リクシオと夢とティオ
魔力測定でとんでもない数字を叩き出したティオ、急成長を見せたリクシオ、成長が見えたエディルとそれを見守ったクリフ、魔測定を終えた4人はそれぞれ帰路についた。
【???】
「おや、こいつもランクⅦか、表世界大丈夫か?」
暗いが周りが見通せる中、白髪の男性が言う
「んー、まぁ問題なかろうて」
暗い紫色の髪をした女性がそう言う
「こっちに連絡入ってないということはそうなんだろうな」
白髪の男性の周りに七色の剣が浮かんでいる。それが次々と飛んで行きシャドウ達を切り刻みは消えてゆく
「わしらはわしらのすべき事をやれば良い」
相変わらず寝そべったままの女性はそう告げながら一匹のギガシャドウに向かって指を指す。
すると突然大爆発を起こし木っ端微塵になった。
...........................
【リクシオ部屋】
5年間見慣れた合金でできた戸を開ける
そう言えば正式に帝国軍に入ったんだし自分の部屋貰ったらどうだ?」
「このままでいいんじゃよー♪」
どこかご機嫌そうだ、帝国軍のバッヂを貰ってからほぼずっとニコニコしている
「やけに嬉しそうじゃないか」
「そりゃぁお主と同じ立場になれたんじゃ、嬉しくもなろうて」
そう口にした途端にはっとした表情をする。
「い、今のは無しじゃ、帝国軍に入って人助けができるのが嬉しかったのじゃ」
耳まで赤くして布団に突っ伏している。
かなり懐かれてるなぁと思いながらもこちらも嬉しくなってきた。
「そうだな、俺も正式に軍入りになった時は人助けが出来ると嬉しかったよ」
ははっと笑いながらそう返す。
「やはり帝国への出生のアレか?」
ティオが不安げに返してくる
「過去はそうだけど今はいろんな人に出会える切っ掛けになってよかったと思ってるよ。何より強くなりたいと願いに行ったことでこうしてティオとも出会えたしね」
「お主よー!大好きなのじゃぁー!」
そう言ってティオが飛び込んでくる
「ははは、よしよし、これからもちゃんと守ってやるからな」
「うんなのじゃ!」
飛び込んで早々恥ずかしかったのだろう、未だ耳まで真っ赤だ
「そのぅ、あの時庇ってくれたじゃろ?」
抱き着いて俺のおなかに顔をうずめたままティオが言う
「ああ、そうだな、それが兵士の務めだし、大切なティオを狙っていたからな」
「ありがとうなのじゃ~」
そう言っておなかに顔をぐりぐりしてくる
「ははっ、くすぐったいよ。今日ももう晩いし寝よう?」
「お主よ、今日からは同じ布団に入ってもよいぞ」
「元々俺の布団なんだけどなぁ...」
「固いこと言う出ない、ほら布団は柔らかいぞ」
「ソファだって柔らかいよ」
そう言って笑い合う
「せっかくだけど遠慮しておくよ、ほらティオだって年ごろの女の子なんだしさ」
「私と寝るの...嫌かのぅ...」
うっうっ、その上目遣いはずるい
「わーかったよ、今日だけな」
「わーいなのじゃー!」
そういって布団の中に入るティオの後から布団に入る、布団の中で背中合わせの形になる
「お主よ、これからもよろしく頼むぞ」
「こちらこそ、おやすみ」
「おやすみなのじゃー」
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「こ...き....か...」
うん...なんだか声が聞こえ...
「こら起きんか!」
「うわ!なんだ!また寝坊か!」
飛び起きると周りは真っ白な世界だった
「お主リクシオじゃな、ティオが世話になってるようじゃがどうなっておる」
紫色の髪をしたぱっと見17歳くらいの綺麗とも可愛いとも言える女性が話しかけてくる
「どうなっているとは...?それに君は...?」
白と赤の和服を着ており、浮いている、ぱっと見はビーストマンとヒューマンのハーフで目は赤い
「普段人とは干渉しないのじゃがな、わしは名を知楽と言う」
「じゃぁ知楽、ティオがどうなっているって言うのは?」
「年上に対する口の利き方がなっておらんようじゃの...まぁこの姿なら無理もない、お主、彼女をティオ・マーキュリーと知ってそう呼んでおるのではないのか?」
「ティオ・マーキュリー...?誰だ...?」
「そうか...やはり誰も覚えておらんようじゃの」
「誰も覚えてない...?ティオは有名人だったのか...?」
「有名も何も星の英雄じゃ、どうやら幼体化し皆の記憶から消えておるようで魔力が弱くなっておるようじゃがの」
「星の英雄...!でもそこまでの魔力じゃ...」
「知られておらんでの、魔力とは願いの力の証なのじゃ」
「願いの力...?」
「願えば大なり小なり物事が起こるじゃろ?それが魔法の正体じゃ」
「つまり強く願うほど魔力は強くなる...?」
「そういうことじゃて、それ以外にも人から願われるほど強くなる、お主の上司の団長も見かけによらず強いじゃろう」
「確かに団長は見かけによらず強いし人望がある...けどティオは...?」
「なんじゃ気づいておったんじゃないのかえ、ティオは先祖返りじゃ」
「先祖返り....!伝説上の話じゃなかったのか...」
「さてお主からの質問はここまでじゃ次はわしの質問に答えてもらおう」
「ま、まだ知りたいことが...」
「まず何故ティオをティオと呼んでおるのじゃ?ティオ・マーキュリーと知らないでおろう?」
「願いの丘で倒れているのを見つけて...昔の言葉で願い事をオプタティオと呼ぶのを思い出して後ろを取ってティオと呼ぶことにしたんだよ」
「なんともまぁ...偶然なのかえ」
「ティオが星の英雄ということは信じよう、でもなんで皆の記憶から消えているんだ?」
「そればかりはわしにも分からぬ、それに質問はわしの番じゃと言ったはずじゃ」
「ぬ...聞こう」
「これからもティオの世話を続ける覚悟があるのかえ?彼女の膨大な魔力を知り、各国から目を付けられるじゃろう」
「それでも既にティオは俺の仲間だ、ちゃんと側にいるよ」
「それを聞いて安心したぞい、それじゃぁの」
「え、あ...まだ...き..き.....た.......」
...................................
はっと目が覚める、後ろを見ると背中合わせだったティオがこっちを向いて丸くなって寝ている
「ティオが...星の英雄...?」
「むにゃむにゃ...もう食べられんのじゃ...」
「この口調はあの人譲り?しかも幼体化...元は何歳だったんだろう」
でも今の夢が本当でティオが先祖返りをしていたとしたらあの魔力も耳も説明がつく
「まぁこれからも守っていくことに変わりはないか」
そう気を取り直して、夢で語られたことを頭の片隅に置いておくことにした
外を見ると既に明るくなりはじめていた。
「さて、朝食の用意でもしようかな」
パンをトーストにかける。フライパンを火にかけ、温まってきたところにバターを落とす
全体的にバターを回し、上からベーコンを2枚引いて少し熱を通し、上から卵を落として蓋をする
トーストができたのを確認し蓋を開け、卵の黄身が半熟の状態なのを確認してトーストの上に置きスパイスをまぶす、これを二人分用意する
「ほらティオ、朝ごはんできたよ」
そう言ってティオを揺らして起こす
「もう食べられないのじゃぁ~」
「じゃぁ朝ごはんはいらないかな?」
「いるのじゃ!」
がばっと身を起こす
「おはよう、ティオ」
「おはようなのじゃ~」
にへ~っとした笑い顔を見せる、そういえばツインテールのまま寝てしまった。
が、特に痛んでいる様子はなさそうだ
「朝ごはん終わったら一度風呂に入っておいで、昨日も忘れてたろう」
そう言って自分も忘れたままだったのを思い出す、匂わないだろうか...
「そうじゃな!お腹も空いたしのぅ!」
そうしてまた一日が始まる
知楽は知人にどんなキャラ出してほしい?アイディアくれって聞いたことから生まれたキーキャラクターです。今後もちらほら出てきます。
ティオと出会い4日目




