第13話 只今、絶賛ピンチです?
本当にお待たせいたしました(;^_^A
ようやくの更新です!
ちょっと予定より早く出来たので、投稿します♪
リクエストも勿論、お待ちしてますよー!
さあ、反撃開始だ!
「皆さん、ブレスには気を付けなさい! 奴はブラックドラゴン! ランクBの魔物です、先程のドラゴン達とはランクも違いますから気を付けて下さい!!」
以上、ブラオ・アズラクさんのありがたいお言葉でした。いくつか捕捉すると、さっきまであたし達が戦っていた下っぱ達はCランクとのこと。道理で戦っていて弱い訳だよ。
「さて、あたしも弓を本気で――――っ!? 翔太!?」
弓を用意しようとした時、前方にいた翔太が何故か片足を着いた。
ちょっ、何か様子が変なんだけど!?
「翔太君、大丈夫!?」
「翔太!?」
慌てて駆け寄るあたし達。
近寄れば、翔太の異様さがすぐに分かった。普通の汗以上のダラダラした汗。顔色も白く、呼吸が早い。明らかにおかしい。
「翔太どうしたのっ!?」
手に触れてさらにビックリ。僅かに震えてる?
まさか毒? いや、一般兵士の彼らは何もかかってない。翔太に何が起きてるの?
「……………すまん、限界だわ」
…………………
……………
………
…。
今、翔太は何と言った?
「この体じゃ、これ以上は無理だ……」
つまり………、まさかのスタミナ切れですか………。
心配させんなぁぁぁぁ――――!!
後で説教フルコース決定ね♪
「ブルッ……今、寒気が」
そんなのは皆に心配をかけた所為なんだから、甘んじて受けるべし。
「翔太、後ろに撤退しよう、皆の邪魔になるから」
そう言って和磨君は、翔太の腕を取り、自分の肩に腕を回すと、翔太を立たせ……ようとして失敗した。
確かにそれは無理があるよ。和磨君や。身長も体格も翔太の方がしっかりしてるんだから。
「……すみません、誰か手を貸して下さい」
結局、翔太は体格の良い騎士さんに、肩に担がれて運ばれていった………。何故か本人は、複雑そうな顔をしていたけど。
まあ、お姫様抱っこじゃない事が、こちらは凄く残念だけど(笑)
「サキ様!! 限界です! 戻って来て下さい―――――!!!」
あら、前線の皆様、そろそろ無理でしたね。
翔太の騒ぎが起こった時、咄嗟に兵士の皆さんが引き付けてくれたんだよ。お陰で会話が出来たんだけど………正直に言うと、戦力不足としか言い様がない。翔太が居ないのは、大きすぎる。
「和磨くん、前衛に出て! 優香ちゃん一人じゃ、こいつは無理っ! あたしが全力でカバーするわ」
「分かった」
槍を持って前に出た和磨くん。悪いけど、無理をさせるつもりはない。
…………だってさ、微妙に足が震えてるんだもん。武者震いとか、和磨くん、ヤル気ですねー。
『聖なる加護!』
この呪文、とっても便利な属性付与の呪文なんだ。本当に楽。一度で周り全てに加護の付与が出来る優れもの。
まあ、元々ある光の加護より弱いと、かき消されちゃうのがたまに傷。
「行きます!」
優香ちゃんが先制を切る。ブラックドラゴンは、優香ちゃんを舐めきっているのか、微動だにせず、優香ちゃんはすんなり懐に潜り込む。そこには体同様、ぎっしりと鱗に覆われた頑丈な体が。
「はぁぁぁっ!!」
すんごい意気込みのまま、優香ちゃんが両手に持った剣で、奴の腹部を切り付ける!
ザシュッ!
おっ、綺麗にすっぱり切れた………。えっ? これマジですか? もしかして優香ちゃん、最強クラス!?
「おいおい……」
「マジかよ!?」
「あれを一刀両断……」
いや、一刀両断はしてないんだけどね? 腹部を深々と切り付けてはいるんだけどね? そこまで深くないよ?
野次馬とかした兵士さん達よ………、君達、今は戦いの最中なんだが………。
今現在、呆れているあたしは悪くないよ!
「優香ちゃん! よけて!!」
あたしの手には、きつく引き絞った弓。狙いは……。
「当たれー!」
優香ちゃんが離れて直ぐに放たれた矢は、まっすぐ軌道を描きながら、ブラックドラゴンへと進んでいく。
ブラックドラゴンは、今だに優香ちゃんが付けた傷が気になるらしく、こちらを見ていなかった。
「凄い……」
誰が呟いたのか、あたしは分からなかった。だって、それどころじゃ無かったんだもん!
ギャァァァァ―――――……!!
思わず耳を押さえてしまう位に凄まじい咆哮を上げた。
あたしが放った矢は、綺麗に放物線を描いて、奴のあたしから見た方の右目に、グサリッと突き刺さったのだ。
「今よっ! 和磨くん!」
さて皆様はお気付きだろうか。優香ちゃんが特攻し、あたしは矢を放つ。それを行っていた間に、和磨くんはきっちり準備をしていた。
『光の雨矢!!』
和磨くんの周りに凄い数の光で出来た矢が出現する。数は……百はいってるかも…………。それが和磨くんの合図のもと、一気にブラックドラゴンへと向かっていく。天空から降り注ぐ光の矢は雨の様にも見えた。
この呪文、あたしが放った矢と同じく、魔法で出来た矢である。それも時間をかけて用意しただけあって一本一本の力が半端ない。通常の倍近く込められているんじゃない?
あれ?もしかしなくても、このメンバー、チート過ぎないか!?
…………ちょいとそこの方、気付くのおそっ! とかくれぐれも思わないでよね。あたしの手にはおえなくなるからさ………。
ドラゴンは余りの矢の多さに、対処できないみたい。さすが和磨くんだね!
「咲希ちゃん、近寄れないよー!」
優香ちゃん、何も近寄らなくても、魔法でフルボッ……ゲッフン、ゲッフン。魔法で攻撃すればいいんだよ(笑)
確かにあれだけ攻撃されれば、ブラックドラゴンも警戒しているだろう。実際、近付こうとした兵士さん達、吹き飛ばされてるし。何かのコントみたいに軽がると………。
「ブラオさん、悪いんだけど、拘束系の呪文ないの?」
ここは拘束して動きを封じよう!
「木属性と土属性、後は……氷でしょうか、あるにはありますが………ブラックドラゴン相手には効果は低いでしょう」
…………マジか!
てっきり万能かな?と思っていたんだけど、やっぱりそうは問屋が卸さないらしい。
と、なると………こっちも切り札使わないといけないかも。
一瞬でそこまで考えると、翔太に視線を向ける。
「翔太、あとどれくらいかかる?」
なるべく早く戻って来て欲しいのだが………。
「あと少しだな……」
「分かった―――ブラオさん、魔力を通す同じ形の物、出来れば5つ欲しいんだけど、ありませんか?」
隣にいたブラオさんに聞いてみた。それがあれば、あたしの“切り札”が使えて、流れはこちらに向くはずだ。
「魔力を通す同じ形………ですか? んー……」
あれ?考えこんじゃったよ?
隣にいた兵士さんにも視線を向けるけど、明らかに困惑してますなー。はてさて、どうしよう?
早くも切り札は暗礁に乗り上げました。
お久しぶりです。忘れたよーとかは、ご勘弁ください。秋月煉です。
ようやく忙しい部分が一段落し、やっとこちらに顔を出す事が出来ました(;^_^A
さて、リクエストなんですが、分かりにくい! とのお声がかかりましたので、リクエストと書いた題名を活動報告に作りました!!そこに、こんな話かいてほしい、このキャラを説明して! とかでもかまいません。リクエストを募集しております。
今回はミニ小説はおやすみです……。
感想、誤字脱字、ご意見、いつでもお待ちしております。なお、甘口で下さると嬉しいです。