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第181話 色々と決めてしまいましょう2

次回は誠意執筆中です。


取り敢えず、翔太が落ち着いたところで、話を進める事にしたわ。


「じゃあ、話の続きだけど・・・翔太は徹夜ありの忙しさをどうにかしたくて、今回の協定を計画した、でいいんだよね?」


改めて和磨くんが聞くけど、中々に酷い内容よねー。まぁ、このうら若き我々が、徹夜上等のサラリーマンみたいに働いている時点で、おかしいんだけどさぁー。


「まぁ、楽しんでる部分はあるが、流石に忙しすぎただろ? 何かしらに巻き込まれてるんだからさ」


「「「確かに」」」


これには、納得したけど。何故にそれが、協定に結び付いたのかが、分からないのよね。


「協定と忙しさ、何処に繋がりがあるの?」


優香ちゃんの質問に、翔太はニヤリと笑った。協定に結び付くとことか、ないよね?


「協定を結べば、勇者は間違いなく色々と動くだろうが、同時に人手も増える! つまりは、俺達は出来るやつに任せて、俺達は俺達にしか出来ない事に専念するつもりだ、な? 落ち着くだろ?」


「「「・・・・・」」」


またしても、目が点になった。あたしら、悪くないわよね。予想外、その一言に尽きた。


「あー、うん、そうね」


それ以外、何と言えば良いと?


「反応悪くないか!?」


本人としては、不本意かもしれないけど、こちらは反応しきれないわよ?

微妙な空気が流れる、この場に、新たな人物が訪れる。


「やぁ、皆、休めたかい? ・・・何かあった?」


爽やか王子、もとい、苦労性王子、フランツ様である。ありがたい、変な空気がぶったぎられたもの!


「何でもないわ、ちょっと予想外な事態に、皆で固まっていただけだから」


「「「はっ?」」」


フランツ様、トーヤ様、リゼス様の声が重なった。これを話していたら進まないから、取り敢えず、先に進もうと思う。


「で、何か用事があるんでしょう?」


フランツ様に聞けば、心底困り果てたような、何やらどんよりとした空気が醸し出された。あれ? 何か聞いちゃいけない事でも、聞いちゃった!? 内心慌てたけど、側近二人は理由を知ってるからか、苦笑してた。

うん、分からない。


「実は面倒な事を陛下が仰ったせいで、君達に大変申し訳ない事態になってしまって・・・」


あぁ、だから、申し訳なさで、どんよりした空気をまとっていたと。


「えっと、その厄介な事態って、何?」


怖いもの見たさじゃないけど、聞いてみたら、フランツ様の空気が、更にどんよりした物になっちゃった。えー、これ、どうしろと?

なお、見かねたらしいリゼス様が補足というか、弁明をしてくださった。


「フランツ様は、真面目ですからね・・・皆様を巻き込んでしまった事態に、頭を抱えたいんですよ」


成る程。言い出しっぺは翔太だけど、多分、フランツ様の方で色々と手を廻してくれていたのかも。だって、色々とスムーズ過ぎたからね。あたしら、知らぬ間にフランツ様に支えられていたみたい・・・・・。

そういえば、あたしら、フランツ様とローゼマリー様とエリー様、陛下くらいしか王族と話した事ないわね。他の方々は、遠巻きにしているから話さないからね。


「ショータの提案は、願ったり叶ったりなんだが、君達に他国行きを頼むからね、・・・・・君達もだが、はぁぁぁ、問題は陛下の提案なんだよ・・・」


いや、言い出しっぺは翔太よね? 王様との会話で、何をそんなに頭を抱える事があるわけ?

あたし意外もそう思ったからか、困惑した空気が流れてる。


「その・・・陛下が提案した人選が問題でして・・・」


リゼス様の言葉に、益々、意味が分からなくなる。


「そんなに不味い人選なの?」


不安になって聞くと、三人が揃って、縦に頷いた。いやいやっ!? ちょっ、何それ?


「ショータは、提案程度だったが、うちの弟たちは、癖が強くてね・・・・・」


「・・・・・そのせいもあって、我が国は王位争いが起きていないんですが」


フランツ様の発言に、リゼス様の補足がついて、妙に納得したわ。


「今回の人選は、勿論、成人王族として、僕のすぐ下の弟三人が出されたんだ、勿論、既に公務も行っているよ・・・」


何だかゲッソリしてるフランツ様。彼が王族のわりに、苦労性なのって、うちらが来る以前から、弟たちのあれこれを世話(意訳)してきたからかも?

・・・・・何か更に苦労性にしちゃったあたしら、何かすいません!!


「兄上がまだ、ここまで多忙では無かった時は、下の弟たちを諌めてくれていたんだが、今は多忙を極めていてね、全部、僕がやっていたんだ・・・」


あ、また、どんよりしちゃった!? そんなに、危険人物なの!? 説明はリゼス様がしてくれるみたい。


「フランツ様の、直ぐ下の弟君で成人している方は、三人いらっしゃいます、まずは、フリードリヒ王子、性格は俺様で王家の中で一番問題を起こしますね、次はウィリアム王子、性格は優しく穏やかです、争いを好まない方ですよ、最後にニコラス様、王家で一番人気がありますね、今回はこちらの三人の名前が上がっています」


うん? 聞いた限りならば、そんなに暗くなるような話は入ってないわよね?

皆も同じだったようで、不思議そうにしていた。


「分かっているんだ、いつまでも、弟たちに責任ある仕事を任せないわけにはいかないことくらいは!! でもさ!? 任せられるわけないだろ!? 毎回毎回! 騒動を持ち込むやつらに!!!」


あー・・・、フランツ様、相当溜め込んでいたと見える。でも、問題児は、フリードリヒ王子だけに聞こえたんだけど?


「・・・会えば分かる、言っておくが、他の弟たちは教育をしっかりされて、まっとうな子だから、安心してくれ・・・・・あの三人だけ、なんだから」


ふ、フランツ様? えっ? 何か怖いよ!?? これ、大丈夫!?

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[一言] 王子様たちに、問題アリ!?
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