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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

"主とか従"

掲載日:2026/04/22

両膝を躰の前に合わせた姿勢で座りながら、後ろ手に拘束され

本来僕のものである椅子に堂々と掛けた、少年の足先に奉仕を強要されて居る


僕の咥内の粘膜を、細く滑らかな爪先の、その先端たる爪が傷付け害していく


彼は僕の従者の少年で、人間の生まれのものだ

少年は、外出等に僕に血を提供する為の隷奴でもあり、そうした意味でも僕たちは主従の関係だった



───変わるものだな


僕は思った


初めは、僕を縛る時も責める時も、その表情には怯えが在った

今では嬉々として、僕を苦悶させる為の最適解を実行する事が出来る



「───良い人間を拾ったものだ」


少年の足が僕の口を離れたあと、ぽつりと呟く

直ぐにまた、いたづらな足が僕の口を滅茶苦茶に犯し始めた



「喋って良い、とは言ってませんよ」


呼吸も出来ない僕を、従者は眼尻を下げて視降ろして居る



僕もきっと、同じ眼で悦んで居る

この部屋の総てが、まともとは言えない状態だった


この少年自身、もう僕に幾度か血を捧げて居る

肉躰が既に変容し、主人を害すれば心身に刺すような痛みが走る躰の筈だった


変化が起きて居ないとは、あまり考えづらい

「彼は痛みを愉しんで居るのだ」、僕は思った



「ねえ、『ご主人さま』」


こうした遊戯の際、彼はわざと僕を『ご主人さま』と呼称する


そうしながら僕に触れる指や足先には、言葉ほどの敬意は存在しない

彼は僕の屈辱を助長する為に、こうした言回しを用いる


総ては僕が内心に求めて居た事でもあり、そして彼はそれを知って居るのだ

これらは役割を用いた───或いは、生きている時間を余すところ無く使った、倒錯の遊びだった



少年の指が、僕の襟に触れる


「今度は服を脱いでみましょう」



いや…………と、怖れを孕んだ声色が、僕の喉から微かに溢れる


拘束されて居る状態ながらに、僕の躰は無意識に後退り始めて居た



「拒むんですか」


耳元で囁かれ、僕は小刻みに震える

熱い息を繰り返し吐きながら動けず居るうち、僕はすっかり衣服をずらされ、肩を晒した姿にされてしまった



「私も、前から噛んでみたいと思って居ました」


小さな口をけだものの様に広げて、少年は視線だけで僕を視る


僕が「やめて………」と、瞳を濡らし哀願する



彼はけたけたと笑いながら、僕の肩を噛み千切ってみせた

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