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木枯らしの星で

作者: よむよみ
掲載日:2025/12/01



ここは星空が明るく照らす木枯らしの星。

一人の精霊が立ち寄ります。

「とても寒い…」


人気の少ない道、たまに見かける人々もとても寒そうにしています。

村の外れには氷の城が建っているようです。

「この寒さはあの城のせい?」精霊は城に向かいます。


城には妖精と巨人がいました。

いつ見ても妖精は、巨人に寝かしつけられているようです。


精霊は天を仰ぎ、神に尋ねます。

「神様、妖精はずっと眠ってばかり。起こしてもいいよね」

――そっとしておきましょう。


でも、精霊は気になって、巨人の隙を見て妖精を起こします。

目を覚ました妖精は城を出て、村へ向かいます。

精霊は妖精の元気そうな様子に喜びました。


妖精は村の出店でお菓子を食べました。

でもここは寒い星、冷たくておいしくありません。

妖精は火の力を使ってお菓子を温めました。

お店のおばさんも暖かくてうれしそうです。

「もっと暖かくしよう」

妖精は喜んで舞い、周囲に炎をつけます。

炎は妖精の舞に合わせて燃え広がります。

あっという間に村は燃えてしまいました。


この様子を見た巨人は悲しみます。

「なぜ起きている…」

巨人は疲れて眠った妖精を連れて城に戻ります。


精霊は神に尋ねます。

「村が燃えちゃった。私が悪かったの?ねぇ神様、何とかしてよ」

――いいえ、あなたは悪くありません。


もう神の声は聞こえません。

精霊は深く悲しみました。


そうだ、城を持ち上げよう…。

精霊は祈り城を空中に浮かせます。


「もっと、もっと」


まるで、天空の城です。


「ダメ、もっともっと高く」


精霊は精一杯祈ります。


気が付くと城は空高く舞い上がり、星となっていました。


精霊は、城の中の妖精と巨人に話しかけます。

「もう起きても大丈夫。外の生命は少しぐらいでは傷つかないよ」

精霊は炎に強い新しい生命を城の外に作っていました。

妖精は起き上がり、巨人や新しい生命と共に、星を燃やし楽しく遊び暮らしました。


新しい星が太陽となって、優しく星を照らします。

星は太陽の光を浴び暖かく、穏やかな星になりました。


「神様、ありがとう。一人ではここまでできなかった。力をくれたのね」

――いいえ、あなたがこの星の意思を動かしたの。私は星の意思の手助けをしただけ。よく頑張りましたね。

精霊はとても満足して、次の星に向かいましたとさ。


おしまい。

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― 新着の感想 ―
キャラクターたちの掛け合いが最高です!読んでいて飽きません。
更新ありがとうございます。とても楽しく読ませていただきました。
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