたロマン武器で、しかも生産が困難でありそもそも確認されている数が少ない...とのことだ


次次、スペシャルウェポン

固有武器、属性完全一致の武器、使い手を選ぶ武器、など書かれている。

使い手との属性が一致した時。突如として使い手の元へ現れる選ばれる武器。

このゲーム好きな武器を使用し、共に成長していくことができる一方、このような武器が存在する。

レアにはレアなのではあるが見た目が選べない、武器種が選べない等、使わないまま持ち主の属性、特性が変化し去っていくことが多い。

ただスペシャルと名の付く如く、その武器種と属性において成長速度が倍になるというとんでもステータスがある。

既にいくつか片手剣等のスペシャルウェポンを所持しているプレイヤーは有名になっていたりする。

が、なんとNPCまでスペシャルウェポンを所持していることがあることが判明している。

帝国スタートのプレイヤーから、『帝国騎士団前線兵最弱と呼ばれていたNPCがスペシャルウェポンを手に入れたらしい』という情報が早速書き込まれている。

ほーん...NPCにそんなことまで...


「どう?」テクが聞いてくる


オズ「いやなんかいろいろ書いてあった、NPCもスペシャル持つんだってさ」


ヤマト「重要人物なだけちゃうん?」


オズ「あー」


ヤマト「どんな奴?」


オズ「帝国騎士団前線兵最弱NPCだって」


ヤマト「それっぽい」


オズ「わかる」


オズ「でもさ、面白いことに、このゲームのNPCのとこほとんど書かれてないのよ。ゲーム内で会話したら普通にわかる程度のことしか書かれてない」


テク「公式は?」


オズ「そもそも公式にNPCについてかかれてない」


テク「そういえばゲーム始めた時も特にガイドとかいなかったな、いやそれっぽいのはいたんだが、他のプレイヤーとかNPCにかなり自然と教えてもらった」


アキラ「僕ら同時に始めたけど確かにそうだったなぁ、なんか先輩プレイヤーらしき人できたよね」


テク「ユウキさんな」


ヤマト「名前覚えろよ」


オズ「わかる」


テク「このゲーム名前に使える記号が点しか使えないし、かなりロールプレイ推奨してるよな」


アキラ「でも重複は許されるんだよなぁ、まぁ現実でも同じ名前の人とかいますし」


オズ「自由度の高さと世界への没入感が売りなだけあって、世界観を壊すこと以外ならできないことがないくらいだな」


テク「まぁwiki勧めておいてなんだけどやっぱりゲーム内の情報伝達速度は速いぞ、というかゲーム外で公式が一切告知してくれないんだよなぁ」


アキラ「大体のことはゲーム内で広まってからwikiに乗せられて、それから公式発表って感じなんだよね」


ヤマト「具体的にはゲーム内発表から二日後に公式発表って感じやな」


オズ「ほー、お、よく見てなかったけどスキル全部名前つけられるのか」


テク「そうだぞ、既存のNPC間で有名になっているスキルにすら名前が付けられる。」


オズ「一度付けた名前はいつでも変更可能なのか...まぁ自称するんだからそうといえばそうだけども...」


アキラ「どうしたん?」


オズ「このゲーム追加課金要素すくねーな、武器の見た目、装備の見た目、種族変更とか見た目に関することしか追加課金要素が無い。後は月額が他よりちょっと高めなくらい」


テク「欲しいアバターとかあったら追加課金するかも」


オズ「って言ってもこのゲーム装備とか自分でデザインとか作成とかできるじゃん、スキルがあればだけど」


テク「生産系スキルな~俺らン中じゃ取ろうとしてるのいないよな~」


アキラ「僕防具生産スキル進めてるけど」


ヤマト「マジで?いつそんなん進めてたん?」


アキラ「大体ゲーム内夜夕方ってピークじゃん?フィリア工房に行って修理のスキルから上げてる」


ヤマト「ほーん...そんなのもあるんや」


アキラ「ほとんどの人がNPCとか他のプレイヤーに促されるままギルドに加入したりするでしょ?だから他の事しようと思って」


オズ「ほーん...なんか自由でええな、ってか皆ホドにいるなら一度合流するか。PTある?」


テク「あるぞ、早く来い。一番でかい中央区のギルドハウスにいるからな」


ピコンっと耳障りの良いポップ音が鳴る。画面に表示されたポップアップを見るとマコトが話しかけてきてるようだ

ゲームをプレイしてない間はプレイヤーは宿や家で寝ていることになっている

よくある一般的な姿が消える等ではないようだ。


マコト「寝てる?聞きたいことがあるんだけど〜」


オズ「ほいほい、ログインするか」


HMDを装着し電源を入れる


マコト「あ、起きた、起きてた?」


オズ「起きてたよ、聞きたいことって?」


マコト「その証ってやっぱり生まれつきついてたの?それとも後から?」


オズ「多分生まれつきかな」


マコト「生まれつきの人って出生が不明な人ばかりなんだよね。誰に聞いても急にそこにいたとしか答えてくれないし」


ゲームの中でのやり取りにしては本当によく出来ている、中に人がいるとしか思えない


オズ「そうだなぁ、証がついてる人の特徴は?」


マコト「成長が早いこと、一定期間より前の自分の記憶が無いこと、急に知識を得ることがあること、いつのまにか情報収集してること。くらいかな?」


どこまでがフィルタリングされるか試してみよう


オズ「まず俺が知る限りだとこの証は一瞬の異次元倉庫のようなものであり、通信ツールでもある」


ん、言葉を選べば割と伝えられる


マコト「そう言えばそれがある人は急に装備が変わったり、さっきまで持ってなかったものを持ってたりするね。あと独り言も多い」


オズ「その独り言はまず通信をしていると考えていい」


NPC相手に何を言っているんだろう俺は


オズ「それと、この証がある人は名前を自己紹介されると******」


マコト「自己紹介されると?」


さっきwikiで見た自動的に頭上に名前が表示されるようになることは言えないらしい


オズ「どうやら証を持つものには証を持つものにしか伝えられない情報があるようだ」


これ自体は伝えられるのか、相手を納得させるためか


マコト「こう分かるように説明できないの?」


オズ「そうだなぁ、自己紹介されると名前を忘れられなくなる」


実際とは異なるがそれっぽい言い回しはできる。直接的では無い限り平気なようだ


マコト「あーそういえば久々に会ったのに名前を覚えてた人もいたね。証のおかげなのかな」


オズ「まぁそんな感じ」


マコト「通信端末なら持ってるよ、前にその証を持ってる人とも連絡とれたから登録出来るはずだよ」


そう言ってスマートフォンを取り出す、この世界の技術水準はどうなってるんだ?


オズ「それどんな機械なの?」


マコト「ん?機械じゃないよ、魔道機。機械と魔術の複合機で錬金術でできたもの」


オズ「便利なものだなぁ」


マコト「証には劣るけどね。電気の魔力と機械の動作で通信をする物さ。ちょっと値がするけどねん」


何で管理されてるんだろう、恐らく番号だろうけど...


マコト「はい、これがボクの番号だよ


オズ「まぁそうだよな」


マコト「なにが?」


オズ「いや、なんでもないぞ....とこれであってるかな」


ピコン、とマコトの持っている端末から音が鳴る


マコト「おっけー!これで登録しておくね!...あれ、そういえばフルネームなんていうの?」


オズ「ああ、オズリー・マルクト」


マコト「マルクト...ふーん」


オズ「どうかしたか?」


マコト「なんでもないよ!そっちも登録しておいてね!」


そういえばこの子はケテルを名乗っていた。このゲームはセフィロト神話を元に象られている。とすればこの名前にも意味があるかもしれない


オズ「ああ、そういえば仲間から合流の連絡が来たんだ。一緒に来るか?」


マコト「アニキ達?」


オズ「いや、この証で連絡を取り合っている仲間がいるんだ」


マコト「そうなんだ!行く!」


オズ「そういえばアニキ達との連絡手段確保してなかったな。置手紙をしていこう」


ピコン


オズ「ほいほい」


テク「まだー?テレポですぐこれるでしょ」


オズ「NPC一人連れていく、なんか俺に興味持ったらしい」


テク「ほーおあついこって、クエいきたいからはよなー」


オズ「あいあい」


マコト「また聞き取れないワードがあったけど、興味を持ったのは間違ってないけど、聞き取れなかった部分次第なところある」


オズ「パーティ一人連れていくって言っただけだよ」


マコト「ううむ...」


何かと納得してない様子、これ以上時間を無駄にしてもなんだからさっさと置手紙をして向かおう


オズ「よし、これでいいだろ」


マコト「番号をそのまま書くなんて不用心だよ?」


オズ「管理人さんに伝えておくから大丈夫でしょ。連絡してみて知らない人だったらブロックするし」


マコト「それもそっか、広まっちゃったりして知らない人からばんばん連絡来るようになっても知らないから」


オズ「ひえっ」


そう言いながらドアを開ける、ささっとカウンターに向かって要件を伝え。ギルドハウスに向かうことにした

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