表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/292

第32話 穏やかに過ぎる…?

タイトル道理の小休憩。

勿論、それで終わる訳が無かった。


パーティーの次の日は、空は快晴。雲一つない見事な青空が、広がっている。


お馬鹿さん達も無事に捕縛され、王様達も嬉しそうですね〜。ニヤニヤ顔とドヤ顔が止まらないみたい。さっきから交互にやっては、周りの大臣達からひかれているけどね(笑) 判決はもう既に出ており、主に男爵家と子爵家は爵位剥奪。伯爵家はちょっと厄介があり、爵位を下げ領地替え、言わば遠方に飛ばされ。親族に関しては、皆没落一直線です。

王様、こうしてみると、結構えげつない。伯爵家だけ残ってますよね? そいつらこれから恨まれるよね? だって自分達は没落したのに!! 最後の止め、社会的制裁って怖いなっ、おいっ!?


終始にこやかな王様と愉快な仲間達と廊下ですれ違い、あたし達勇者四人は、お城の庭の一角でお茶会です。ちゃんと許可を取りました!

いやー、季節の花が咲き乱れ、絶景ですね♪ 香りも強すぎず、なんとも爽やかな庭園。うちは普通の家庭でしたので(←お金持ちじゃないのかとは突っ込まないでね!)こんな絶景は見た事ありません!!


「咲希ちゃん、昨日は大丈夫だったの?」


心から心配そうに、こちらを見る優香ちゃん。うん、本当に美人さんは、何をやっても絵になるわね。優香ちゃん座席はあたしの真正面。だから、顔がよく見えます。

昨日は会場で人の目があったから、優香ちゃん達とはゆっくり話せなかったんだよね。


「うん、鳥肌立ったけど、基本大丈夫だったよ」


ニッコリ笑って、お答えします! 何処が? 的な突っ込みはノーサンキュー! 今でも鳥肌ものなんですから………。


「咲希さんも災難だったね」


「つーか、こいつにナンパしたのが運の尽きとか……相手が哀れだな」


和磨君はまともなのに、何故、翔太は残念なのかな? そして二人共、何で苦笑してるのかな?!


「翔太ー? それはどういう意味かしら〜?」


顔は笑顔、目は笑っていません! 今の発言は、全世界のナンパされるなんて無理っ! って人に喧嘩うってますよ!? あたしは正しいんだから!!


「お、おいっ!! 流石にここで殺気飛ばすな!! お前のはシャレにならんっ!」


なら言うなよ、という突っ込みは、ご期待に答えて言った方がいいかしら?


「翔太、今のは翔太が悪い」


和磨君、君は君で翔太に冷たい視線を送ってますが、真顔こわっ。怖いからそろそろ止めて! 隣の優香ちゃんには見せないで!!


「分かった、俺が悪いのは分かったから! そんな目で見るなよっ!! そういう和磨も大概だからな!?」


翔太、テンション高過ぎ。唾がこっちに飛んできてるわよ…………。品位が台無しだわ。ただ立っているだけで気品があるって、貴族のご令嬢にモテモテなの、あたし知ってるんだからね? この前、どこぞの可愛らしい少女から、お菓子を貰ってたの見てたわよ(笑)


「そういえば和磨、咲希が戻ってきた後、何処に行ってた? しばらく見なかったけど」


おや? その事、あたしは初耳ですよ〜? 和磨君?


「え、い、いや、別に大したことじゃないし」


必至に隠そうとしている時点で、怪しい。手をブンブンと振って、否定してるけど、それ、やればやるほど、何かやったと言ってるのと同じだからね?


「さあ、和磨君? ちゃっちゃと白状しちゃいなさい♪」


「…………何で嬉しそうなのさ、咲希さんは」


おやおや、あたしとした事が。どうやら顔に出てしまったみたいで。お恥ずかしいかぎりです。


し・か・し!!


こんな楽しそうな事、あたしが逃すはずないじゃない☆


「…………咲希ちゃん、全部口に出てるよ?」



あ、あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!


ヤバイ、ハズイ、恥ずかしいよっ――――――!!



ゆ、優香ちゃん、ライフゼロ。あたしのライフはゼロですよー(涙)


「自業自得だな(笑)」


翔太、後で覚えとけ! ギラリと睨み付ける。かなりビビっていたけど、イラつくから問題なし♪


「んで、どこ行ってたんだ?」


あからさまに視線をそらした翔太。話題を無理矢理戻しましたねー? でも確かに、それを聞きたいんです。


「あー、んーとね? 別室に連れていかれてた人達いるでしょう?」


え!? そんな人達いたの!? あたし知らないんだけど…………。お札を確認するも、沈黙を守る式神様方。あー、あの時、全員喚んだから情報に穴が出ちゃったか…………。今度から気を付けよう。


「あ、そうか、咲希さんはあの時居なかったから知らなかったけ?」


「あー、自爆したバカな奴がいたな……」


呆れたような、いや、実際に呆れてるのか、翔太がやれやれと溜め息をはく。え? バカなの? 呆れるくらいバカなのかっ!? そいつら!


「何か勝手に喧嘩うってきて、王族侮辱した挙げ句、自爆したんだわ」


………………。



「はっ?」



思わず出た間抜けな言葉に、他3人は苦笑。まあ、あたしは現場を見てなかったからだけど…………、マジで何があったわけ?


「で、僕はその人達に会いに行ったわけ」


「……何しに?」


半目の翔太は、疑うように和磨くんをみてる。まあ、疑うわな。


「お話し合いをしに」


「話し合い? 自爆するようなやからと?」


あたしも怪訝そうに和磨くんを見た。分からない。話し合い出来るなら、昨日の事件は起きないはずよ?


「うん、話し合いだよ? 自分達が悪い事をした自覚なしだったみたいで、ね? 僕達も迷惑被ったし、自覚させてあげないと可哀想でしょう?」


文面だけなら、確かに話し合いだろう。


た・し・か・に!!


「それはもしかして、説教をしたとか、かしら?」


「うん? 怒ったり、怒鳴ったりはしなかったよ?」


「あー、だからか」


何やら勝手に納得している翔太。何か情報もってるわね?


「昨日さ、暇になったから、廊下歩いてたら、クリスチャンさんにばったりあってさー? 奴らの事を聞いたら、何故か目をそらしてさー、和磨、多分、それが効きすぎたんじゃないか?」


「そ、それってまさか……」



人はそれを脅しと言うのではないでありましょうか?



あたしの背筋がヒヤリとする。脅しをして、笑顔で話し合いって言えます? あたしも人の事言えませんけど、和磨くんや? 君は一体、どんな話し合いをしたんだよっっっ!!??


「とりあえず、昨日のお陰で僕達は勇者にめでたく認定されたし、頑張らないとね」


内心半狂乱のあたしを差し置いて、いつの間にか話題が変わっていた。


「そうだね! 私も新技おぼえないと」


「あー、俺はギルドにでも行ってくるかなー」


「あたしは……弓の訓練でもしようかしら?」


何だか、パーティーが一つの区切りみたいに感じてしまう。多分、自分達それぞれで、やりたい事とかが出来たから。


「もう、3週間たつんだね、あたし達がこの国に来てから」


あまりに充実し過ぎな気もするけどね。


「いきなりドラゴンの討伐に行かされた時はビックリしたよ」


「お陰で色んな人と出会えて、私は楽しいよ」


「俺はショックだったがな………2回も異世界召喚は冗談の部類だって」


「勉強は地獄だったし……」


「咲希ちゃんは倒れちゃうし」


「まさかモンスター守りながら戦闘とか、初めてだったぜ?」


「キスが治療とか、僕は目が回りそうだったよ」


でもさ? スッゴく充実してたんだよね。


結局の所、皆の顔は優しいままで。色々あったけど、気に入ったのよね、この国が。

まあ、そんなこんなで雑談は進み。




「そういえば、翔太」


「なんだ?」


「皆のドラゴン、色とか変わったって事はない?」



「「「はっ(えっ)??」」」



何かね〜、ご飯もとい魔力をあげてたら、あたしのドラゴン、ヒマリの鱗の色がね、黄色から金色?みたいに輝く鱗になってきて、ビックリな事に、ライト系の呪文まで使えるようになってきたのよ。的な事を細かく説明したら。


「アカネは最近、鱗がキラキラしてきたかな?」


とは優香ちゃんの言葉。


「ヒスイは変わりないかな」


とは和磨くん。まあ、だよね? 最初から上級の赤ちゃんだもん。


「ん? カイトなら最近、水出して遊んでるぞ? 鱗の色は確かに初めて会った時より、キラキラしてきたなー」


とは翔太。ん? 




「「「「あれ?」」」」




もしかして皆のドラゴンも?




「上級に変わってる?」


あたしの小さな呟きさえ、何故かあたりに響いて…………。





「「「「えぇぇぇぇぇ――――!!??」」」」





これ、自然に変わるならいいけど、エンシェント・ドラゴンさん、そんな事何も言ってなかったわよ!?

…………まさか。


僅かに考えた可能性を、あたしは棄てた。考えたらダメな奴だと直感して。


…………神様、後で絶対に聞き出しますからね?


どっかで悲鳴が聞こえた気がしたけれど、気のせいかしらね?



とりあえず、後で指輪を使ってエンシェント・ドラゴンさんに聞くとして―――――。




「勇者さまーっ、た、大変であります〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」




はい、穏やかに終わる訳が無かったわね。もう御約束としか言い様がないし。



厄介事フラグ、来た――――っっっ!!


お読み頂きまして、ありがとうございますm(__)m


秋月煉です。


本日はまず読者の皆様に、感謝させてくださいませ。

なんと、なんと!!


『ブックマーク』して下さった方が!!!


本当にありがとうございますm(__)m


更に、総合アクセスが9000越えました♪


未熟者の作者ですが、マジで嬉しいです。本当にありがとうございますm(__)m


ついでと言っては何ですが、帰りにポチッとポイント下さったりしてくれたら、尚うれしいですが、あくまでついでで構いません。よろしくお願いします(;^_^A



さてさて、素晴らしきこんな日には、スペシャル番で参りましょう♪♪


では、ミニ小説をば!



咲希:こんにちは(^-^)

優香:こんにちは(・∀・)ノ 皆さん!

和磨:本日はスペシャル番だそうで、大人数でお送り致します。

翔太:やっぱ、始まったか。作者の感謝祭というなの、滑りまくり祭。

ファイ:翔太様、こんなめでたい日に、不謹慎ですよ?

エリー:そうですわ、今日は感謝の日でしてよ?

クリス:姫君、成長されましたな。

フランツ:なんだい? 隊長たる君が泣いたらダメだろうに(笑)

和磨:………人選間違えてない? 作者。カオスだよ!?

翔太:前にもあったが、人的被害を考えろよ、作者や。

咲希:あんた達こそ、いつまでそこにいるわけ? もう打ち上げ始まってるんだけど?

優香:そうだよ! 和磨くん、翔太くん、一緒にこっちに来て食べようよ〜♪

作者:イヤー、たまにはいいですな、大勢の打ち上げも☆

フランツ:だね、しかし、下にある鉄は何なんだい?

クリス:ん? そういえば、先程から何だか変な音が……


ヒュ〜〜〜〜


ドッカ〜〜〜〜〜ン!!


『『『ギャー!?』』』


まさかの夜空の花火が打ち上がり。見たことない異世界メンバーが、ビックリしたけれど。たまにはこんなのもありかなと思うメンバーであった(笑)


では、改めまして。


『『『これからも、テンシロを宜しくお願いします!!』』』


秋月からも宜しくお願いしますm(__)m



感想、ご意見、メッセージ、いつでもお待ちしております。なお、甘口でお願いしますね(;^_^A


次回は、8月27日です。宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ