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第52話 大至急準備です!

お待たせ致しました(;^_^A

本日から、咲希ちゃん視点に戻ります。

更にブックマークをして下さった方、本当にありがとうございますm(__)m


次回は3月4日更新です。


只今、絨毯で快適な旅をしております♪…………なんて、訳もなく。

今現在、絨毯の上では、皆総出で少しでも早く帰る為に作戦会議中です。

さあ、忙しくなりますよ!


「ファイさん、揺れないように操作できる?」


そうあたしが真っ先に聞いたのは、茶髪の髪を後ろでみつあみにしている軍服姿の正式名称、ファインリード・アブンセルさん。今回の蛍火の洞窟の探検に一緒に来たメンバーの一人です。うん、真面目な顔が、あたしの好みドストライクだったり♪ って、そこは置いといて。

今現在、絨毯を操っているのは、勿論ファイさんな訳でして。まあ、揺れはほとんど無いんだけどね?


「はい、気を付けて参ります! 揺れる時は事前にご報告致しますので、ご安心下さい!」


とまあ、メチャクチャ仕事が出来る勇者の侍従という名称職についているエリートさん。てか何故にテンション高いのかしら??


「んじゃ、始めに、国境過ぎたら教えてちょうだい」


「はい!」


何やら嬉しそうな返事が来たんですがね? ファイさんや、君の姿に犬の姿が重なるのは何故かな??


「んで、咲希、準備って何やるんだよ?」


翔太よ、何故に目がキラキラ輝いているのかな!? 遊びじゃないんだが! 因みにこいつは二回目勇者でめっちゃ強いんだが、こうノリがいいのとバカなのがたまに傷。って知ってるか(笑)


「うん、皆には折り紙をね、してもらいたいの」


あれ? 翔太は微妙な顔をされたんだけど、何故に他の皆様は固まってしまったのでしょう?


「すみませんがサキ様、オリガミと何でしょうか?」


ジュビアン神官の言葉に、あたしが唖然。因みにこの方、水氷の神官様と言う二つ名を持ってます。理由は簡単。氷の魔力と、顔が氷のように冷たい無表情だから。

うん、そこに突っ込みは無しで!!

しっかし………………。


………………


…………


……


…。


え、そこからなの?


「翔太、時間無いから、説明宜しく! 折るのはツルね、折れるだけ折って」


「丸投げかよ!?」


翔太が突っ込みしてるけど、忙しいから無視。むしろ時間がもったいないわ。


「あ、ジョージさんは、こっちをお願いします!」


「お、おう」


彼は、巨体に髭モジャの冒険者さん。あたしらの教師役で来てもらったんだけど。ほら、蛍火の洞窟で色々あって、まさかの国家規模の事に今現在、巻き込まれています。マジでごめんない、ジョージさん、ライラさん。報酬は弾んで貰うように、あたしから頼むつもりです。てか、申し訳なさすぎるよ!


「ジョージさんに頼むのは、これです、これと同じように作って下さい」


「これ………分かった、出来るだけ頑張ってみる」


さて、これの他に、あたしはお札作りが待ってます。マジで数百枚で済むかしら? 霊力は極力使いたくないから、絨毯の上で出来るだけの準備をしようと思います!

それにちょっと気になる事があるんだよね…………。

タイミング良すぎない? だって、まるであたし達を早く、クラリオン王国に帰したいみたいよね?

それに、呪いの事も。呪いって、実を言えば、不確かな方法なんだよね。まあ、その分、ばれにくい方法でもあるんだけど…………今回のように、魔法が発達した世界では勿論、即バレる。ばれないのは、あたしがいた元の国だね。まあ、お仲間にはばれるけど(汗


「まあ、今はこっちに集中しないとね」


右手には筆、左手にはお札の紙。この絨毯は、あまり風の影響を受けないけれど、念のために風の結界を張って。

いざ、尋常に勝負!!



◇◇◇◇◇



お札作りを始めてどれくらいたったか分からなくなったころ。確認したらお昼だったから、朝からずーっとやって、4時間ぶっ続けでやってたわけか…………。あたしの集中力凄すぎだわ…………。


「サキ様! 国境を過ぎました! ここからなら、私も知ってる範囲があるので、スピードアップ出来ます!」


やたらテンションの高いファイさん。うん、朝からずーっと絨毯の操縦してたはずだから、メチャクチャ魔力使ってるはずなのに、何で元気なのかな?


「了解、ファイさんも無理はしないでよ?」


一応、心配になって釘は刺すことにしたんだけど……………あの、何故にそんなキラキラした目で、こちらを見てるのかな!?


「大丈夫です! 慣れてますので、夕方辺りまで操縦できます!」


何故かな、あたし。凄く顔が引きつっていそう。つーか、引いた。物凄く引いた。


「そ、そう………通信道具かしてもらえる?」


気付かないでね? ファイさんや。あたしはそこまでキラキラした目で見られる事に、慣れてない。むしろ止めてくれ! あたしの精神がガリガリ削られる!!


「咲希、諦めろ………」


現実逃避しようとした矢先、翔太に同情気味に肩をポンッと叩かれた。あ、何か地味に傷付いた。翔太に慰められる日が来ようとは…………。翔太の声がヒソヒソしたものになったので、あたしも自然とそうなっていく。


「ファイは、勇者至上主義者だしな…………、最近はお前専属になってるし」


「え? マジで?」


ファイさんて、勇者の侍従だよね?? つまり、勇者四人の侍従じゃないの? あれ? あたし何か間違ってる?


「お前の認識で大体あってるが、悪いな、俺達じゃファイは無理だ」


「??」


駄目だ、理解不能。うん、後回しにしよう!


「サキ様? 通信道具です」


ちょっとビックリしたけど、ファイさんはこちらの話には興味が無かったようで、普通にしてた。

ホッとなったのは、勿論、あたしと翔太。ヒソヒソ声は聞こえなかったもよう。良かった。


「ありがとう、えーっと、城の王様かその側近に繋がるのは何番?」


今回は状況確認に、あたし達の簡単な報告。更に面倒な準備を頼まなければならないので、とにかく今のうちに色々と説明もしなければならないのだ。


「それでしたら回線は3番を回して下さい」


言われた通りに回線を繋げ、待つことしばし。


『はい、こちら第2王子殿下の直通です、急用でしょうか?』




……………………。




ファイさん? 確かに王族には繋がるだろう。しかしさー?



な ん で 第 2 王 子 殿 下 の チ ャ ン ネ ル に 回 す か な ! ! ? ?


んな場所に繋がるなら、先に言いなさいよっ!!


「こ、こちら勇者サキです、急用の為、殿下に変わっていただけますか?」


心の準備が出来ないまま、側近の人かな? その人はメチャクチャにビックリした顔をしたあと、すぐに殿下と変わってくれました。勿論、フランツ様にですよ?


「サキ様ですか!?」


うわっ!? いきなり出てこないでよ。つーか、必死な顔がドアップの為に、めっちゃ怖いんですけど……………。


「緊急事態なんです! 妹が誰か知りませんが、呪いなんてものをかけられたんですよ!? 清楚で慈愛に満ちた綺麗な子なんです、なのにどこの輩か知りませんが呪いなんてふざけた真似をしてくれましてね? 誰かわかれば真っ先に潰せるのに!! 呪いの対処方法がまだ発見されてませんから、カズマはずーっと魔法図書館にこもりきりですし、ユーカ嬢も顔色が悪くなってましてね、サキ、本当に早く帰って来て下さいっっっ!!!」


「あ、はい」


まさかのマシンガントークをされました。よっぽど腹に据えかねているもよう。しかし王子よ、あんた、それをあたしに言ってどうするよ? 半分くらい愚痴だったわよね?


「今どこですか!?」


最初に聞きなさいよ、肝心な部分でしょー!?


「えっと、国境を過ぎた辺りです、で、真面目な話いいですか?」


「は、はい、何でしょう?」


ようやく落ち着きました? 今、本気で睨み付けようかと思いましたが。


「あたしがそちらに着くまでに準備して欲しい物があります」


「分かりました、で? 何を準備するんですか?」


「えっとですねぇ…………、朝一番で汲んだ日の光を浴びた湧き水、最上級の聖水で作った墨汁、これは朱色と黒の両方をお願いします、後は鈴を沢山準備して下さい、舞踏会で使った部屋にそれらを全て準備して下さいね」


「わ、分かりました………ちなみに後どれくらいで着きますか?」


「飛ばせば、3日後の朝に着きます!」


呪いの成就は7日。今は呪いが始まって2日目だから、つまり5日目の朝に着く計算になる。あくまで予定なんだけど。


「ちょっとファイさん!? 誰が絨毯の運転するのよ!?」


えぇ、言ってくれましたよ! 飛ばせばって、あたしは使えないから、残りのメンバーって訳何だけど…………運転大丈夫なわけ?


「大丈夫だ、オレもいるし、ジュビアン神官もいるし、ジョージさんやライラにも頼むし、これだけいるんだ、大丈夫だろ」


思わずジーンと来た。こんな嬉しい事を言ってくれるなんて…………。


だから、あたしは気付かなかった。翔太達がこんな会話をしていたなんて。


(おい、俺もライラもこんな絨毯を運転する程の魔力、ないぞ?)


(安心しな、おっさん、ジュビアン神官や俺、ファイで何とかするからよ)


(わりーな、感動中の穣ちゃんに言える雰囲気じゃないからよ…………)


(まあな…………、これからが大変だしな)


なんて会話をしている横で、あたしは内心、頑張るぞと決意を新たにしておりました。


読了、お疲れ様でした。


本日は、咲希ちゃん視点です。ようやくクラリオン王国に向けて、帰って行きます。今頃、城は大騒ぎでしょうな…………。


さて、秋月は最近、ガーデニングにこっております! ほら、そろそろ土づくりの季節ですから。只今、庭に出て草刈り真っ最中な訳です。そして、今年はハーブに挑戦しようと思ってます(・∀・)ノ 色々と効果があるそうなので、今から楽しみなんですよ♪

更に、現実世界が忙しくなりますので、小説はこちらがメインで進めていきたいと思います!

乙女ゲームシリーズは書き終わったら、すぐに投稿しますのでご安心くださいね!


では、本日のミニ小説をば。



咲希:急がないと!

翔太:まずは挨拶からしような? 咲希?

咲希:はっ! そうね、ちょっとトリップしてたわ。

翔太:しっかし、この絨毯、運転するの結構大変なんだな? ファイにやり方教えてもらってるが、決まりがあってさー。

咲希:ちょっと! 暴走とか止めてよ!? エリー樣のお姉さんの命がかかってるんですからね!?

翔太:ああ、大丈夫だよ。安全装置がついてるから、基本的に問題はないそうだ。

咲希:ほっ、良かった〜。

翔太:ジュビアン神官も運転出来るみたいだし、交替でいけば何とかなる!

咲希:微妙に心配だけど、5日目には帰らないとヤバいからね?

翔太:ビクッ………お、おう!

咲希:さて、呪文集出しておかないと…………あれ、どこしまったっけ?

翔太:おいっ! お前が一番心配なんだが!?


なんて、会話がありました。因みに、呪文集は常に咲希ちゃんのバックに全巻入ってます(笑)


感想、ご意見、ご質問、評価、いつでもお待ちしております。あ、優しい言葉で言ってくださると、助かります。秋月、メンタル激弱ですので(;^_^A


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