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特別閑話 ようこそ、クラリオン王国へ?

本日より、特別コラボがスタート♪

SHIN様のところより、ミリアム様とナキちゃんに、出演をしていただきます!

原作が気になる方は、SHIN様の『猫耳女王』をチェック☆

クラリオン王国、本城の一角。

早朝、清らかな魔方陣が敷かれた、場内の儀式の間で、魔術師の担当者達が手にモップを持ち、掃除をしていた。


「あー、朝から掃除か・・・」


「しゃーないだろ? 担当なんだし」


「だよなー」


だらだらと、世間話等をして、掃除をしていた彼等だが、すぐに違和感に気付く。


「おいっ、何か変だぞ!?」


「こりゃあ、魔族の仕業か!?」


辺り一面に、闇の霧が立ち込めていた。更に、清らかな魔方陣から、バチバチと言う音が鳴り始める。


「やべぇ! 魔方陣が発動しちまう!」


押さえ込もうとする、二人を嘲笑うかのように、カッという強烈な深紅の光が、辺りを染め上げた。



◇◇◇◇◇


どうもー、クラリオン王国勇者、天城 咲希です☆

せっかくのお休み、久しぶりに御寝坊の予定だったのに、早朝からメイドさんに叩き起こされた。容赦なかったわ・・・。


「サキ様、緊急事態です!!」


久しぶりのこの言葉。いやはや、大きな事件とか、特にない平和な日に、何事よ!?


「とにかく、急ぎ、謁見の間にお越しください!」


ファイさん? 朝からメイドさんに起こされ、慌てて準備した乙女に、何を期待してんのよ!?

とにかく、煩いから早々、乙女の準備をして、謁見の間に来たあたし。なお、あたし他、勇者は勢揃いしてるわ。あたしが最後だったみたい。


「お呼びとの事で参りましたが・・・・・」


あたし、頭を上げて、固まった。うん、間違いなく、厄介事だわ・・・。


「何でミリアム様と、ナキさんが居るのかしら・・・?」


「お久しぶりです、咲希さん」


「久しぶりにゃ!」


そこには、前に事故で異世界に飛ばされた時にお世話になった、ミリアム女王と、ナキさんが居た。お二人とも、困り顔だったけど。ミリアム様は、トレードマークの黒のローブ姿。ナキさんは、ペンギンさんのキグルミ姿だった。

うん、意味が分からない!


「・・・うむ、ショータとサキは知り合いかのぅ? うむ」


困惑顔の王様、殺気満々の魔術師達に、騎士達は警戒心マックス・・・。優香ちゃん、和磨くんは、どうすればいいか分からなくて、戸惑っているし、翔太は珍しく、真面目に何か考えてた。


「・・・はい、以前、事故により異世界に召喚された際に、大変お世話になった恩人達です、あたしと翔太が、二人の保証を致します、なので、客人扱いをお願い致します!」


この二人の戦闘能力的に、この場に居る皆が危険である。とはいえ、平和を愛する二人だから、心配はしてないけど。


「うむ、勇者の二人が保証するならば、・・・客人扱いとして招こう」


勇者の信頼、半端ない(笑) だけど王様の言葉に、真っ先に反対したのは、魔術師達だったわ。あら、意外ね? 普通、反対するのは、騎士の方なのに。


「陛下! この二人は、勇者召喚の魔方陣から現れたのですよ!? 怪しすぎます! 何で獣人があの魔方陣から現れるんですか!! 魔族が何かやったに違いありません! 珍妙な技を使ったとの、報告もあります!」


あー・・・そういう。だから、魔術師の方々が、反対したのか! でも、ねぇ?


「あなた方は、陛下の言葉を聞いて居なかったのかしら?」


ニコニコニッコリ♪

あたしが満面の笑みで、殺気を全力で魔術師達だけに、放ってやった。勿論、周りはドン引きしてたけど、気にしない♪

ミリアム様は、警戒してたし、ナキさんは震えてたけど、二人の為だし、我慢して欲しい。

案の定、魔術師達は固まり、真っ青な顔で震え出す。言っとくけど、容赦はしないわよ♪


「勿論、陛下の言葉を、反対なんてしないわよね? お・へ・ん・じ・は?」


「「「「「「はい!」」」」」」


うん、素晴らしい!


「・・・・・・咲希、何やってんだよ?!」


翔太からツッコミが来たけど、気にしなーい! 後で、魔術師達には、きっちりとオハナシアイが必要ね♪


「恩返しをするだけよ?」


これは本当。だって、凄くお世話になったんだもの。滞在費、全額出して貰って、宿泊までお世話に。ちゃんとお礼をしないと、バチが当たるわ。


「うむ、では、勇者にお客人は任せよう・・・エリエンヌ、同じ女性として、気にかけるように、うむ」


「はい、陛下」


こうして、取り敢えずは、二人の保証をしてもらえた。良かったよ~♪


◇◇◇◇◇


ところ変わって、控えの間。


「ミリアム様、ナキさん、お久しぶりです」


改めて、ご挨拶です。


「お久しぶりです、咲希さん、この度はご迷惑をお掛けしました」


「いやいや、俺達は本当に世話になったからな、滞在中は俺達に任せてくれ」


翔太も、あたしも、本当に世話になったのよ。滞在費まで出してもらって、快適に過ごさせて貰ったわ。


「ハニャのお守り、大切にしてます♪」


何て、和気あいあいと話していたら、優香ちゃん、拗ねちゃった。あー、そういえば、あたしら以外は、初対面て忘れてたわ(汗)


「初めまして、キティルハイム女王、ミリアム・イスレ・キティルハルムです、この度はご迷惑をお掛けしました」


優雅な挨拶のミリアム様。


「ナキ・ミケランジェロにゃ! 宜しくにゃ!」


対して、片腕を上げて、フレンドリーな挨拶のナキさん。対極な二人である。


「あ、えっと、神白 優香です! 宜しくお願いします!」


「白鳥 和磨です、此方こそ、宜しくお願い致します」


「わたくし、この国の王女でエリエンヌと申します、どうぞ、宜しくお願い致します、何か入り用がありましたら、お申し付け下さいませ」


「なあ、気になってたんだが、ミリアム様のイスレって、どんな意味があんだ?」


「翔太・・・・」


今、聞くことか!? 周りは、苦笑い(笑)


「昔、神話には神様に勝った者がいまして、称号を貰ったのです、それがイスラエルなんですが、私はイスラエルと同じ失敗をしない戒めのために、使っております、子供にも名乗りは禁じてますよ」


意外と重い話だった・・・。さて、ご挨拶も終わって。本題に行きましょう!


「お二人は、何故にクラリオン王国へ?」


あたしが代表で聞いたら、二人は困惑してたわ。


「久しぶりに、コタツでのんびりしていたら、気付いたらここにいました」


「・・・あちしは、その・・・、キグルミ着てポージングしてたら、召喚されたにゃ」


あ、ナキさん、恥ずかしそう・・・。


「・・・あー、まずは着替えて貰ったらどうだ? 流石に、目立つだろ?」


翔太の言葉に、何故か、エリー様がパッと満面の笑みを浮かべた。そして反対に、ミリアム様とナキさんが、顔をひきつらせている。ん?


「・・・何か、エニアスみたいにゃ!?」


「・・・何処にでも居るんですね、こういう方は」


げんなりしてるけど、何でかしら? 取り敢えず、エリー様が張り切って、二人を別室へ連れていった。大丈夫かしら?


「滞在費は、あたしらが折半すればいいとして、観光でもしてもらいましょう、ついでに、神殿に問い合わせしてもらって、ミリアム様方の帰還についても聞いてもらいましょう」


どーせ、あたしの夢にも、来るだろうしね。


「あ、町の観光は?」


「優香ちゃん、それいいわ! よし、許可を貰ってこよう」


何て、今後の話をしていたら、扉が開いて、三人が帰ってきた。エリー様、満足気に二人を披露して、はたと気付く。ミリアム様は、深い青色のシンプルなドレス姿。ナキさんは、緑色のドレス姿。意外にも、優雅である。


「・・・まさか、ここでドレスとは」


「・・・ザマース先生が、見えたにゃ」


何で二人が黄昏てるのかしら?? お似合いなのに。やっぱり、エリー様、こういうの才能あるわよね。本当に似合ってるわ。


「さて、まずはいつまで滞在か分かりませんから、客室に案内しますね」


客室は、あたしらの近くになった。ミリアム様は、緑の間、ナキさんには黄色の間を用意されたみたい。


「す、すげぇ部屋にゃ・・・」


「庶民には、気後れしそうですね」


二人が引いていたけど、客人扱いだからね。仕方ないから、諦めてもらうわ。あたしらも通った道よ?


「はい、滞在中に必要なお金ね、通貨はエンね、金貨10枚でしばらくは足りると思うわよ」


「電子マネーはあるかにゃ?」


「んなもん、あるかいっ!」


これで、日本円にして、10万円なり。そこそこ、大金である。なお、これは今日の分。色々と買い込むつもり。


「着替えもあるし、許可証もらったら、町に行って買い物しましょ」


なお、許可証が無いと、廊下で固まるから、許可証はかなり早い段階で、発行されたわ。

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― 新着の感想 ―
[一言] ナキが、笑いました! 着ぐるみを、私的な時間で着ているとは!
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