飛行船は一機以外は壊滅(姉は語る)
「マイ、ランビック。私達は角のある改造人間?かなんかをやります。後の皆さん。敵のボス、スパークリングをできれば捕虜にしてください、頼みましたよ。じゃあ、行きます!」
とカンティヨン王女。どうしてと思ったけど、バーボン共和国の女性戦士達に花を持たせようということだとすぐわかったわ。彼女達も手柄が必要だもんね。でも、彼女らでは無理、最後は自分が手を貸さないとという計算もあるんでしょう?最近、考えることに悪知恵が付いてきたわね、王女様、ランビック王女も、当然の顔で従う、忠実な副官みたい。こちらも役者ができてきた、という感じね。誰の影響かしら?私も、王女様の忠実な部下を演じないとね。二人の援護をしながら、と。
「ちょうどいい。勝利の号砲代わりに、このじゃじゃ馬女どもを血祭りにあげろ!」
どこかの三文芝居の勧善懲悪ものの悪役が言うセリフをそのまま吐く、スパークリング。最初に見た印象からは、はっきり落ちた、という感触だったわ。もう追いつめられているという事なのだろう。そこで、本当の地がでるといこと、結局小物でしかないということだ。
頭に角のある連中。何故か、あのムギが、私の愚弟、かわいい、愛おしい・・・くなんかない・・・ことはない・・・愚弟が、こいつらにだけはひどく執着しているが、八つ裂き以上にすることにだが、まずは片手で機関短銃の掃射と衝撃魔法の連発で機先を制して、シナノを構えて斬り込む。それは、カンティヨン、ランビック王女姉妹も同様。全く何のかんのと言っても、いいコンビなのだ、この二人。角を持つ怪人たちも口から火を吐いたり、雷撃を吐いたり、そして、ハンマーなどの得物を構えて私達わ迎え撃とうとしたわ。ハンマーも、炎や雷撃も、私達のヤマト、ムサシ、シナノが弾き返し、四散させ、次々に切裂いて行く。奴らも爪や牙、鋼鉄のような腕、脚で近接戦も挑んでくる。身体強化を目いっぱいにして、蹴り飛ばす、腕、脚を斬る。
そうこうして乱戦を続けていると、まだ大した時間は経過していなかったが、奥から何かが出てきた。ドラゴンだった。後から考えると、飛行船とともに飛び立って、艦砲射撃をし、上陸部隊を乗せた小舟を降ろしている艦船の攻撃にだすつもりだったのだろう。それを、陸上戦闘かまずはここで私達を踏みつぶさせようか、当初の予定通り飛び立たせようか、迷ったのだろう。
まずは、発進前の飛行船の発進装置が次々に部品を落とし始めた。これで、機体は無事だが、あ、少し損傷している、発進はできなくなった。既に発進してい2機目の飛行船が、煙を出しながら船体を回転させて、曲線を作って高度を落としていくのが見えた。強行発進、難しいだろうが、何らかの魔法の力があれば可能かもしれないから、念のため、推進装置や舵などを使用できない程度に壊したのだろう、ムギが。さらに、十体近いドラゴンが次々に倒れていくのが、その姿と音で分かった。
そして、一瞬で私達が戦っていた角のある怪人達が倒れた。
「ギャー!」
倒れている女の乳房を踏みつぶしていたのはムギだった。
「存在しないお前らが、叫び声など上げるはずはないだろう。」
もう、彼の姿は殺人鬼そのものだった。
「だめ、全員殺したら。」
「色々自白させないと。」
「拷問してもいいから。」
「自白させてからね、後は。」
王女姉妹様達、かなり危ないこと言っているんだけど。その上、死なない程度にだけど、角怪人を倒れた後、必要以上に切り裂いていませんか?まあ、とりあえずムギの虐殺を止めたい、止めるということなんだろうけど。でも、あなた方、彼に毒されてきていません、あ、私もブスの角女の顔を思いっきり踏みつけて、剣で突き刺していたわ。でも、こいつの場合、私をブスだ、あばずれだと罵ったから、自業自得よね。
二人の説得で?ああなっても、理性なりは残っていて、理性の働きがこういうものなら、確かに良心なしの理性は善ではないわね、スパーリングを私達が捕らえられるようにお膳立てをしておいてくれていたわ。ただ一人になって、私達の前にいたのよね。いつの間に?と唖然としていたわ。滑稽よね、かつての自信に満ちた姿はそこにはなかったわ。
彼の渾身の火炎魔法攻撃を軽く弾いた私達は、コンビネーションよろしく、それぞれの愛剣を一閃、彼はあっけなく倒れてくれたわ。とりあえず、ここはミッションコンプリート、任務達成だつたけど・・・ちょっと手こずることがあったわ。愚弟のムギの暴走・・・。




