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閑話 悲劇の令嬢は頭が痛いです

お待たせしました! ちょっと内容に矛盾が生じ、立ち往生しておりました(;^_^A

誤字脱字のオンパレードですが、宜しくお願い致しますm(_ _)m

Side:?????


事前連絡をいただいた時、眩暈がしたのは私だけではないはずです。当然でしょう、いくら世間に疎い私でも、今この状況で、王家が召喚した勇者をお世話するなんて。内情を王家に報告されるということ・・・。既にかなり暴露されておりますので、今さらですが。それでも我が家の存亡の危機です。

頼みの綱の、頭の痛い父も、今は仕事で王城に行ってますし・・・。どうしましょう、私。

こういう時は、采配などは継母がするはずなんですが、彼女は自分の事に精一杯で、それどころではないでしょう。妹も、部屋に籠って、出てくる気配すらありません。そういえば、父が妹の部屋を奥に変えたと、メイドの誰かが言っていました。あれだけ溺愛していたのに、よく手のひら返しができるなと、素直に関心したものです。因みに奥とは、我が家の隠語で、メインの家族以外が住む、一番遠い部屋という意味です。俗に言う、愛人の子供などに与える部屋・・・という事なんですが。

困りました、私。未だに、体調は本開したわけではなく、日常生活が送れる程度です。それとて、少し無理をすれば、すぐに床に逆戻りというありさま。

でも、我が家のためです。何としてでも、おもてなしをやり遂げてみせましょう!!


「お嬢様、我々も協力させていただきます!!」


やる気を漲らせていた私に、メイド達からやる気まんまんの熱い視線が送られてきます。ここには、頼もしい我が家のメイド達がいるではありませんか!!


「ええ、絶対に成功させましょう!!」


そうと決まれば、やる事は沢山あります。勇者様は、あまり華美なモノは得意ではない事は、ここしばらくの社交界の噂で聞いています。今回いらっしゃるのは、男性の勇者様であると聞いていますから、お食事はしっかりしたものがいいでしょう。男性は食べますからね。寝室は知らない家に来たのですから、同じ部屋がいいかしら? 下手にウロウロされて、内情を悟られたら、だめよね? 遅まきながら、お父様にも連絡を入れましょう。


「お嬢様、確か噂で、勇者様はお肉がお好きと伺っております、ご用意してはいかがでしょう」


メイド長、流石の助言です。彼女は元々、公爵家で働いていたのですが、故郷の家族のため、当家に紹介状を持ち、来たという経歴の持ち主です。その頃の伝手で、かなり流行等の情報収集が得意であったとききます。


「ありがとう、メイド長、私は勇者様を知らないから、その情報は助かるわ、コックに肉料理を増やすように相談が必要ね」


その他にも、色々と取り決めをして、行っていたのですが・・・。

我が家の父が次の日、爆弾発言を持って帰ってきました。気絶しなかった私を、どうか褒めて欲しい物です。忙しいところに、余計な事を増やさないで下さいませ!!


「喜べ! お前の婚約者が決まったぞ!!」


「・・・・・はっ?」


目が点になるとは、まさしくこういう事なのでしょう。淑女にあるまじき顔をしている自覚があります。一緒にいる、執事長と、メイド長もそろって、固まっているので、恐らく、聞き間違いではないのでしょう。


「何と、王家からのお達しだ!! お相手は当家より一つ上の侯爵家の三男様だ」


家名を聞いた時、数少ない社交界の知識を総動員させます。お父様に聞いた家名はかなり有名な家のもので、王家も絡んでるとなると、かなり面倒な事になっているといえましょう・・・。素直に喜べない組み合わせです。うちはここと繋がれば、どうにか危機は脱却できるでしょうが、何故に王家が介入してきたのかが気になります。

が、今はそれよりも。


「お父様、彼は婿入りさせるのですよね? 当家に」


我が家は王家派ではありませんが、あまり上位の家でもありません。そんな家に何故、公爵家が? うちと手を結んでも、彼の家には何のメリットもないのでは? 中立派ですよ、うちは!


「あぁ、そうだ、うちには勿体無い程にいい話だ! 彼に会ってきたが、好青年だったよ、うちを預けるのも彼なら安心だ」


「お父様? わたくし、確か彼は近衛騎士であったと記憶しておりますが・・・」


数日程、私は王城に保護されておりました。体調が落ち着いてから帰ってきていますが、その時の護衛に居たんですよ! 何故に近衛が居るのかと、不思議でしたが、そういう事ですか! やっと繋がりました。


「それに、わたくし、婚約者がおりますわよね?」


そちらはどうなるんでしょうか? 契約を変える訳ですから、揉める可能性があります。あちらは、伯爵家です。同格である以上、面倒になりそうですが。


「ん? 彼は、あやつとの結婚が決まっておる、問題ない!」


あら、お父様ったら、妹をあれだけ溺愛してましたのに、厄介者を出せると思って嬉しそうですわね。私も、可愛いだけで、何の努力もしない見掛けだけの妹は、トラブルしかもたらさないのを、よーく知っていますから、これだけは同意です。彼と妹が結婚するのは、王家も賛成してしまいましたから、今更、破棄は出来ません。


「そういえば、お父様、御継母様はどうされますの?」


父との子ではない妹を、父との子と偽って結婚し、育てた継母。貴族世界は、そんな彼女を受け入れないでしょう。貴族は何よりも血を大切にするのですから。


「あやつは修道院に行かせるか、田舎に行ってもらうさ」


流石、腐っても最低でも貴族。そこら辺はしっかりしているようです。何故もっと早くにそれが出来なかったのか。


「お前が家督を継げば、わしも隠居してゆっくりするさ」


・・・・・また愛人を作ろうとか考えていそうで、本当に悩みのたねですわね。まぁ、隠居したら、愛人どころではないでしょうけれど、ね。

それにしても、これからどうしましょう。不安しかありませんわ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


side:天上 翔太


ギルドで、とある依頼を受け、俺と和磨は勇者としてではなく、冒険者として、王都から徒歩で向かっていた。運悪く、そちらに向かう護衛等の仕事が無かった為だ。まぁ、王都を出たら、絨毯使って、ショートカットする気だけどな(笑)


「翔太、道は長いんだし、途中歩いて行きたいんだけど」


「構わねーぞ、絨毯は疲れた時に使うつもりだからさ」


どうも、和磨のやつ、最近は研究ばっかりしてたからか、体力がないんだよなー。優香は毎日、訓練してたけど、こいつ、たまにサボってたからな。


「翔太! 見て見て! 知らない薬草! あっ、あっちも!」


・・・・・迷子とか、なりそうだな。違う意味で、心配になってきたぞ。はしゃぐ和磨に、これからが心配になったのは、仕方ないはすだよな?


「ん? 翔太、これ・・・」


何やら見つけた和磨の声と同時に、ハッとして俺が動いた。おいおいっ! 早速厄介事かよ!?


「魔物の足だ! 避けろっ!」


王都から出て、未だ徒歩30分地点。いきなり魔物に遭遇!! 勇者のトラブルを引き当てる、謎のお約束は健在らしい。要らねーよ! んな約束!


「チッ!!」


俺は和磨の首根っこを掴んで、思いっきり引っ張った。和磨から、グエッて変な声がしたが、んなの知らねーよ。命優先に決まってるだろ。


「ゲホッゴホッ、グッエ、・・・翔太、いきなり酷すぎるよ・・・」


「バカやろっ、前見て言えっ!」


呑気に咳をしてる和磨を視界の端に捉えつつ、俺はフリーレンを呼び出す。目の前の魔物から、視線は一切そらさない。幾らこの辺りの魔物が弱い奴が多かろうと、気を抜いてられる状態じゃないからだ。

和磨がさっきまで居た場所には、何かに抉られた後。和磨は、未だに気付いてないみたいだ。


「翔太・・・? えっ?」


はぁ、ようやく気付いたか。もう少し、外に出して、警戒させるべきだったな。


「グリーンウルフか・・・、厄介だな」


いきなりの戦闘か。大丈夫か、これ。

お読み頂き、ありがとうございます♪

作者の秋月煉です!

いやー、誤字脱字を直したいんですが、手が回らず。皆様には、大変読みにくい状態かと思います。何とかしていきたいんですが(;^_^A

本当に申し訳ないです。


咲希:明けましておめでとうございます! 今年もテンシロを宜しくね!


翔太:ふっ、俺様の活躍を見てくれよな!


和磨:明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願い致します。翔太は真面目にやろうね。


優香:明けましておめでとうございます♪ 今年も頑張りますね☆


あら、皆さんも来てましたか。翔太は相変わらずね。

感想、ポイント、誤字脱字、コメント、いつでもお待ちしております。今年も宜しくお願い致します。・・・・・切実に、誤字脱字をお願いいたします(´TωT`)

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