表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/292

閑話 魔王様爆誕します!?

いつもお読み頂き、ありがとうございます♪

今回は、白き魔王様視点でお送りします!

さて、まずは白き魔王こと、僕がどうしてここに転生する事になったのか、それを話そうと思う。



◇◇◇◇◇


ーーーーー回想。


どこだ? ここは。

辺りを見れば、どこまでも続く白い空間。

しかしおかしい。僕は自宅の自室でゲームをしていたはずだ。なのに何故こんな変な空間にいるんだ!?


「やあ、黒須(くろす) 星也(せいや)君」


不思議な声が辺りに響く。女性の声を低くしたような滑らかなアルト。見れば金の髪に青い目のボーイッシュな姿の女性が。服装は古代ギリシャの服装に似ている。髪が短いから、一見可愛い男の子に見えるが、服が女性もの。間違いなく女性である。


「死後の世界へようブフッ!!??」


ウザイ、いきなり現れて変な事を言うから、ブチッときてしまい思わず条件反射で足が出てしまったではないか! あ、一応言っとくが、普段は女性にこんな事はしない。断じてしない。僕は紳士である。

ただし、変態は別である! こんなとこに勝手に連れてきたヤツなんて、変態で充分だ!


「君ねぇ!? いきなりそれは酷くない? 僕、これでも運命の神なんだけど!?」


「そんなの知るか! この変態が! 今すぐ僕を元の場所に戻さんかっ!!」


僕っ子変態自称運命の神様。もう普通に通報レベルの変態だろう!!

が、こいつも負けてはいなかった。


「無理!」


速答かよ!?


「何でだよ!?」


つーか、本気で蹴り入れたはずなんだが、何故にあっさりと復活したんだ!? 僕、これでも柔道の有段者だぞ? 最近はとある理由から、自宅に居たけどさー。


「君ねぇ? 自分が死んでるって分かってる?」


おいおい、やっぱり死んでんのかよ!? 薄々感じてはいたが。


「因みに死因は?」


何となく気付いていても、気になるよな、そこは。


「急性心筋梗塞、君ねぇ、不規則もほどほどにね?」


・・・・・・・・・・・・。

マジかー。不規則な仕事だったしなー。

やべぇ、あの本棚に隠した黒歴史。どうしましょう(・・;)


「頭抱えてないでさー、実はお願いがあって君をここに呼んだわけ」


「死者に何の用だよ、自称運命の神とやら」


「自称は余計だよ!? ゴッホン、実はね? 君に魔王役をやって欲しくてさ」


「はあ!?」


すっとんきょうな声が出たが、こいつバカじゃねーの!?


「実はね、こっちで予定していた魔王役の魂が、何故かウイルス感染しちゃってねー、使い物にならなくなっちゃった訳よ」


「魂にウイルス感染なんてあんのかよ!?」


思わず突っ込みを入れると、神様も首を縦に降っていた。あぁ、こいつも思ったわけね・・・・・。


「そうなんだよ、本当に・・・・・、ビックリでしょ? だから健康で綺麗な魂を持った君を譲って貰ったわけ」


・・・・・。


「それは僕に魔王をやれと?」


「勿論! ただし、悪役の魔王じゃなくて、良い魔王になってもらいたいんだよ」


魔王って悪役では?

内心、あまりの展開に呆然の僕。展開が早すぎる。


「この世界でね、前の魔王が滅茶苦茶やらかしてくれてから、前回の教訓を生かして、魔王の魂は厳選して選んだ魂を出してるわけ、世界滅ぼすなんてシャレにならないでしょ?」


まあ、確かに。


「只ねー、前の魔王の影響か、魔族が暴走を始めちゃって、君にはそれを止めて欲しいわけ」


「これ、断る事は・・・・・・」


「うん、無理! 決定事項だから!」


すっごいいい笑顔で言われましたよ・・・・・・・。


「あ、そんなに凹まないでよ!? 変わりに君の欲しい能力つけてあげるから!」


おっ? マジで?


「それはどんな能力でもいいのか?」


「んーと、世界に影響を与えない物なら・・・・・」


だったら勿論、魔王についてない能力だよな!


「なあ、神様、魔王につく予定の能力みせてくれ」


被ったらシャレにならん。


「いいよー」


ポンッと目の前に出たのは、半透明の四角い板。まあ、パソコンの画面みたいなやつだ。


「それを触ると動くから」


しばらく画面を見て分かった事・・・・・。


「おいおい・・・・・チート過ぎるだろう!?」


もう無敵過ぎるだろ・・・・・。この能力。まあ、お陰で欲しい能力決まったがな(笑)


「よし、決まったぜ、神様」


自信満々でそれを言うと、何故か残念な顔をされた。


「本当にいいの? 他には?」


「んー、あ、これもつけてくれない?」


「成る程、これならいい魔王になれるわ」


呆れたような神様には悪いが、僕はやるなら徹底的に良い魔王になってやる。開き直った僕は、満足だ!


「んじゃ、君には転生してもらうよ」


「おう、じゃあな、運命の神」


「はい、善き人生を」


こうして僕は、良い魔王として異世界に転生した。魔王城の主、魔国陛下の初の子供として妃殿のお腹の中に。


・・・・・これ、どうすればいいのさっ!? まだ生まれてすらいないんだけど!? いくらなんでも、早すぎるだろーが!!? このバカ神がぁぁぁーーーーー!!



Side:運命の神


いやー、まさか貰って来た魂が、こんなに面白い子だとは。


「ふふっ、面白くなりそう!」


なんて、思い出して笑っていたら、側近の天使が、慌てた様子で来た。あら、何かあったのかしら? 最近は、運命を改変されていて、手直しに苦労してるから、それかしら?


「どうしたの?」


「どうしたの? じゃありません! 運命神様、あの貰ってきた魂、そのまま転生させちゃったんですか!?」


「え? えぇ? そうだけど・・・・」


「何をやってんですか!? まだ、生まれてもないのに、意識あるとかおかしいでしょっ!?」


あ・・・・・。楽しくて、そっちの事、忘れてたわ☆


「まぁ、あの子なら大丈夫でしょう」


だって、あんなに前向きな魂、見たことないもの! 綺麗な魂だったし、良き魔王になるはずだわ。自分の見たところ、あれは間違いなく、運命を動かす子になるはずだから。


「ウフフッ、やっぱり楽しくなりそうね」


最近の運命を書き換える存在は気になるけど、大丈夫でしょう。さてさて、我々も頑張らないとね!



◇◇◇◇◇



こうして、僕こと、良き魔王改め、白き魔王は母親のお腹で、のんびりと誕生の日を待つことになったのである。

はぁ、暇だ・・・。

読了、お疲れ様でしたm(_ _)m

やっとこさ、魔王様視点まできました☆ 長かった・・・、ここまで。

こちらのお話は、何とかなり前に、活動報告であげたお話です。それに、手直しと加筆しました☆

しばらく小話やってないから、久しぶりに書いてみようかなー?


~とある日の騎士団休憩室にて~


A:聞いたか? ファイの話!

B:聞いた聞いた!

C:おい、何の話だ?

A:ファイのやつ、苦手な書類作業で、勇者様の側に居られないらしい!

B:いい気味だぜ! 俺らを出し抜いた罰だな。

C:だな! つーか、ファイのやつ、書類作業が苦手だったけか?

B:あいつ、ある程度出来てたな? そーいえば。

A:何でも、勇者様関連の書類の多さに、忙殺されてるらしいぜ?

C:あ、成る程な!


なんて、会話で盛り上がっていた、その時。


D:聞いたか! 勇者様に文官が付くらしいぞ!


ABC:はぁ!? マジかよ!?


結局、ファイがまた側に居るようになり、三人組は歯軋りするくらい、悔しがったそうだ。



お粗末様でした。

次回も宜しくお願い致しますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そんな感じ!? 運命の神って、超上位神じゃん!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ