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第2話 またも勇者召喚

久しぶりの投稿です(笑) 楽しんでくれましたら幸いです。


「大変ですっ!」


息急ききって来たのは、慌てた様子の兵士さんだ。銀色の皆様と同じ鎧を着ているから、多分部下か同じ階級の騎士の人なんだと思う。


「そんなに急いでどうした? ふむ」


王様、また突っ込むけど、ふむの意味は何なの!?


「はっ、召喚の魔方陣より、新たに二人の勇者様がいらっしゃいました!!!」


『おぉぉぉぉ―――――――!!!』


またしても騒がしくなった外野、いや、失礼なんで説明しようと思う。

騒いでいるのは、立派な身なりの大臣達と騎士みたいに立派な身なりの人達と、真っ赤なローブを着た人達。多分、皆、貴族とかの有力者達なんだろうね。

えっ? あたしが何で悠長にしてるのかって。それはね、周りがうるさすぎて、考えがまとまらないからだよっ!!!


「えぇ〜いっ!! うるさいわっ―――――――――――っ!!!!!」


あたしの怒鳴り声で、辺りが一気に静かになった。皆、信じられないとでもいうように、あっけにとられたような、惚けた顔をしてる。



あー、やらかしたっぽい……。



「………勇者、サキよ………どうした? ふむ」


あたしは自分の考えている時に、邪魔されると、イラッときちゃうんだよネ?

皆もない?


「すいません……あたし、考え事をしてる時に煩くされると、考え事がまとまらないもので……」


「ふむ、そうであったか、すまんかったのう、ふむ」


「あ、あの、」


この気まずい沈黙を破った第一声は、駆け込んできた騎士さん。この人、小心者の感じがしてたんだけど、実は大物だったみたい。

いや、空気が読めないだけかも?


「召喚の間に、来て頂いても、宜しいでしょうか?」


うん、勿論、行く!! なんか面白そうじゃない?


「わ、分かりましたわ………サキも来ていただけます?」


「勿論です、エリー様」


ニッコリと微笑んで答えると、何故かホッとしたようなエリー様。なんかしたかな?(笑)



◇◇◇◇◇



所変わって、召喚の間。

そこには二人の勇者様がいましたよ。

一人は、うん、勇者様らしい超がつくくらいの美少女。サラサラした髪はストレートに腰まで伸ばして、顔立ちはまるで女神様のように慈愛にみちた優しい顔。服は白を基調にした制服だね。

そしてもう一人は、こちらも同じく超がつくくらいの“美少年”。整った顔立ちに、切れ長の瞳。冷たい感じに見えるけど、むっちゃカッコいい! 着ているのは、白い学ラン………って、これって!?


「もしかして………聖白沢の生徒!?」


あたしの声が室内に響く。一人、あたしだけ驚いているから、周りの人達は、キョトンとしてるけど。

まあ、当然だよね? ここは異世界なんだから。


「そうですけど………ここはどこですか?」


美少年君が話した。声は声変わりが終わってないのか、まだ少年の声だ。


「突然、申し訳ありません」


そのままエリー様は、あたしと同じ説明をする。

うん、二回目だから、エリー様も落ち着いてたな〜。


「お名前を伺いたいのですが?」


「はいっ、神白(かみしろ) 優香(ゆうか)です」


「僕は、白鳥(しらとり) 和磨(かずま)といいます」


わー、美男美女が挨拶すると、それだけで一枚の絵が出来るわ。


「で、そちらで僕達を眺めている、明らかに僕達と同じ様な方は、どちら様ですか?」


…………遠回しに、嫌味を言われた気がするんだけど? もしかして、ドエス?


「あたしは、天城 咲希、少し前に召喚されたの、二人と同じ勇者だよ、宜しく」


「宜しく、咲希ちゃん、私の事は優香って呼んでね?」


わあ、何この子!! メッチャいい子じゃないか。優しい笑顔は、この場では反則だよ〜(笑)

何故なら、この場にいるのは、ほとんどが男性だからさ。もう若い連中は、優香ちゃんにホノジみたいだしね。


「うん、優香ちゃん、宜しくね」


「僕の事は和磨でいいです」


美少年君、もとい和磨くんはまだ、警戒してるみたいだね。ま、当然か。


「了解、和磨くん、で、質問なんだけど、二人とも聖白沢学園の生徒だよね?」


あたしはずーっと気になってた、二人の制服を聞いてみた。だってこの学園、倍率は高いし、お金持ちの人が多いし、文武両道の完璧者が多い学校で有名なんだよ。

あたしも何度、対戦して負けたことか…………。


「ええ、そうですけど………まさか私立松石高校の方ですか?」


おっ!? あたしも制服だったけど、まさか一発で分かるとは。さすが天才は違うわ。


「そうだけど、良く知ってたね? 結構うちの高校はマイナーなはずなんだけど?」


うちは私立だけど、平凡な学校だ。制服は、薄い茶のブレザーで、スカートはグリーンのチェック。胸元に緑のチェック柄のリボンがあるくらい。可愛い方だけど、結構地味なんだよね…………。

そして校風だけど、うちは進学校というわけで、勉強中心なんだよね〜。部活は県大会一回戦負け(ほとんど聖白沢に負けた)をしているビミョーな辺り。

あたしは勉強は出来たけど、聖白沢には行けなかったんだよね。学費の問題で。


「それは知ってますよ、うちと同じく五段階評価で、五をもらってる学校は松石しかありませんから、それに志望校でしたから」


何故だろう………。彼が言うと、喧嘩売ってるようにしか聞こえないんですけど?


「サキ!? 押さえて!! 押さえて下さいっ!!」


隣でエリー様が、馬を宥めるように「どうどう」ってしてるけど、あたしは馬じゃないよ!?


「……………………うん、おちついた、おちついた、オチツイタヨ?」


「サキが壊れそうですわっ!」


悲鳴のような声をあげるエリー様。


「サキちゃん、戻って来て!! カムバッ――――――ク」


優香ちゃんも必死であたしの意識を取り戻そうと、掛け声をかけてるけど……………カムバックって、いつの時代よ!?


「…………何? この安いコント」


これがコントだと!? 確かに、確かに見たらそうなのかもしれないけど、こいつに言われるとイライラするのはナゼデショウ?



―――――ブチッ



人間、怒りがあまりに高すぎると、頭は逆に冷静になるらしい。今のあたしは、いつぶちギレてもおかしくない状態。


「おい、今、何か音がしなかったか?」


「俺はきがつかなかったぞ…」


「いや、何か音がした」


「何かが切れたような……」


周りにいる儀式をしてた人達は、口々に不安そうに、こちらを見ていた。


「と、とにかく、謁見の間に参りましょう!! お父様にご報告しなくては、いけませんもの!」


エリー様が必死で話題を変えようと努力してる。



うん。無理。あたしは怒りを忘れられるほど、大人じゃない!!



「和磨くん、何で咲希ちゃんを怒らせるの!?」


「…………?」


こいつ無自覚か!?


―――――なんか、頭に来ていた血が一気に落ちた気がする。


「ふふふ……ふふふふふふふ…………」


なんだか、バカみたい! 無自覚な人を怒るなんて………私とした事が大人気ない。


「サ、サキ? お父様の許へ参りましょう? ねっ?」


「ふふふ……うん、わかりました」


まだ、笑いが止まらない。何か、ちょっとスッキリした(笑)


◇◇◇◇◇



謁見の間では、王様が真っ青になって待っていた。

その理由はすぐに判明したよ?

理由は単純、お妃様に弱い(尻にしかれてるともいう)の王様が、余りに腑甲斐ないと切々とお説教を頂き、ちょうど良いタイミングで、あたし達が戻って来たから、一時中断。また説教を頂くらしい王様に合掌………。


「お、お父様………」


そんな父に、なんと言えばいいか迷っているらしい、エリー様。確かにこんな父親を勇者には見せたくないよね?


「こちらが新しく来てくださった勇者様方ですわ」


あっ、流した………。でも、確かに流すのが一番かも。


「神白 優香です、宜しくお願いします」


「白鳥 和磨です」


二人が礼儀正しく頭を下げると、周りはコソコソとこちらを見ながら、話している。


『流石、勇者様』


『最初の勇者様は……』


『間違いでは……』


『しかし…印があるし……』


『恐らく…バカ……』



ほうほう、このあたしをバカ呼ばわりか!

顔と服装をしっかりと頭のメモに記入しておく。

あたしの報復は…………ふっふっふ、楽しみだわ。


「ゾクッ……!?……何じゃ? ま、まあ、良いわ……サキ、ユーカ、カズマ、そなた達には、ゆ、勇者として我が国を守って欲しい……ふむ」


あれ? 王様、何でそんなに怯えてるの? 騎士さん達が、剣に手をかけて構えようとしてるし、それに大臣(先程、陰口を言ったやつら)も真っ青になってるし……何かあったっけ〜?


「サキ……殺気がダダモレですわ………」


隣にいたエリー様が、ボソッと呟く。

あら? あたしの殺気がもれた?


「?? あたしが出したの?」


『・・・・・・・・・・・はっ???』


何故か場がコケた…………。

いや、だってさー、殺気が〜なんて言われても、自覚がないんだよねー。

どうしよう?


「サキ、今のは間違いなく殺気と呼べるものですわ……」


呆れたように言われ、流石に凹んだ。ウソ……ウソでしょ!?


「と、とにかくじゃ、三人には「大変です」なんじゃ!! ふむ」


もう突っ込まないよ。


「勇者様が……」


『?』


「動きません!!!」


え"っ!?


「サキ、ユーカ、カズマ、参りましょう!」


―――どうして、こうなった?


どうも、いつものごとく秋月でございますm(__)m


最近は真面目に徹夜で資格勉強してます。凄く時間がとれません(涙)。ちょっとグロッキーです。ストレス溜まります……………………………。はっΣ( ̄□ ̄;) 何を余計な事を書いているんでしょ――――!?

と、とにかく、勉強は大変です!…………よね?


なんだかドツボにはまりそう……なので、話題を変えましょう!!


今回、新たな勇者様が誕生です♪彼らの行く末は作者も分かりません(笑) でも予定では、まっとうな道を通りますので、ご安心下さい。


咲希ちゃんがしっかり者にしたかった作者………どこで道を踏み外したのでしょう? ボケキャラ? ヘンキャラ? …………残念キャラ? 言い方は色々ありますが、とにかく何とかしたいなー。



ご感想、ご意見、誤字脱字の修正、何でもいいのでお待ちしてます☆☆ 出来ましたら、優しい言い回しにしてくれますと嬉しいです(^O^)/ 作者は吹けば飛ぶような小さい心の持ち主ですので…………。どうか宜しくお願いしますm(__)m 御返事は早めに返させて頂きますので。


次回の更新は、6月5日になります。楽しみにしてくれたら嬉しいです(^^)v


ユーカ:私たちもようやく出れたね!!

カズマ:確かに。でもさ、あのサキさんと上手くいくかな?

ユーカ:大丈夫だよ! サキちゃんは優しいし、しっかりしてるもん!

カズマ:(どこが!?作者が心配してたよね!?)……ユーカさんがそう思うんならいいんじゃない? そーいえば、次回に変な勇者がくるんだって。

ユーカ:本当!?……女の子が来ないかな〜♪

カズマ:いや、それだと僕は男子一人になるんだけど!?


秋月:どっちにするかは、これからね〜。あしからず。カズマ君♪ユーカちゃん♪


カズマ&ユーカ:ブルッ! 『何か寒気が―――――――!!』

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