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孤独死

作者: 宮田昭裕
掲載日:2007/11/26

記憶が薄れていく中、振り返った…。

昭和という名の年号に生きていた、貧乏な生活をしていたが…楽しそうな私がいる。

冬の我が家…暖かいんだ、とても暖かいんだ。

オンドル(※ロシアで使用される床暖房器具)の窓からほんの少し見え隠れする炎…夢の中…ボロボロになった昔話の絵本…。

カラスが石をくわえて何個も何個も運んで来て水を飲む…

王子の為なのか、燕は貧しい人々に宝石を運び最後は王子の像の足元で死んでしまう…。

もう、あの頃の私には戻れないんだなぁ…。

生きる為に、してきた様々なことは…無駄だったんだろうなぁ…。

仕事や家庭は、いったい何の為にあったのだろうか…。

運命と宿命…努力と才能…今日、貴方は一生懸命、生きてましたか?一年前の今日、貴方は何をしていたか、覚えてますか?

今夜は冷えるなぁ…空から雪が…道理で寒いはずだぁ…雪は天からの手紙と言っていた物理学者が昔いたことを思い出した…何で、こんな時に…私の蝋燭の炎が、後、僅かで消えてしまいそうなこの時に…中谷…宇吉郎…あの先生の言葉が…『天災は忘却されし頃に再び訪れる』

私の今の状況がそれと同じなのかも知れない…まさか…そのまさか、が今、私に訪れたのだろう…つまらない人間が、つまらない死に方をしただけ…ただそれだけのこと…会えるかなぁ…会ってくれるかなぁ…懐かしいなぁ…祖母の笑顔は優しいなぁ…父と一緒に働いていた叔父さん達や叔母さん達…懐かしいなぁ…手ぶらで来てしまったけど…いろんな話をしましょう。

ありがとう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 改めて死ぬ時は一人なんだなぁって思いました。悲しいですね。死んでしまうと誰からも忘れられてしまうんですね。悲しいです。私の走馬灯には何が映し出させるんだろう。
[一言] 寂しいですね人生って、やっぱり死ぬ時って走馬灯のように過去を振り返るんでしょうね。ありがとうございました。
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