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第12話 初陣は危険が一杯です

元旦は混みますので、本日投稿しました(;^_^A

活動報告にイベント企画を乗せましたので、ご意見下さいますと嬉しいです(^Q^)/^




「戦闘開始だぁぁーーー!!」




はい、雄叫びで始まりました。只今、戦闘開始直前でございます!


大剣を顕現させた翔太。さあ、いよいよ戦闘開…


「なりませんっ!! ショータ様っっっ!!!」


「なんだっ!?」


急に止められて、翔太は慌てて剣をしまう。

ちょっ!? ブラオさん、いくら翔太が剣を扱える人だとしてもねっ!? 剣の前に立つとか、自殺行為でしょっ!?


「ショータ様、あのドラゴンはキュートドラゴンと言いまして、大人しい子達ですから、退治してはなりませんっ!」


何故か顔を青ざめたまま、ブラオさんは翔太を必死で止めていた。後ろにいた兵士達まで加わる始末。皆様一様に青ざめて必死に止めるわ。そこまで青ざめるような事なのかしら? まわりを見れば、何故か兵士の皆様も同じ反応をしてるしー?


「キュートドラゴンは、女性の装飾品を生み出す特別なモンスターなのです、なので討伐すると、女性達から凄まじいお怒りを頂く事になります! なので絶対に、退治してはなりませんっ!」



……………。



あー、そっちですか………。


思わず半眼で皆さんを見た私は、悪くない。でも装飾品となれば美にご熱心な方々には、恨まれそうだしな。

うん、ここは止めよう♪


「翔太、このモンスター達は大丈夫だよ、敵対する気もないみたいだし」


「は……?」


目が点になっている翔太には悪いけど、よくよく見れば、モンスターの皆さん一様に怯えていて、涙目なのである。これは間違いなく、何かから逃げて来たと見るのが普通だろう。周りをしっかり確認しましょうね! 状況判断は大切ですよ、皆さん!! 危うく女性の皆様を敵に回す所でしたよ。

あたしも女性なんだけどね。何か忘れられてる気がする………。


「ねえ、咲希ちゃん」


「なにー?」


おや、優香ちゃん、どうしました?


「肉食のドラゴンさんは、外見が違うんだよね……?」


「うん、多分全然違うと思うよ?」


見た事が無いから、私の感です! えっ? 嘘おしえるなって? あははは………あは☆

そんなあたしの内心とは裏腹に、優香ちゃんは一点を見つめております。いやー、美人は絵になりますな〜♪


「あの土煙を上げて来てるのって、違うよね?」


「えっ……!?」


よくよく見れば、確かにはっきりと土煙が。何が原因かは知らないが、キュートドラゴンの様子を見れば、一目瞭然。ぶるぶるがたがた震えだして、中には人間みたく泣き始めた。あらら、よっぽど怖いのがくるみたい。


「ようやく本命がいらっしゃったみたい?」



◇◇◇◇◇



さて、いきなり戦闘になったあたし達、ドラゴン退治勇者ご一行様(仮)は、只今とんでもない状態になっております♪

ネーミングセンスが無いのは、突っ込まないでね(笑)


「翔太ー、そっち行ったわよ〜」


「おう! 任せとけっ!!」


「優香ちゃん、止めは兵士さんに任せて、次お願いね〜」


「う、うん、分かった」


「和磨君、兵士さんが怪我したから、お願いね〜」


「はい…」


凄いゆるーい空気が流れてるように見えるけど、実はコレ。会話だけ、なのよね〜(笑) 只今、戦闘ど真ん中。あたしは魔法と弓で攻撃しまくってます♪


「サ、サキ様!? いくらなんでもムチャ過ぎませんかっ!?」


勿論、彼、ブラオさんの前にも大口開けたドラゴンさんがいるんだけど、まあ、軽やかに倒してますよ。


「無理でも何でもやらないとね♪」


なんていいつつ、あたしも勿論参戦してますよー!(笑)


「世界中の女性を敵にしたくなかったら、さっさと()れ!」


「はいっ!」


「咲希さん、口調が男みたいになってますよ………」


あら、珍しく和磨君からご指摘が。気を付けないとね、てへ☆


「しかしサキ様、後ろにキュートドラゴンを庇っての戦いなどっ」


そう、あたし達は今、後ろにキュートドラゴンを庇いながら戦っている。まあ、逃がす時間が無かったのが原因なんだけど、相手の所為でもあるんだよね。

なんせ、いきなりだったしー、そのまま戦闘がスタートしちゃったんだから、本当にしょうがない!!(笑)


「モンスターを守りながら、モンスターと戦うなんて初めてだぜ……」


なんて翔太が愚痴ってるけど、手は止まってないんだから、さすがと言うべきかもね。なんたって、この中で一番多く倒してるんだからね。凄いとしかいいようが無い。大剣を使ってるのに、最小限の動きで最大限の力を発揮してるんだわ。いやはや、前の世界でどんな訓練したのやら………。


「咲希ちゃんっ!」


「ん?……んぎゃっぁぁ――――!?」


優香ちゃんの声で思考の渦から戻って来ると、目の前にはモンスターのズラリとした鋭い牙が……。あ、勿論いきてますよ♪ そのモンスターは勿論、あたし達が退治を頼まれたドラゴンさん達です。

牙が迫った時に、無意識に魔術を使っちゃったのよね。込める魔力最大で(笑)


『聖なるホーリー・シールド!!』


ガッツンっ!


牙が弾かれ、何故か身体ごと吹き飛ばされたドラゴンは、見事待ち構えていた優香ちゃんに、縦に真っ二つに切り裂かれました。


あれ………? 優香ちゃんの背中にどす黒い何かを見た様な気がするんだけど? ま、まさかねー……。優香ちゃんはホンワカした綺麗な美人さんだもんね! 有り得ないよね!


「貴方達、か弱い女の子を狙うなんて………覚悟なさいっ!!」


何て凛としたお姿でしょうか、優香ちゃん。普段のふんわりした姿も可愛いけど、戦いの時に見せる凛とした姿は、同性のあたしも思わず見とれる程。凛々しい姿なのである。


でもね? 声が低い。地を這うようなって例えがまさにピッタリな位に――――。

優香ちゃん、もしかして、怒ってますよね? これ、マジギレしてますよね!? 誰が止めるの?

えっ、あたしは無理です。本当に無理ですから!

そんなあたし達を余所に、後ろにいた兵士達が呟いていた。


「サキ様……か弱いか?」


「何かユーカ様の印象が変わるな……」


「可憐な姫君が……」


「オレの嫁候補……」


「騎士の出番が……」


何か色々呟いているんだけどさ、騎士達よ………。何故か君達の心の声が聞こえてくるんだが、気のせいか?


『あの可憐なユーカ様が、こんな姿ありえないだろ!』


そしてもう一つ。


『サキ様がか弱い訳ないだろ!』


うん、言いたいことはわかるんだけどさ? 優香ちゃん、有段者だよ? 普段があの“ふわわん”だから気付いて無かったみたいだけど、普通に気付けよ! 武術初心者のあたしでさえ気付いてたのに(笑)

後さ、あたしも一応、か弱いよ? 武術経験ないし。魔法が使えるから戦えてるだけなんだけど……………。




「おいっ、何かデッカイ奴来たぞ!?」



翔太の声に振り向けば、そこには今まで戦った奴より倍近い大きさのドラゴンさんが………。あっ、部下?と思われる下っぱドラゴンさん達は、優香ちゃん、翔太、他の皆様の活躍でほぼ退治済み。

やつは真っ黒な鱗が全身を覆いつくし、牙はとんでもないくらい鋭く尖り、背中には巨大な翼。形は西洋のドラゴンさん。ん? 何でさんをつけるのかって? 何となく気分で?


そして、ドラゴンさんの口には炎の塊。丸く渦巻き、少しずつ巨大になっていく、それ。


えぇー、皆様お馴染み、ドラゴンの必殺技、炎のブレス♪


っっって、ちょっっっとまてぇー――――――!?


これ緊急事態っ!?




『『聖なるホーリー・シールド!!』』




慌てて、あたしとジュビアン・ロワールさんとで呪文を発動。

完成した直後に広範囲に渡って、ドラゴンのブレスが炸裂。今までで一番強い攻撃の所為で、盾にすんごい負担がかかるけど、甘い甘い! 例えるなら、砂糖たっぷりの生クリームをデコレーションしたケーキに蜂蜜をかけた位に甘い! あたしは食べた事ないけど(笑)。

翔太の物理攻撃に耐えた盾ですよ? そんな簡単に破られる訳ないでしょ。



「咲希ちゃん!?」


「大丈夫だから、出ちゃダメだからねっ!」


「誰か水魔法使える奴、さっさと消せ―――――!」


翔太、さすが二回目勇者! グッジョブ!!


「って、オレが使えるじゃん!」




……………。




翔太こいつは確か、氷、風、土、闇、無の属性持ち。氷は水の上位属性だから、使えるわね。早く気付けよっ!


「さっさとやらんかぁぁ!! ボケェェェ―――――!!!」


ハリセンを炸裂させたいけど、只今魔法を使用中のため無理。勿論、目で睨み付けるのは忘れない。


「わ、分かったから睨むな!」


かなり腰が引けてる翔太。何、初心者の眼力に負けてんだ? あ゛ぁ?


「咲希ちゃん、兵士さんが怯えてるから、辞めてあげて?」


うわっ、優香ちゃん、上目遣いは反則!?

まわりを見れば顔を真っ青にした皆様が…………。あら、本当に。そんなに怖いかねー?


「サキ様っ、ブレスが消えました!」


ほう、んじゃ反撃開始ね!



どうもー(・∀・)ノ お久し振りの秋月煉です〜☆


本日は秋月、大掃除のピークが過ぎましたので、何とか投稿できました(^ω^)V


さて、本日の『てんしろ』は如何でしたでしょうか? こんな展開、秋月自身がビックリです!



ゴッホン、さてさて話は本題へまいりましょう!!

実は秋月、『てんしろ』のリクエストを頂き、その小話を書こうかと考えております。題材は自由で構いません! こんなの読みたいと思ったら、どうぞ感想か、メッセージへ!

詳しくは活動報告にのせましたので、そちらをご覧くださいませm(__)m


ではでは、本日はこの辺で。



咲希:お久しぶりです!

優香:久しぶりのミニ小説復活だね♪

咲希:あー、作者が忙し過ぎて、干上がってたからね………。

優香:ネタが無いとか言って無かったっけ?

咲希:優香ちゃん、作者が立ち直れなくなるから、それはダメよ?

優香:う、うん。所で、翔太君と和磨君は?

咲希:あー、あの二人は今頃、貴族達に捕まってるんじゃないかな?

優香:何で?

咲希:(うっ、上目遣いは反則だよ〜)え、えっと……。翔太はほら、貴族の前では物腰が柔らかいから、人気があるのよ。和磨君は、見た目が格好良いから、ご令嬢達に捕まってるのよ。

優香:そうなんだ、知らなかった! あれ? 咲希ちゃんや私には、あまり来ないけど?

咲希:あたしはね、来ないよ(笑)優香ちゃんは………なんでだろ?


実は水面下で、二人に近づこうという者達が牽制しあっていたため、二人には近づくバカは居なかったのでした。

気付かぬは、二人のみ……。翔太と和磨君は勿論、気付いてます。実害は無いので、放置してますが(笑)


感想、ご意見、誤字脱字、いつでもお待ちしております。

イベントの詳しくは、活動報告にてご確認ください。


それでは来年におあいしましょう!

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