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意見交換

 パドウと侍従が部屋を出て行ったあと、お互いに顔を見合わせる。口火を切ったのはローデンだった。

「王宮医からの情報に期待はできないと言ってたが、そうなったら一からメイリーン様に尋ねなければならないな」

「そうね。幼少期からの症状や治療歴の確認が必要ね」

「メイリーン様は体調が思わしくないんだろ。全てを本人からは無理があるんじゃないかな」

「メイリーン様の侍従がいるじゃない。パドウに言って合わせてもらいましょう」

 マリアンとマコーミックが加わり会話が進む。

「あの……、ちょっと待って」

 3人の勢いに押されながらも、言いたいことがあった。

 各治療院の代表者が協力し合う、良い雰囲気ではあるが、肝心なことを忘れている。

「やっぱりどう考えても、今まで治療してきた医師からの情報って大事だよ。なるべく治療経過をもらうにはどうしたらいいかな」

「そうだね。これからの事はこの後も話せるけど、差し迫っているのは、王宮医からの引き継ぎだしね」

 ネロが同調すると、また代表者3人の意見が飛び交い、優先事項として医師対策が検討される。

「メイリーン様の病状を良くしたい気持ちは同じなんだろうし、そこを押してみる?」

「それがわかっていて、パドウが難しいって言ってたんだろ」

 皆が一斉に無言になる。

 以前の世界なら電カル見たら一発なのに……そうか。

「カルテ……じゃなくて、治療の記録をしてないかな。それを見せて貰えたら助かるよね」

「パドウに頼んでみる価値はあるな」

 ローデンがよくやったと言わんばかりに、俺を見て力強く首肯する。

 俺は、会話に参加していないダレスにも意見を求めた。

「ダレス、君はどう思う?」

 自分に振られるとは思っていなかったのか、見てわかるほど身体がビクッとした。悪いことをしたかもしれない。

「……王宮の医師ともなれば、専属に助手をしていた者か、見習いの医師がいたんじゃないか」

「ああ、そうだなダレス。そっちに確認するのもありだな」

 マコーミックが嬉しそうに返事を返す。

 意見が出揃ったタイミングで、医局に案内する侍従が我々を呼びに来た。

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