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閑話 それぞれの思い、考え2

今回は“翔太”サイドです。

翔太の過去は果たして……………?

Side 翔太


あの日、俺の全てがガラリと変わった。

その話の前に、自己紹介といこうか。俺の名前は天上(てんじょう) 翔太(しょうた)、歳は16歳、背格好は身長高め、顔は多分普通かな? 趣味はライトノベルを読みあさること。ネット小説も読むぜ。

んで俺が通う高校、紅道高校は部活動中心の高校で、学力はあまり高いとは言えない。それでも人気があるのは、部活が全国大会常連校だからだろう。運動部は勿論のこと、吹奏楽部、パソコン部等の文化部さえも強豪となれば、もはや人気は凄まじい。

お陰で倍率がはね上がって、推薦入試を受ける奴が多かった。各言う俺もその一人。まぁ、勿論合格したけどな! 試験日に寝不足になったのは、今では笑い話だ。


「あ〜、腹減った〜……」


勿論、部活をすれば腹が減る。俺はいつも学校帰りに、道すがら商店街を通る。何でいつも、唐揚げ屋に寄って、“あつあつジューシー!鳥の唐揚げ君”を買っている。………………んだが、今日は定休日らしく、買えなかった。残念、無念だ。


「はあ〜………ついてない…………お?」


下が光ってる………。あー、もしかして、もしかしなくても、アレか? 異世界召喚とか?

そうこうしているうちに、俺は異世界に召喚された。これが俺が経験した一回目の召喚である。


「どこだ? ここ…」


辺りは吹きっ曝しの小高い丘?みたいなところにある遺跡みたいだな。草木の生えた大地に心地よい風が吹く。


「あー………、閑かでいいですねー。って!言ってる場合か!ここはどこなんだっ!?」


回りを見れば、祭壇は俺がいるから、その下の段に、人がいた。綺麗な銀髪に青い瞳の、とっても美しい少女が。着ているのは白っぽい色のドレス。その回りにいるのは、白の制服?いや、修道服?を着た人達がずらりと並んでいる。余りの数に、ちょっとビビったのは内緒だ!


「勇者様! この時をお待ちしておりました、どうかこの世界ムネリアをお救い下さいませ!」


この出会いで、俺は勇者が確定していた。

それから一ヶ月は、物凄く大変だった。何故かって? 勇者ってさ、基本何でも覚えなきゃいけなくて、さ……………。

まずは剣術、当たり前に稽古をした。1日に一回は死にかけた。これは文字通りの意味で。あんまり詳しくは言わないでおく。主に精神安定の意味で。

次はマナーレッスン、王族や貴族の人に逢うんだから当然と言えば当然で、結構しこまれた。稽古よりこっちで筋肉痛になったのは、笑えたけどな。だってさ、普段使わない筋肉を総動員するんだぜ? 疲れるのも当然だって。

そして、この世界の常識も教えてもらう。更に冒険に必要な物も、合わせて教えてもらった。

そんなこんなで、俺は勇者として世界を旅するんだが、敵はすぐに分かった。


“魔騎兵”


こいつを倒すこと。なんでも急に現れては、暴れていく。それがどこであろうと、である。すでに何度か追い払いはしたが、倒すには到らないと。


(俺、倒せんのか………?)


とは不安に思ったが、無事に何とか(偶然だったんだが)奴らの弱点を見つけることに成功し、なんとかなるかと思った時、今回の裏幕が現れた。




何と、別次元の神様でした。




まさか、神様とは思わなかった。だってさ? よく聞くだろう? 神様は自力でどうにかならないから、他から有能そうな魂を分けてもらって何とかするんだって。それがだよ? 神様に喧嘩とか………マジでありえねぇ。


「神よ、いくら別次元の神様だからって、人にやらせます?」


一度、本気で聞いた事がある。その答えは単純だったけどな。


「かまいません、馬鹿にはお似合いですよ」


言っちゃったよ!? 神様、いくらなんでも、同胞を馬鹿って…………まあ、嫌がらせした相手の神様が悪いんだよな?


「倒しちまってもいいのか?」


「それは無理ですよ、やるのは殴り倒すくらいですかね? その後はこちらできっちりと、“お灸”を据えて差し上げますから、ご安心を」


いやいや!? お灸って………何か別の意味に聞こえたんだけど!? 神様って腹黒でしたか!?

何か会話だけでスゲー疲れたのは、きっと気のせいではないはずだ……………。

そして俺は、異世界を渡り、神様の元に一人で渡った。何故なら、女神の加護を与えられたのは、俺だけであって、仲間の奴らはついてこれなかったからだ。何せ、異次元を渡ったの俺だしな。他のやつに出来るわけないんだよな…………。

おっと、話がそれたな。とにかくだ、俺は異次元を渡って、意地悪しまくる馬鹿神をぶんなぐりに行った訳だ。相手の神は、キザな二枚目風の男の神様だった。

んで、それは壮絶な戦いのはて、俺はついに神を、馬鹿神とまで言われた神をぶん殴ってやったわけだ。

あれはスッキリしたぜっ!

そんで女神さまに引き渡したんだが……………思わず引き渡した俺が逃げようとする、ついでドン引きするくらい凄い、“お灸”を据えられて涙ながらにザ土下座♪ をされた俺は、とりあえず。


「とぉ―――!!」


「ぎゃ!?」


飛び蹴りをかましてやりましたとも! 頭に大きなたんこぶを作った男神。ざまーみやがれ!!

だってさ、邪魔をした理由が。



“一緒に世界を創ってくれなかったから”



って言われたらさ〜、ムカッとこないか? こんなくだらない理由の所為で、俺は三年も命懸けの冒険を繰り広げたわけだ。我ながら泣けてくるぜ。

まあ、詳しく聞いたら、だ。以外、神の言い訳だ。


「私が管理してた世界が寿命を迎えまして、今度は複数人の管理者で新しい世界を創ろうと思いまして……………、女神さまに聞いたら管理してる世界があるから無理と言われたんですが、女神さまが管理する世界があまりに美しいんで、もし一緒にやったら素敵な毎日がくるんじゃないかと…………すいませんでした」


神様が敬語で、それも土下座。神様に対する印象が変わるね〜。



こうしてオレの一回目の異世界の旅が終わったのだ。




……………帰ってきて、まさか元の体になってた時は、盛大に泣きそうになったけどな。だってさ、あんなに頑張って鍛えた体が元に戻ってたんだから、泣くぜ?


「寝よ………」


その日はすぐに、家に帰って寝た。久しぶりの我が家は、なんか落ち着いたな。

んで、次の日。学校の帰り道。

今日こそ、唐揚げ買うぞ! と意気込んで商店街へ〜…………………ん?

下が光ってる。うん、間違いない。あの日と同じ。

つまり………………。


「二回目かぁぁぁ――――――――――――――――――――――――――――!!??」



頭を抱えた俺。また、また、また!! 召喚されんのか!!?? 俺はただ、唐揚げが食いたいだけなんだよ―――――――!!


こうして俺は、唐揚げを食いそびれて二回目の異世界召喚に巻き込まれたのだった。


いつもお読み頂きまして、ありがとうございますm(__)m 秋月です。

今回、翔太くんの過去を出してみました。ちなみに伏線などは、一切ありませんので、期待をされた方、申し訳ありません(汗


さて、今回も閑話という事で、秋月は考えました。今回もミニ小説は特別がいいのではないかと!!


咲希:とうとう作者が壊れたわ。

優香:さ、咲希ちゃん! ストレート過ぎだよ!

エリー:前回、わたくしは出してもらえませんでしたわ! わたくしもお話に加わりたいですのに!!

翔太:おい、作者よ………。いくら何でも、敵を作り出してどうするんだ!?

和磨:まあ、馬鹿な作者にはいいんではないですか? 咲希さんが魔法を覚えたら、一度黒焦げにしてやりましょう。

咲希:あっ! それはいいわね! 早く魔法をを使いたいわ〜♪♪

秋月:和磨くん、余計な事を……!! 咲希ちゃんに魔法を覚えさせるのは、あと何話か係るんですが………………ん? これ、覚えさせたら作者は黒焦げ!!?? 

翔太:だから言ったに………。

優香:わ――――!? ちょ、ちょっと翔太くん、止めてよ〜!?

翔太:うん、無理。



かくして作者は黒焦げの運命に相成りました。めでたし、めでたし。

って、何でこうなった!?




感想・ご意見、いつでもお待ちしております。お返事は出来うる限り迅速にお返ししますので。

ではでは次回、7月17日にお会いしましょうー!!

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