混乱ハテナ
最近本文が長くなってしまうのに困ってます。
どうにかしないと僕の労力と時間が…。
俺は、暗い階段をのろのろ上がっていた。
アイツに会うのすんごく腹立たしーし、ムカつくんだけど…
だって…しょうがねぇじゃん。それ以外どうしようもないんだから。
徐々に近付く錆びかけたドア。
―と、
…?
つい、首を捻った。
数段先のドアの向こうから、何かが砕ける鈍い音がした。
…見えない敵と戦ってたり…するわけ無いか。
ボロっちいドアを開けようとドアノブを掴む。
…―さぁ何て言おうか…。
気まずくてしょうがない。
…まぁ、とにかく開けないと意味も何も無い訳で…。
ノブを回して、ドアを開けた。
古い蝶番は、うるさく軋んだ音を出す。
「―…あの」
困ったときの『あの』と『どうも』だ。
大抵どうにかなる。少なくても今まではどうにかなった。
開いたドアの向こう側
―を、前を見ると、
嫌いな筈の金髪がなぜか俺に迫っ―
「――っっ!?」
な―っ!?
声が出ない。
脚が動かない。
首に衝撃。
…―何より
必死の形相は怖いくらいで
何だか心配で、面食らって呆然としてしまって―
『あ』も出なかった。
乱暴に服を剥がれ、いきなり首を咬まれる。
「…っあ!!」
…ってェ…!
突然すぎて、思考がフリーズ。
貪るように、食らいつかれる。
乱れた鼻息が首筋をくすぐって、俺を抱える指は皮膚に、その奥の肉に食い込む。
血液が体外へ排出されてゆく。噴き出すみたいに。
それは飲むなんてスピードじゃない。
溜め込んでいた何かが勢い良く抜かれる感覚。
疾走する―勢いのある快感。
…それと、驚愕のあとの反動で腰が抜けて
爽快感も伴って、すとんと膝が抜けた。
その場に座り込んでも、固定された顎は離れない。
しばらく、がっちりと咬まれたままだった。
何で…何が起きてんの?
やがて、肩の筋肉を挟んでいた顎が離れ、その痕を念入りに舐められる。
ぞくりと筋肉が痙攣した。
理解できない分からない。
…あぁ、俺は今血を呑まれたのか…。
なんてことも、今気付いたくらいで。
「…お前」
訳の分からぬまま、間抜け面で眼前の金髪ロン毛を見上げる。
「―誰かの血を、飲んだのか」
俺はとうとう日本語まで分からなくなったらしい。
…というか、半分も聞いていなかった。
なので、何を訊かれたのかが分からない。疑問系なのは分かったけど。
「―…?」
何だ?
何があったんだ?
…つか何でこんな事になってんだろ。
どうしてこいつはそんなに切羽詰まってたんだ?
許可取れよ。…いや、許可取ってもダメだけど。
頭の中で疑問符が決壊して、洪水になって飽和する。
収拾が付かず、氾濫した脳内に、俺は馬鹿みたいにぼけっとするしかなかった。
…注がれる視線は冷酷で、憂いが含まれていて、
なんだろ、何考えてんのかな〜、…なんて、頭の片隅のどっかで思った。
…金色の瞳は深く謎めいていて
俺に情報のひとつも覚らせない。
―こいつは、ずっとこうやって、
何を思っているのか、全く分からせてくれない。
そして俺に何も解らせない。
憎くて、ウザくて、嫌いで、
嫌い、で―
…コイツは俺をさんざんガン見した挙げ句、
ふっ、とポーカーフェイスを崩して、見下したように、笑った。
放心状態だった俺も、何だか徐々に頭の中が整理できてきて―
…コイツの態度には、心底あったま来た。
「―…っテメーなあ―!!」
突然、妙に機嫌良さそうに言われる。
「―で、どうなんだ?」
……はい?
「私以外の血の味は、さぞ美味かったのだろうな?」
―え?
………えっと、何の話?
放心状態に逆戻り。
「―私では不満か?」
それには、無条件に賛同。
「ったりめーだろ!!」
「そうか。…なぜそう思う」
何でそんな事ばっか訊くんだよ。
答えなんか一個しかない。
「お前が―嫌いだからだよ!!」
怒鳴って、
そう、口に出した瞬間、
急にそれが軽々しくなった。
頭から声に出して現実になった瞬間、急に虚勢くさくなって―…
…この感じは初めてじゃないけど。
…今回は、今の今まで確信してたのに…何でだよ
俺の吐いた言葉が―
―…それが嘘だって―言いたいのか―
「―嫌いか」
ああ嫌いだよ。大ッ嫌いだ!顔も見たくないね!
…大っ嫌い、なんだよ
…―幾らでも、何回でも
『言う』だけなら易しいことだ。
daikirai、ダイキライ、台記雷、堕移飢羅威、、だいきらい大嫌い
単なる、母音と子音の組み合わせ。
単なる単語の集団。
漢字の塊。空気の振動。声帯の揺れ。
「…きらいだ」
なんでその言葉が嘘臭いのか、わからない。
俺は、基本的に嘘は嫌いだし吐きたくはない。
…けど、理由が分かんないんだから…ウソにはならない…と思う。
「―そうか。それは残念だ」
微塵も残念そうじゃない。
現在進行形で悩んじゃってる俺が馬鹿らしくなるほどに。
金髪のポーカーフェイスは小さく息を吐き、くるりと背を向けた。
「…イヤよイヤよも好きの内…と言うしな」
「違う!!そして古い!」
いらねぇよ。そんならしくないポジティブシンキング。
「いい、分かっている。お前が素直になれぬ事も、皆把握しているぞ」
「違ぁあァう!!!」
知ったかすんじゃねえ!
「お前に俺の何が分かんだよ!!」
「―…いいや…」
―は?
…何だよ?調子狂う。
「―そうか。…そうだな」
…はい?
何?どったの?
「そうだ、…タクヤと言ったか」
「今度は何だよ何のよ―」
タクヤ、拓夜。
俺の名前。
直夜よりどこかダサい、俺の名前。
「―…でえぇえぇぇぇ!!?何で俺の名前知ってんのおぉ!?」
普通の人に言われても『あれ、お知り合いでしたっけ』位の感覚なんだけど―
得体の知れぬ吸血鬼に名前言い当てられたら目玉出るだろ。…いや出ないけどさ。
「いいか、私と―」
「シカトすんなぁあ!!」
迷惑そうにストーカー疑惑が視線を向けた。
「何で俺の名前知ってんだよ!? どこで知った!? 住民票か!!保険証か!!それとも学校か!」
「五月蝿い落ち着け。無意味に騒ぐな」
「うるせェストーカー紛い!! どこで情報を手に入れた!!!吐け!!吐けよおぉお!!」
肩を揺さぶろうと手を伸ばしたが、カウンター。
両手首をがっちり掴まれる。
「ぐっ!!」
「―なぜ私がお前の名を知っていてはならぬのだ?」
見た目に合わない力で、手首を締め付けられる。
細い指が食い込んで痛い。
「っだってキモいじゃねえかよ!!知らねー奴に名前覚えられてるなんてよお!!!」
「―『キモい』…か、下品な言葉だな。私の下に居るからにはその様な品の無い言葉遣いは慎まねばならんぞ」
「知るか! ってか干渉すんな!離せ!!」
「―離しても、構わないのか?」
ったりめーだ!!
…と腕を思い切り引い―
「なら離してやろう」
「…どぅわっッ!!?」
急に手を離されて―
俺は後ろにぶっ倒れた。
ケツで床に激しくスライディング。
「―…つっ!!」
睨み上げた先でヤツは不敵に笑った。
「離してやっただろう?」
…日光に焼かれて死んでしまえ!!
「テメェ!ワザとか!?ちょっとツラ貸せや!! やってやろうじゃねぇか!張ろうじゃんか!!タイマン!」
と、軽く暴れた所で、
脚に何かが当たった。
「…は?」
見ると、木の破片。
よく見ると…ってかよく見なくも、部屋には似たような木の破片が散らばっているようだ。
所々コンクリが砕けて芯の鉄筋が剥き出しになっている。
机は真っ二つにへし折れ、在ったはずの椅子は見当たらない。
………え?
えぇ〜?何で〜?
この部屋模様って一体??
「…この部屋ってどしたの?」
…と、見上げる。
「……―いや、どうもしない」
「ぜってーどうかしてる」
ウソ超下手。
バレバレだよ。もーちょっと上手く偽れ。
「…ただ、妖怪が来ただけだ」
「ぜぜぜ絶対どうかしてる!!!」
妖怪って!?
助けて鬼太郎!!!
「何だ。妖怪などとてもポピュラーでありふれた存在ではないか」
「んな訳有るか!!妖怪が溢れてる世の中なんか終わったも同じじゃ!!」
其れが許されるのはマンガだけです。
「…私達は吸血鬼という『妖怪』なのでは無いのかな?」
「あ、」
そうか。
吸血鬼って西洋妖怪か。
「―尤も、立派な霊長類としての生物だから妖怪とは異なるがな」
「そう言えばそんな事言ってたな」
大昔に人間と分岐したとか。
「何だ覚えていたのか。」
ぁ、むかつく。
「お前は阿呆だから忘れたと思っていたぞ」
「テメェ喧嘩売ってんのか!!」
マジ性格悪いコイツ。
どーにかなんねーのかな。この先、摩擦熱で発火爆発しない自信がない。
てか絶対無理。
何なの?俺が嫌いなの?
「―話が替わって仕舞ったな」
そうだっけ?
…あぁ名前のくだりか。あの辺で俺が曲げたんだな。
「私はお前と正式に契約せねばならない。だから―」
―ごくり
とんでもない言葉が繰り出される気がして、俺は粘度を増した唾を飲み込んだ。
…だから?
だから、何?
「…いや―…、…いい」
「言わねぇのかよ!」
…緊張させといて言わねぇのかよ。
ホントもう、抜けてる。色んなネジとか。大事な所とかが。
どうしよう。…疲れる。
「言うまでもない。いつかは叶う事だ」
「あーそーかよ。お前にはガッカリですよ〜だ」
挑発にも素知らぬ顔。
そっぽを向いた顔と、浮いた首のスジ。
その白い首を、何気無く鋭った爪で掻く。
「…あれ?」
引かれて滲んだ赤いラインはすぐに消えるが、そこじゃなくて―
「…その首どした?」
メラニン色素なんて持ってないみたいに白い首には、赤い発疹がポツポツできていた。
そんな事を訊かれるとは夢にも思わなかったように、ヤツは俺の方を向く。
「ヴァンパイアにもアレルギーってあるのかよ?」
いつだったか、クラスの奴が食品アレルギーで、給食のエビにアタってるのを見た。それに似ている。
ちなみに俺に食品アレルギーは無い。
ハウスダストはあるけど。
くしゃみが出て目が痒くなるくらい。軽いから気にした事なんて無い。
「…」
男は無言で、手の甲を見た。
そこにも若干ながら発疹が見える。
「…あぁ、いよいよ出たか」
当たり前の様に言った。
「アレルギー…か。…そうだな。…ヴァンパイアは皆太陽アレルギーなのだろうな」
…太陽って吸血鬼の弱点だろ?
「どーゆこと?」
「日光には人間で言うアレルギー反応を示す。私は日中に太陽の下を通った。だから今更になってこれだ」
心底嫌そうにコイツは言った。
「…弱点って程弱点じゃないのな」
灰になるとか、もっと激しいのかと思った。
「じゃあ十字架は?銀は?」
「…お前は固定観念を捨てろ」
首の辺りを気にかけながら、かったるそうな説明。
「十字架に弱いというのは迷信だ。中世にはキリスト教と対立したがな」
「銀は?」
「人によっては金属アレルギーがあるが…それは人間も同じだろう」
何だ、結構フツー。
…ツマンネ。
「じゃあ…俺は昼間はヤバいのか」
「お前は人間の特性の方が強いから大した問題は無いだろう」
…なぁ〜んだ。あんまり変わんねー。
ヘコんだのがバカみてぇ。
「…で、さぁ?」
男の視線だけがこっちを向いた。
「トイレどこ?」
さっきから尿意が…。
…ん?なんだこの空気。
「…―最近は、一日中営業している便利な店ができてな」
「…コンビニかよ!!」
コンビニにたかってんのか!
やべー…想像したくねぇ…。
「水洗便所が完備してあるのだ。何でも売っているしな。良い時代になったものだ」
「どこのジジイだよ…」
…仕方ない…。
「…じゃあ行くよ。ここには無いんだろ?」
行くしかないなら行きますよ。仕方無いじゃないっすか。
「じゃー行ってくっから」
返事がないのが癪だ。
…ドアを開けて、木片の散乱した部屋から出た。
…吸血鬼がコンビニに出るってさ…結構ポピュラーじゃん。
実は近所にいたりしないのかな。なんか弱点らしい弱点って無いみたいだし。
…あ~、もう小遣い貰えないのか。バイトしなきゃな~…
夜勤じゃなきゃダメかな。やっぱコンビニかな。
その近くにできたって言うコンビニ、バイト募集してないかな。
だったら立地条件最高なんだけど。
……そんな上手くはいかないか。
ビルから出て見回すと、通りを挟んで1キロも行かない所に、確かにコンビニがあった。
立地条件、最高。
爛々と蛍光灯の光を放つコンビニエンスストア。
オッサンがしまりのない顔でエロ本を立ち読みしてる。
自動ドアを抜け、眩しい店内に目を細めた。
店員は二十歳くらいのあんちゃん。
俺に向けた、いらっしゃいませの笑顔から、人間がデキてる印象を受ける。
きっと、色々な事情があって深夜のコンビニなんかで働いてんだろーな〜
…なんてゆーのは俺の勝手な想像。
…どうにもトイレだけを借りるのは気が引ける 。
適当に何か買ってからついでを装って借りることにしよう。
ドリンクのコーナーからノーブランドの安い緑茶を取って、レジへ。
感じのいいあんちゃんはやっぱりとっても良心的。
「―500円からお預かりします」
アイツもこれ位性格良ければなぁ…。
「402円のお返しです―。…ぁ、そうだキミ?」
予想だにしなかった声に、反応が遅れる。
「…は、…へぇ?」
間抜けっぽい声に自分ながら貶したくなった。
「キミ、ヴァンパイア…だよな?」
…えっ!?
「あ…は―ハイ…そうっすけど…!?」
はは、と、笑い方まで爽やか。
「俺もなんだ。よろしく」
「…は、はぃ…」
何で分かった…!?
「キミはこの辺に住んでるの?」
「近くの廃ビルに…変な金髪と一緒に―」
「…この辺にいる金髪って……まさかアイツの愚属!?」
アイツってアイツのことか?
「…はぁ」
愚属って何?
「…アイツとんでもないよな。最近ここに入ったんだけど―」
最近できたコンビニなんだからそれは当たり前だ。
「トイレだけ借りて帰ってくんだよ。…こっちは相手が上級ヴァンパイアだって分かってるから口出しできないし…」
…危うく俺も仲間入りするところだった。
つか階級なんて有ったんだ。
…相手が同族ってゆーの、何で分かんの?
「アイツ性格超最悪ッスよ。やってらんねーす」
「大変だねー、ガンバレ」
癒やし〜…。
…あぁそうだトイレ。
「トイレ借りて良いですかね」
「? いいよ?」
エロ本オヤジの後ろを通ってトイレへ。
…こいつの事忘れてヴァンパイアとかぺらぺら喋っちまったな。
…幸い、エロ本の袋とじを覗くのに必死で聞いてなかったみたいだけど。
やだな〜、こんな大人にはなりたくない。
ドリンクコーナーの脇のドア。トイレマークが男女2つ並んでる。
まぁ、その向こうのトイレを貸してもらうわけですが。
ドアを抜けて、用を足して、手ェ洗って、さぁ帰りましょう…って所で、ケータイが鳴った。
「は?誰だよこんな深夜に」
…直じゃん。
「…はぁ?何だよお前」
『…あ〜、にぃちゃん?』
何の用だ。
『あんね〜、絶対困る忘れもん見付けたから〜』
「はぁ?んな訳あっかよ。ぜってーナイね」
『充電器』
「…あっ!!」
そう言えばそんな気がする。
『あとチャリ。移動手段は大事にしなよね』
「…あ〜、あれはいいや。メンテナンスだけよろしく」
充電器つってもあそこ電気通ってないんじゃないの?
つかコンセントあんの?
取りに行ってもしゃーないかな…。
「いーよ、充電器は電池のやつ買うから。電話ありがとな」
『わぁにぃちゃんがお礼言うなんて気持ち悪い。…じゃーまたねー』
―プツ。
「…何だあいつ」
何つーか…
締まらねー…。
ケータイ持ってちゃ外界との遮断なんて出来ねぇのか。
とりあえずトイレから出て、まだエロ本見てるオヤジを横目に、レジのあんちゃんに挨拶。
「じゃー俺行きますんで」
「うん、退屈だからまた来てよ」
また来よう!
俺を癒やしてくれ…。
「―あ、いらっしゃいませ〜」
「?」
前を向くと、自動ドアが開いてお客が来たみたいだ。
明るい金の短髪に、金の瞳。
…あれ、アイツと同じじゃん。
タオル地の白いパーカーの下は素肌で、ジム帰りな空気を醸している。
あいつも…ヴァンパイア?
パーカーのチャックは全開けで、贅肉の無い腹筋が露わになっている。
やっぱり色素の無い肌。
左の胸に、でっかいバラのタトゥーがある。
童顔とそれはあまりにミスマッチで、逆に頷けた。
「…―っ!?―お、前は…っ!!」
レジのあんちゃんが怯えたように後退った。
タバコの箱が幾つか落ちる。
「…おっと、キミみたいな雑魚に用は無いんだ。ソコに居てもイイけど、邪魔だけはしないでくれるかなあ?」
にっこり笑った笑顔は曇りもなく純粋。
「ハジメマシテ、チェリーの愚属?」
「…へ?」
チェリーって誰だ?
愚属って何?
「……うーん……わっかんないなぁ〜…、何でアイツはキミなんかを選んだんだろぉネェ。別にクリスティに似てるわけでもないしねェ?」
…何言ってっか分かんねえ。
クリスティ?
外人か?
「…まぁ、んな事はどーだって良いンだよね。ボクはキミという戦力を削ぎに―ってか消しに来ただけだから」
「…???」
英語の授業並みに何言ってるかわかんない。
戦力うんぬん以前に戦わないし俺。
「人間の血の方が大分濃いみたいだね?…じゃあ美味しいかもなァ」
「―は…?」
まさか…と思った時には既に―
そいつは、俺の目の前にいて
「え―」
俺より背が小さいそいつは背伸びをして―
牙が僅かに皮膚に―
俺は咄嗟に目を閉じた。
助けて
―なんて、どこかで思ったのかも知れない。
アイツに助けてもらえるなんて、都合の良い事を。
拒絶したくせに。