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144話 方針が決まりました☆

次回も不定期です。何とか、月2回は頑張って投稿します!

どうも~、またまたお久しぶりがする、皆のアイドル咲希ちゃんです!

って、痛いっ、痛いから! そんなに睨まないで~!? ちょっとお茶目なジョークじゃない☆

何かどっからか、真面目にやれっと言われてるような?

はいはい、真面目にやりますよー、はあ~。


前回、翔太の爆弾発言で、ようやく解決への進展を見せた、このアンケルの町の緊急事態。

最初は、変な信仰が出来てるとか、町に変な呪いがかかってるとか、情報が錯綜さくそうしてたけど、町に着いたら分かったわ。


ーーーーーーーーー町そのものに、魔法陣を仕掛けられていたんだもの。


対象は、このアンケルの町に居る全ての命を対価に、何かを呼び出すというもの。絶対に、碌なモノが呼ばれないでしょうよ! そりゃあ、変な信仰やらが出来るわよね。まあ、伯爵様がどうにかしてくれたみたいだけど。


「さすが、翔太が教えてくれた魔法ね、確かに精度がいいし、干渉しないから、ゆっくり観察できるわ」


「褒めても何もでねーぞ」


翔太が苦笑いしてるけど、最初からこいつが来てたら、もっと早く解決できたかと思うと、何か複雑なのよね………。因みに、この魔法、この世界の物を自分なりに改良したものだ。そのまんまは、大変扱いずらかったのよ。

今現在、あたしは翔太とリゼス様を連れて、町に降りている。まあ、お屋敷から目と鼻の先なんだけどね。


「確かに、読む限りは、動かしても問題なさそうね」


「しかし、どこに移す気だ? 寸分違わぬものじゃなきゃ、すぐにバレるぞ?」


問題はそこなのよね。予定では、この町の隣にそっくりな土の町を作り、そこにあたしの式を放って、カモフラージュするつもりよ。でも、どうもこの魔法陣、命に関する部分に色々条件があるようで、人の命に反応してるのよね。だから、式を使っても、バレそう。

いっそのこと破壊出来たら、一発解決なのに~。破壊しようとしたら、即召喚でしょ? 本当に嫌な魔法陣よね~。

ん? てことは、さっさと移動して破壊すれば、すぐに解決すんじゃない??


「翔太、ちょっと手伝ってほしいなぁ」


「何か嫌な予感がすんだが、一応聞いてやる、何だ?」


嫌々感が駄々洩れだけど、いいのか、それで!? ま、まあ、今回は巻き込む訳だし、割り切ろう。あぁ、ハリセンを我慢するのが、何だかツライ。やったら話が進まなくなりそうだから、やらないけど。


「簡単よ♪」


翔太に詳しく説明したら、ジトンとした目で見られた。解せぬ!


「まあ、それなら俺でも行けるが、お前の負担がでかくないか? お目付け役の”お兄様”がいるわけだし、少しは頼んだ方がいいんじゃないか?」


おや、翔太にしては珍しく、気遣う姿勢には、かなりビックリだわ。勢いで行くかと思ったのに、案外冷静なのは、2回目勇者だからかしら? でも、心配はご無用です♪


「そこは大丈夫、恐らくすぐに魔族が出てくるだろうし、リゼス様にはあのお屋敷で護衛に徹してもらうつもりよ、間違いなくあの伯爵様じゃ倒れるし、補佐として居てもらったほうがいいわ」


翔太も思い出したのか、微妙な表情をしてた。だよね、そう思うよね。あたしも、よくこれまで無事に仕事が出来ていたと本気で関心したもの。実は仕事はしっかり出来るタイプなのかもね? 長所が短所に負けてる気がするけどさ。それとも、夫人のお陰とか? 何かありえそう………。


「とりあえず、手伝える奴らに、下地はさせようぜ、いきなりは無理だろうしな」


「そうね、あたしは式神様に、霧の方をお願いするわ」


「おう、頼んだぜ」


サクサク進むから、翔太との会話って楽なのよねぇ~。その様子を見ていたリゼス様は、意外そうだけどね。



「随分と信頼されているんですね? お互いに」


ふいにリゼス様から聞かれたけど、その漠然とした問いに、首を傾げる。


「えっ? 当たり前だよね? 翔太なら何とかなるって知ってるし」


「だよな? 咲希なら出来るだろ?」


と答えたら、目を見開いて、固まってしまったんだけど? えっ? 何? あたしら、何か変な答えした!?


「おーい、リゼス様ー?」


声を掛けたら、すぐにハッとしたようで、気付いてくれて良かったわ。


「その、お二人は、どのような関係で?」


と、今度は真顔で聞かれたんだけど!? 関係………?


「勇者仲間か?」


「似た者同士じゃない?」


とは、翔太とあたしの言葉。なのに、なぜかリゼス様はますます険しい顔。一体何なの??


「お互いを異性として見ていますか?」


ますます訳が分からない質問に、二人そろって首を傾げた。何が聞きたいのよ、リゼス様は!


「あぁ、そういう事か」


って、翔太は分かったのか!? えっ、何かずるい! あ、二人で話込んでる! のけ者反対!! しばらく二人で話してたら、何だか翔太の目が生暖かいような………?


「あー、咲希? とりあえず問題は解決したから、そんなにむくれるな、な?」


意味わかんないんだけど!?


「男心は複雑なんだよ・・・・・」


良くわからない返答しか、結局、返ってこなかった。うやむやなまま、町の方の方針を改めて決めていく。とりあえず、後でストレス発散をしようと、あたしは心に誓ったのだった。



◇◇◇◇◇


Side:翔太


話の途中で、いきなりおかしな質問をし始めたリゼス。一体そうしたんだ?

だが、次の質問でピーンときた。本人は無意識らしいし、余計な事は言わない方がいいだろう。まだ確信が取れた訳でもねーしな。

咲希から離れ、リゼスとの会話。


「お前、急に聞いてきたが、何か気になったのか?」


「えっ、いや、そういうわけではないのですが、お二人が仲よさそうにしていたので、恋人か何かかと・・・・・」


「うわっ、冗談でもやめてくれ、咲希と恋人とか、無理に決まってるだろ!?」


勿論、声は落としたままだが、変な勘違いとか、マジでごめんだ! これ以上、薄い本の餌食になってたまるか!!! 本気で鳥肌たったぞ!?


「そもそも、何で聞こうと思ったんだ?」


「何だか、お二人を見ていたら、もやもやした感じがしまして、自分でもよく分からないのですが・・・・・」


うん、分かった。お前、ファイやユリアスと同じか! 自覚がないだけ、こいつが不利だが。あの二人は隠さないからな、咲希が好きな事。レイヴァンはよく分からんし、フランツは色々と画策に入るから、ちょっと違うし。

まさか、ここにもいるとはなぁ。とりあえず、生暖かい目になったのは、許してくれ。


「まあ、自分のそのモヤモヤが何か分かったら、相談くらい乗ってやるよ」


聞いてしまった責任くらいは取ってやろう。別に悪い奴じゃないしな。案外、咲希と一緒にいることで、こいつにもいい経験ぽいし。でも、ここまで純粋なのも不思議だよな? こいつ、あのフランツ殿下の側近だぞ? それに、美形とも言える顔立ち。モテモテ路線突っ走ってるだろ? 何でこれで、自分の気持ちが分からないんだ? 嫌味にしか思えんぞ?


「ありがとうございます、考えてみます」


真面目なお言葉どーも。おっと、咲希の奴を忘れてたぜ。言えるわけないし、この話題は誤魔化すか。めんどーだが、仕方ない。咲希の奴、マジ切れしたら怖いからな!


で、咲希を誤魔化したら、綺麗にご機嫌ななめになった。子供っぽいしぐさに、ふと、あることに気付く。咲希って、こんな態度、俺たち勇者仲間を前にしていたっけか? 勿論、普段からたまに見せてる、年相応の反応ではなく、子供っぽいところである。

しばらく考えるが、まったく出てこない。どちらかといえば、咲希はしかっり系かうっかり系ばかりだった気がする。となると、気を許す何かがあったわけで………。

ーーーーーリゼスか?

短い時間とはいえ、”普通の女の子”として、咲希はここにいた。サリーという偽名であったとしても。てことは、咲希にとってもいい経験だったわけだ。咲希の幼少期は、普通じゃなかったみたいだしな? 陰陽師、それも現役のど真ん中ってことは、嫌でも大人びるだろう。端々から、咲希は無意識にだしていたからな。

とにかく今は、こいつのご機嫌を直すのが先か。


あー、めんどくせー。


読了お疲れ様でした。いつもお読みいただきありがとうございます。

作者の秋月煉です。

ようやく、ここまでこれました。もうね、スマホとかパソコンとか、本当にしんどいです。最近、ようやく慣れてきましたけど。

本日はハロウィンなんで、スペシャルにしたかったんですけど、無理でした。ごめんなさい。

しばらくは、月2回更新が続きます。どうか、これからもよろしくお願いします!

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