引越し!そして一騒動なのじゃ!
リクシオが一人で(アリア付き)でクエストへ行っている中、ティオ達は...
「さて、荷物も少ないことですし引越しは終わりですね」
「うむ!」
「他の服も欲しいでしょうからお買い物に行きましょうか、所持金はいくらありますか?
「2万円とリクシオにもらった1万じゃ!」
「では今日のところは買い物には十分ですね。今の恰好は...ふむふむ」
ところどころ青いリボンの装飾のある黒いワンピースに黒い少し低めのヒールを履いている
「それと持ってきた服は...サイズが合いませんねぇ、どうしてでしょう?」
「それが分からんのじゃ...リクシオに拾われるまでの記憶が無くての...」
「そうだったんですね...ではこれからは楽しい思い出いっぱいつくっていきましょう!」
いっぱいの笑顔でエミが元気付けてくれる
「そうじゃのう!これからなのじゃ!」
いっぱいの笑顔でそう答える
窓から朝日が見える頃、買い物に出る準備をしていた
「では制服に着替えましょうか」
「買い物に出るだけなのに制服なのかえ?」
「制服で出歩くのは犯罪防止にもなるんですよ」
「確かにそうじゃな」
二人して白を基調に水色の装飾の施された制服に着替えた
「あら?ティオちゃんランクⅤなんですね!もしかして上官ですか?」
「私はのぅ、高ランクの魔法が使えるとやらでいきなりランクⅤをもらったのじゃ!一等兵じゃぞ!」
両手を腰に当て胸を張る
「まぁ!私はまだ前線では二等兵なのと鍛冶士としてランクがⅣなので1ずつ上官ですね」
エミがふふっと笑う、小さいこともあって笑顔がとても可愛いのじゃ
「お洋服を買うとなると西門を出た先が多くお店が並んでますよ。反対側にテレポートしましょう」
「そうじゃな」
エミと手を繋ぐ
頭にはてなを浮かべた様子のエミじゃったがすぐにその理由を知ることになる。
次の瞬間城内テレポーターセンターにいた。私がテレポートを使用したのじゃ
「ティオちゃんテレポートが使えるんですね!」
「一度行ったことのある場所なら出来るぞ」
そう言って手を腰に胸を張る
「エルフ同士でもないのにこんなに早く...いきなりランクVになったのも頷けますね」
私より背の低いエミが頭を撫でてくれる
ドワーフじゃから背は低いが私よりしっかりお姉さんなのじゃ
「西行きはあっちですよぉ、いきましょう」
小さな手をつないだまま引き連れて行ってくれる、なかなか力強い
すぐ近くの西行きのテレポーターに触れテレポートする、南とはまた違った華やかな街並みに出る
「こっちがお洋服街になりますよぉ」
いろんな服が表に並んでいる。カラフルで目が回りそうじゃ
「さぁ、行きましょう!」
エミが手を引っ張っていく、やはり力強い
お店の中に入りいろんな服を着せてくる
「こんなのとかどうでしょうか?これとか?これは?」
次々に洋服や髪型を変え、店を変え試着を繰り返し。時には服を買う
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日が真上に上り始めた頃
「いろいろ着て買ったのぅ」
「そうですねぇ。どれも可愛かったですよぉ」
「残金2000円じゃ、これ以上は買えんのう。またお仕事をしてからじゃな」
「またお買い物に行きましょうねぇ」
話しながらテレポートセンターに戻ってくる
「ティオさん!」
慌ててアリアが話しかけてくる
「どうしたのじゃそんなに血相変えて」
「西の村で敵襲です!リクシオさん達が応戦しているので今すぐ増援に向かってください!」
「西の村とな!エミ!荷物の頼むのじゃ!」
「わかりました、気を付けて行ってきてくださいね」
無事でおってくれよ....
「ではすぐにテレポ...あ」
「ティオちゃんは一度行ったことのある場所なら自分でテレポートできるんです」
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村の入り口にテレポートしてくると既に人が入り乱れていた
「リクシオ!どこじゃリクシオ!」
「ティオちゃん!?あっちだ!」
エディルが村の左側を指さす
急いで指さされた方へ飛んでいきリクシオを見つけ出す
「リクシオ!」
飛び寄る、息はあるが気を失っている
マナの流れを読み取る...内臓と肋骨の一部がやられている
すぐに治療に入る
「目を覚ましてくれ...リクシオ...」
治療に集中し30秒ほどたったころ
「っは、っは」
「お主よ!目が覚めたかえ!?」
「ティオがどうしてここに...」
「たまたま増援の知らせの時に居合わせたのじゃ、心配させおって...」
そう言ってリクシオに抱き着く
「治してくれたのか、ありがとう。でも今は行かなくちゃ」
「また怪我をするかもしれんのは嫌じゃ!」
「大丈夫、心強い味方がいるんだ、ティオ俺にスカイを付与してくれ」
「...うむ」
返事をしリクシオにスカイを付与する
「よし、じゃぁ後は任せてくれ、他の負傷者の回復を頼む」
「わかったのじゃ、気を付けて行ってくるのじゃぞ」
見渡すと見渡すと負傷者が4名ほどいる
直ぐに間近の木にもたれかかっている兵士に飛び寄る
「大丈夫かえ!?すぐに治してやるでの!」
言うや否や治療に入る
見る見る傷がふさがっていく
「おお、ありがとうございます!直ぐに前線に戻ります!」
「無茶するでないぞ!」
次の負傷者の元へ...
その時剣が降り下りてくる
それを真上に飛ぶことで回避
「ちっ、ウィング持ちが」
次の瞬間さっき治療した帝国兵が剣を振り下ろしてきた相手に体当たりをしかけ、倒れたところを固める
「ここはまかせてください!」
次の負傷者の元へ急ぐ、下腹部を斬られ仰向けに倒れている兵がいる
「すぐ治してやるぞ!」
体内のマナの流れを活性化させキズを塞ぐ
「ぬ、血が足りぬか...」
更に青の魔法を多めに加え血液の作成を活性化させる
「う、ん...」
「気が付いたかえ!?」
「傷が...治ってる!ありがとうございます!」
「まったく兵士は誰しも無茶しおって...」
「人々を全力で守るのが務めですから、では私も行きます!」
そう言って村を襲い帝国兵と戦っている奴らの元へ向かっていく
「次じゃ!」
建物にもたれかかっている兵士の元へ飛んでいく、周りを見ると賊と兵士の数が同じくらいになっていた
ぱっと見負傷箇所が分からなかった。が、マナを見ることで右足のマナが乱れていることに気が付く
「その場で一度座れ!」
「わかりました...」
右足の治療に専念する
骨がやられていたようじゃがあっという間に回復する、今更ながら自分のこの回復速度に驚く
「どうじゃ?」
「いけます!ありがとうございます!」
あと一人、建物の中で村人に包帯に巻かれているのをさっき確認した前回用意された寮内。その場所へ飛んでいく
「ドンドンドン!私じゃ!開けるのじゃ!」
「その声はティオちゃん!?」
先日来た時に少し話した村の娘が出てくる
「負傷者は私に任せるのじゃ!」
「でもこの人右腕が...」
軽装のせいか不運にも腕が切り落とされてしまっている
「なんとかするのじゃ!包帯を外して腕を付けてほしいのじゃ!」
不安そうだが言われるがままに村の娘が行動する
「ぐっあっ」
「よし...」
集中する...目を背けたくなるがしっかりと見定める。すると手元が光り、両腕に白い透明な腕輪が出てきた。腕輪が強く光りだす。
まずは本体と腕のマナの流れを結合させる、次に腕の骨をマナで引き寄せはめ合わせてくっつける、そして皮膚を繋ぎ合わせて内側と外側を固定する
更に中の筋肉と神経を活性化させ元の状態に戻す、最後に青魔法で欠如している血液の作成を活性化させ身体的な回復を完了する
「どうじゃ?動くか?」
「あ、ああ動く!ありがとうございます!ランクⅤとは思えない回復力だ!前線に戻ります!」
「そんな無茶な!」
「動く以上大丈夫です!他の兵士への負担を減らすためにも行きます!」
「気を付けてくださいね」
そう言って兵士が駆けだしていくが、よく見ると右手には負荷がかからないようにしている、痛みが残っているようじゃ
同時に私も外に出る
「他に負傷者はおらんか!」
「君はあの時の...」
後ろから村長が出てくる、打撲しているようだ
「まっておれ!」
複数打撲箇所が見られる、皮膚の下に固まっている血液をマナで分解し血液へ戻し、体内の傷をマナで直接修復する
「大丈夫か?」
「ああ、ああ、ありがとうよ、痛みがかなりよくなったわい」
やはり痛みが残るようじゃ、もしかしてさっきまで治療した兵士たちもリクシオも...?
もう一度外へ出ると帝国兵が圧倒的に数で勝っており、既に賊が取り押さえられ決着がついていた
すぐにリクシオの元へと飛んでいく
「お主よ大丈夫じゃったか?」
「ティオ、役割をこなしてくれてありがとう」
リクシオに痛みは残って無さそうに見える
「どうってことはないのじゃ」
「さて、割れたガラスやらお片付け手伝おう」
「はーいなのじゃ」
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「ティオちゃん!聞いたわ!切り取られた腕をくっつけて動けるようにしたんですって!」
団長が他の軽負傷者の治療中に飛び込んできた
「なんじゃ藪から棒に」
「一度本体から離れた部位を結合させるには言うとランクⅦの以上の難易度があるわ」
「ランクで言われてもパッと分からんのぅ」
「帝国軍では団長クラスの回復力ということよ、つまり私達と並ぶほどの魔力をもってるということ」
急に真剣な表情になる
「もしかして、傷は治せたけど痛みが残ってることがあるんじゃないかしら?」
「その通りのようじゃ、リクシオはそうでもなかったようじゃがの」
「治療後の痛みは主に精神的なものからきているわ、信頼しているリクシオは痛みを感じなかったのはそのためね」
「どうすればいいのじゃ?」
「そうね、リクシオと合流して、城に戻ってから話しましょう」




