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特別閑話 ようこそ、クラリオン王国へ?3

今週も、SHIN様の猫耳女王から、ミリアム様とナキちゃんがゲスト出演してます♪

原作が気になる方は、SHIN様の作品をチェック☆

結局、町歩きは、一旦、中止となり。我々は、かなりテンションの高い二人を連れ、お城へ帰ってきた。

なお、顔見知りの門番さんに、かなり心配された。あたし、げんなりした、疲れた顔をしていたらしい。すまん、門番さん。理由は、こちらの二人なんだ・・・。

以前、町でバカの被害にあった事があり・・・、顔見知りの門番さんが、あたしを気にかけてくれるようになった。妹さんが、あたし位の年代らしく、兄心を刺激したらしい。


「只今戻りました・・・あら、ギルドマスター! 何ていいところに♪♪」


手配の手間が省けたわ! この国のギルドマスターさん、麗しい男性で、大変美人な方です。でも、鬼強いと何故か以前、ギルドの方々が顔を青くして教えてくれいた。絶対に言わないようにと、忠告までしてくれた。


「客人が行っても大丈夫な、ダンジョンを教えて下さい♪ ついでに、蜜袋の注文をお願いします♪」


「・・・・・お久しぶりです、勇者サキ様、ユーカ様、流石、お仲間ですね、私が今回来たのは、ショータ様に呼ばれたのと、別件からです」


あら、翔太ったら、気が利くじゃない! でも、別件?


「あー・・・喜んでるとこ悪いが、緊急依頼だ」


あら??? そういえば、一緒に居る皆さんの表情が、妙に硬いような? 


「少々、問題が発生しました・・・ちょっと、ダンジョンの一つを、壊して来て欲しいんです」




「はっ・・・・・?」




間抜けな、あたしの声が響く・・・。優香ちゃん、以下皆様は、あまりの事にフリーズ。意味が分かってない、ミリアム様と、ナキさんは、方や困惑顔、方や変な踊りを踊っていた・・・。多分、フラダンスだ。意味なく、大変お上手だわ。空気が更に、凍りつきそうだけどね!?


「・・・すいません、ナキは気にせずお願い致します、で、何故に皆様は困惑されているのでしょうか? ダンジョンを壊すのに、問題が?」


流石、ミリアム様。女王様は伊達ではない。しっかりしていらっしゃる!


「貴方が異世界からのお客様ですね、はじめまして、この国のギルドマスターをしております、リシャールと申します、お二方は戦力に成り得ると、勇者ショータ様より聞いております、以後お見知り置きの程を」


「はじめまして、ご丁寧にありがとうございます、キティルハイム女王、ミリアム・イスレ・キティルハルムです」


「ナキ・ミケランジェロにゃ! 宜しくにゃ~♪ にしても、綺麗な御仁にゃ」


あ、空気が固まった・・・。ナキさん、一言余計だよ!? まあ、悪意を感じないから、本当に素直に言っただけみたいだけど。


「・・・よく言われます、さて、ダンジョンの件ですが、本来は国や我々に益があるため、ダンジョンを破壊はしないのです、しかし、とあるダンジョンが出た時だけは、直ぐに破壊します」


ん? とあるダンジョン? 初めて聞いたわよ??


「とあるダンジョン? 初めて聞くんだけど?」


勇者組は、誰も知らないから、キョトンとしているに対して、侍従の皆さんは事情を知っているからか、険しい顔である。


「・・・暴走したダンジョンです」


ギルドマスターが、言いにくそうに下を向いた。なまじ、大変美人な方なので、妙な色気すら感じるわ。


「大抵のダンジョンには、特色があるんですが、暴走した状態では、宝箱等も存在せず、暴走状態の魔物と連戦を強いられます、下手をすると、魔物が溢れだし、近隣の町や村に被害が出ます、故に、暴走したダンジョンだけは、破壊するのです」


うわっ、傍迷惑! それって、それが来る度に、甚大な被害が出るじゃん!!

と、真面目に聞いていた、和磨くんから、質問が入る。


「あの、破壊しても、大丈夫なんですか? ダンジョンが無くなったら、困るんじゃ・・・」


「問題ありません、破壊しても、しばらくすると同じ場所に、違う特色を持ったダンジョンが現れますから、つまり、溢れる前に破壊するのが重要な訳です」


満面の笑みを浮かべるギルドマスター。良く理解出来ましたっていう、服音声が聞こえてきそう。あれか、脳筋の皆さんに、苦労してるからか!? 頭脳を筋肉にした皆さんに、普段からギルドは手を焼いているからね・・・。ギルドに勤める職員は、皆さん、何故か強いんだよねー。ご苦労様です♪


「あら、それでしたら、我々も参加させて頂きます、かなり無理をさせてしまった礼をさせて下さいませ」


「あちしもやるにゃ! めっちゃ、ストレス溜まったにゃ! ストレス発散にゃ!」


あ、うん。言うと思ったわ・・・。ハイハイ、手続きはあたしがしますよ!! ついでに、二人の戦闘服を準備しないとなぁ。ナキさん、ペンギンさんキグルミで行きそうだし・・・。多分、こちらの精神が色々とヤバそうだから、ちゃんと準備しないと!

という訳で、超大急ぎで、二人用の軍服を準備してもらう。採寸を二人にしてから、ピッタリなサイズで準備したんだけど・・・。


「藤色の軍服って・・・、これ、勇者の侍従が着る色だよね?」


「お客様に、一般騎士の軍服という訳にもいきませんでした・・・」


どこか疲れた様子のファイさん。何か、色々あったらしい。すまん、多分、あたしが原因かも? 結構、無理をお願いしたからねぇ・・・。


「さて、ナキさん、ミリアム様、武器はあります?」


二人は何故かヤル気満々・・・。流石、猫。狩人だけあって、楽しそうである。


「あちしは、魔法と武器かにゃ? 何とかやるにゃ♪」


「私は、魔法と武器ですが・・・」


二人とも、ニヤニヤして、楽しそうだね?? 何か、心配してるこっちが馬鹿みたいだわ。

さて、準備万端な我々は、最終確認の為に、とある部屋にいます。参加するのは、あたし、和磨くん、優香ちゃん。侍従組は、勿論、参加。ジークさん、ローグさん、ユリーさんは今回は待機となった。翔太にも、侍従が必要だからね。ミリアム様と、ナキさんも参加。他にも、騎士部隊とか、魔術師部隊が派遣されるらしい。


「では、まずは壊す手順の確認です、簡単に言えば、コアと呼ばれる水晶を、粉々にして下さい、コアの粉や欠片は、我々ギルドが引き取りますので、必ず!! 渡して下さいね?」


必ずのところに、凄く力が入ってた。何でも、コアは破壊されても、とんでもない力が宿っているらしく、長く持っていたりすると、我々にも悪影響があるらしい。うわぁ、物騒な!


「下手をすると、家がダンジョンに変質する場合があるんです、昔、バカな貴族がやらかしまして、それ以降、我々が管理をしています」


どこか疲れた様子のギルドマスターが、深いため息を吐いた。何処にも居るんだね。バカに権力を持たせると、ロクな事にならないわ。


「じゃあ、ストレス発散に行きましょうか♪」


「咲希ちゃん、目的が違うから!」


どこか涙目の優香ちゃんに、ツッコミを貰ったわ。いい加減、優香ちゃんも学んだらしいわ。


「陛下! ストレス発散にゃぁぁぁ~~~~~!!」


「・・・あたし、ナキさんレベルか」


若干、あたしも涙目になった瞬間だった・・・。うん、涙目になるね、これ!

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