観念なさい・・・しているらしいわよ(姉は笑う)
ドオライ大公モールトさんは、カンティヨン王女様の元婚約者。政治的事情で子供の頃に決められていた・・・実は彼のお兄さんとだけど、彼が幼馴染と・・・、その後でさらに・・・ということで、実際に彼が彼女の婚約者になって、婚約破棄に至るのはそれほど長い期間ではなかったんだけどね。異常に彼女に執着していたわね。まずはムギを襲って・・・。結局、テロリスト達に結び付いて・・・どうもエルフモドキに騙されて妻にしてしまって、その勢力に取り込まれたというのか、取り込んだというのか・・・。ムギはどうも、彼の嫌うというか、憎悪しているというのか、呪い続けている「キ」に取り込まれていると信じているようだったけど。
政府の非公式の使者として、証拠をいっぱい突き付けてやったら、
「よく調べましたね。全くもってその通りですよ。」
と大笑いで認めちゃった。観念してというところだよね。そして、その後は、戦うつもりのようね。性懲りの無い、学習力のない男ね、全く。まあ、周囲も同様なようだけど。
王女様達はやる気満々。うちの使用人も、証人として連れてきた元刺客達もやる気満々。ああ、もう戦闘馬鹿みたいな集団になってきたわね。
「あっさり罪を認めて、裁きをうける・・・つもりではないようですね。どの程度の隠し玉を持っているのでしょうか?ああ、これは私の単なる憶測ですね。間違っていたら、許して下さい。」
カンティヨン王女。冷たい感情がひしひしとかんじさせる声だったわ。彼女も私達も周囲に警戒を怠らなかったわ。
「ははは。とても、王女殿下方に挑もうなどとは思っていませんよ。私も、この屋敷にいる者達にも、そのような力はありませんよ。直接戦って勝てるような、力は。」
と揶揄うように笑っていたわ。虚勢を張っているわけではない、ということがわかったわ。
「それは直接戦わなければ勝てるということですか?」
カンティヨン王女殿下。
「流石ですね。本当に、私の妻となってさえいてくれれば、素晴らしい世界が待っていたというのにね。では、ごゆっくり、お楽しみください。」
私は、これが彼の戦闘開始の言葉と感じて身構えたわ。
でも、魔法が放たれたという感じはなかった。何かが起きた、ということも感じられなかったわ。気が付くと私は、両手を鎖につながれて、男達?醜悪な怪物という姿だったが、に集団で犯されまくっていた。嫌だ、痛いと思いながらも快感に身をくねらせてもいた。
ムギは?両王女様達は?何とか自我を取り戻して、意地して周囲を何とか見ても、3人はいなかった。
「勇者といっても、所詮はさかりのついたメスだな。」
と一人が罵った、私を。私が勇者?確かに勇者の血も流れているけれど?
「徹底的に凌辱して、殺すのが魔王様からの命令だ。しっかりおやり。」
女の声だ。魔族?あれ?大公の脇にいた・・・大公夫人のエルフモドキ?似ている?じゃなくて本人に見えるけど、あの女?
「わかりましたよ。散々甚振って、楽しんで、弄んで、精液まみれにして死なせてやりますよ。」
「でも、それだと、この女を喜ばすことにならないか?」
「そうなるが・・・、まあいいんじゃないか?」
私は勇者?何となく頭の中で、魔王城に潜入して、敢え無く魔王に敗れ、パーティーメンバーを失い、囚われの身になり、こうして凌辱されているのだという記憶がよみがえってきた。
「?」
と思う気持ちは、すぐに消えていったわ。死にたい・・・死にそう・・・意味が違うけど・・・悔しい・・・屈辱なのに・・・勝手に腰が動いて・・・。さっき何かを?媚薬?・・・ひ、卑怯な・・・。だ、だめ、また・・・。そんなところに、そんなもの入れられたら、本当に死んじゃう・・・止めて・・・。
しかし、突然それは終わったわ。
「姉上。大丈夫だった?」
ムギの顔があったわ。私は、彼に抱きついた、本当に本当に汚れた体で。でも、出てきた言葉が、
「生きていたのね・・・。本当に、本当に・・・賢者様。」
としっかりと抱きついたわ。そのすぐ後に、
「?」




