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第169話 楽しいパーティーの始まりです♪

長らくお待たせ致しましたm(_ _)m

本当にすいません。

楽しんで頂けたら幸いです。

さぁ、始まりました! 沢山の疑惑渦巻く、社交界!

皆さんが待っていた、楽しい楽しいパーティーですよ!!

・・・・・あたし達は、楽しくなんてないけどね☆ 警戒しないと、だし。


「まさか、ショータと入場するとは、思わなかったわ」


「同感だな、いくら動きやすいからって、これは無いだろ・・・」


あたしも、ショータも、勿論、正装なんだけど、あたしは動きやすいドレスとして、ふんわりタイプのドレス。色は水色で、胸のリボンには宝石が付いてるのよ。レースがヒラヒラしているから、パーティーでも、見劣りはしない、見事な一品なんだけど。

・・・・・まさか、ショータとペアルックとは、思わなかったんだ。まぁ、ショータのタキシードは黒で、ネクタイとハンカチがあたしと同じ、ってだけなんだけど。

エリー様は、大変満足そうだった。


「優香と和磨は、何か似合うから、違和感ねーな」


「だね、優香ちゃんの黄色のドレス、可愛いわぁ」


春らしい可愛いドレスは、勿論、あたしとの色違いよ。あたしのは、清楚系だけど、優香ちゃんのは、可愛い系になってる。うん、何か敗北感が半端ないわ。あたしが可愛い系を着ると、幼くなってしまうから、無理なのよねぇ。


「あたしとショータは、遊撃だけど、優香ちゃん達、大丈夫かしら?」


二人はこの後、オリビア嬢と婚約者さんと一緒に行動する手筈になっているんだけど。うーん、不安だなぁ。


「大丈夫だぜ? 優香は無意識に流すし、和磨は毒舌だからなぁ・・・、相手が不安だな」


「何で?」


「相手が再起不能になるかもなぁ」


何でか、遠い目をしてる翔太。え? 何かあったの!!? 真面目な和磨くん、どこ行った!?


「和磨君、そんなに酷かったっけ~?」


困惑したあたしに、翔太が慈愛に満ちた、悟りの顔を見せる。いや、だから、何があったのよ!?


「お前が居ない間のパーティーでな、フランツに嫌味を言った奴等の心を容赦なくへし折ったんだよ・・・」


「え゛っ・・・?」


和磨くん、知らぬ間に腹黒とか、毒舌とかに、進化してたみたい・・・。うん、何か大丈夫そうね??


「問題は、俺等だぞ? 最近の社交界の話なんて、知らないからな?」


「あら、それは大丈夫よ? あたしが、色々と入手したから(笑)」


そう、こっちにいる間、白に色々と調べて貰っていたのよ♪ お陰さまで、裏情報はバッチリよ☆


「・・・・・そうか、お疲れさん」


翔太、感がいいから、色々と察したみたい。ちょっと視線が虚ろだけど。しばらくは、一緒に行動だ。仕方ないとはいえ、こちらも仕事。きっちり、お仕事いたしますよ!


「来たわね」


「あぁ」


今回は公爵家の坊っちゃんの婚約者として、ご登場です! いやー、オリビア嬢、キラキラして綺麗だわー。後ろの中年おやじ、視覚の邪魔に感じるわ。オリビア嬢のお父さんだからって、何故に一緒に? まぁ、何かしらあったんでしょうね?


「オリビア嬢と、婚約者は大丈夫だろ? 後ろが例の親父さんだよ、今日は奥さんと妹は、男爵家として来るらしいぜ」


あらあら、よく来れるわね。本当に凄いわ、彼女たち。と、視界に数人、オリビア嬢へ向かおうとする貴族達が見えた。


「・・・動いたわね、数人」


「挨拶が終わったら、直ぐに和磨、優香ペアには動いて貰おう」


「そうね、まぁ、この数人は、此方で処理しましょう」


あんな小物に、足を止めさせる訳にはいかないからね。余興くらいは、させて貰おうじゃない。まぁ、中には悪意を含ませた方もいるみたいだし、ね?

無事に陛下達に挨拶が終わった後、オリビア嬢達が挨拶に動き始める。


「ごきげんよう、皆様」


にこやかに挨拶する、オリビア嬢。

あら・・・? オリビア嬢、やる気満々かしら? まぁ、隣には公爵家のお坊ちゃんが居る訳だし、バカな真似をするやつなんて、居る訳ないのが普通なんだけど・・・。この前、馬鹿は大分減ったしね(笑)


「翔太、右側のお嬢様、うちらが行った方がいいわ」


「・・・おいおい、パーティーに凶器はだめだろ・・・」


翔太が呆れたように、お嬢様とあたしが呼んだ相手を見る。黄色のドレスを着た可愛らしい顔立ちのお嬢様は、その顔立ちに似合わない鋭い視線で、オリビア嬢を睨み付けていた。翔太が凶器といったのは、少しゴツイ感じの指輪。飾りが尖っているから、立派に凶器になるわね。ドレスを引っ掛けるくらいなら、間違いなく出来る。狙っているのかも、ね?


「はぁ、穏便にするなら、あんたがダンスでも誘ってみたら? 確かあのお嬢様、あの三男を慕っていたからねぇ・・・あんたも狙われてるから、それらしく話してあげたら、止めるかもよ?」


あのお嬢様、面食いで、玉の輿狙いみたいで、かなりアタックしてたみたい。まぁ、三男の方は、流していたみたいで、気にも止めて貰えなかったみたいだけど。

因みに、和磨くんや翔太もターゲットに入ってた。勇者の侍従もよ? 玉の輿狙いにも程があるでしょう(笑)


「はぁ!? おいおい、勘弁してくれよ・・・彼女、狩人の目してるぜ?」


かなり嫌がってるけど、穏やかに済ませるなら、これくらいしかないわよ?


「仕方ないわよ、ご令嬢にとっては、死活問題なんだから」


適齢期のご令嬢にとって、パーティーやお茶会は、出会いや情報交換の大切な場。だから、積極的に向かうけど、彼女は上手くいってなくて、その鬱憤をイタズラみたいな嫌がらせをして、晴らしているみたいなんだよねぇ。年齢もギリギリみたいだから、焦りも相当みたい。


「親が寄越す見合いがあるだろう?」


翔太も視線が厳しい。前の世界で色々見てきたらしい翔太は、以外と貴族のそういう面に詳しいのよね。前の世界の教育係は、かなり幅広く教えたみたいね。


「面食いって、言ったでしょ? 幾らそれなりに良い地位を持っていても、顔立ちが気に入らないって、断ってるのよ・・・」


ここまで拗らせるって、逆に凄いけどね!


「あら、オリビア嬢のお継母様と義妹が来たわよ?」


入場の声が高らかに響く。夫人も、義妹も、ドレスは伯爵に居た頃の感覚のドレスを着てるみたいね。一緒に入場している男爵が、何だか可哀想だわ・・・。義妹は、奪った婚約者と一緒に入場してはいるけど、顔は不満そうね。婚約者も、義理でやってる感が凄いもの。


「正式に婚約したのよね? 今更、変更出来ないわよね?」


「あぁ、無理だぞ? 伯爵になるのは、あの三男だな」


自分で捨てておいて、今更欲しがるなんて、何て最低男かしら?


「さて、ミッションスタートね」


王家の入場と、挨拶が終わったら、パーティースタート。あたしも、ガンガン狩る・・・ゴッホン、動くつもりよ?


「まずは、あの指輪ご令嬢か・・・」


「あたしは、あの元婚約者のお坊ちゃんね」


他の数人は、オリビア嬢と婚約者の三男、優香ちゃんと和磨君ペアで大丈夫そうね。・・・和磨君の毒舌で、再起不能とかになりそうだけどさ。

まずは、バレないように、対象に近付いていく。それとな~く、近付いていけば、相手もあたしら勇者に近寄りたいから、視線をわざと合わせれば、あら不思議!


「勇者様、アマギ様をお借りしても?」


はい、釣れました(笑) 勿論、翔太は義妹を華麗に交わして、ゴツイ指輪ご令嬢(仮)に挨拶してた。流石、翔太。二回目勇者は伊達じゃないわね。その際、義妹は翔太に挨拶され嬉しそうにしてたが、ダンスは誘われず、一瞬にして悔しげな顔に変わったのは、凄かったわ。あたしは睨まれたから、わざと可愛らしく、怯えてみせたら、婚約者の男は馬鹿なのか、義妹を叱りつけていた。お似合いの二人だわ(笑)


「まさか、ダンスが出来るなんて、夢のようですよ!」


あたしにデレデレとする、この馬鹿男に、あたしは愛想笑いをする。この仮面を着けてないと、笑いだしそうなんだもん!


「あら、光栄ですわ・・・最近は、非常識な話題で社交界も賑わってましたでしょう?」


まるで、世間話をするように、少しずつ少しずつ、不安を煽っていく。

さぁ、楽しませてちょうだいね?

お読み頂き、ありがとうございます!

長らくお待たせしまして、本当にすいませんm(_ _)m

ちょっと、展開に悩んでおりました。

次回も宜しくお願いいたします!


感想、お待ちしてます☆

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