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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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さあ突入よ・・・ムギ、よそ見してないわよね?(ランビック王女は嫉妬する)

 先行上陸部隊が、各国からの、各国推薦の精鋭達が選別されて、構成された。私と姉上、ムギとマイ、そして我が陸海軍の精鋭30人。最大人数なのは、一応、連中の拠点が我が国の領土の島だったからで、他国は多くて10人、大抵は2~3名。総勢100少し、3つに分かれて上陸し、索敵、破壊活動、本隊上陸の下準備をすることになっている。これ以上だと気づかれるおそれがあるからだった。

 まあ、そこまではいいわ。我が軍の精鋭達も、女性もいるのは当然だし、ふつうのこと。でもどうして、各国拠出の精鋭達は、若い女ばかりなのよ。体に聖具を埋め込んだ地上最強の美女とか、神速の美女とか、野生パワーの美女とか、そんなのばっかり。実力は、戦闘力は一目でかなりあるのはわかるんだけどね。

「美人王族姉妹と美人女貴族に対抗しているんですよ、どの国も。」

とはムギ。ま、まあ、その通りだけどね。


 ちょっと、ムギ、あの、私より、姉上より、マイ義姉より胸が大きい、形は私の方が絶対、多分いい、いいはずだけど、に視線を向けていない?あれ、別の女?それでも、けしからん、絶対に許せないわよ、どうなの?と私は、多分怖い顔をして、私の胸を彼の体に押し付けてやったわ。姉上が、それをしたからよ、私はそれほど・・・、だもの。

「ちょっと、ムギ?誰を見ているの?私達以外は、関心を持たないんでしょ?」

と私と姉上はハーモニー。

「作戦終了後、自分の国の美人戦士の活躍ぶりを大々的に報じたいのでしょうが、お二人に並ぶ女はいませんね、私の独断ですがね、かなり客観的だと思いますが。」

 まあ、いいこと言っているじゃない。あ、でも肝心なこと言っていないわよ、騙されないわよ。その私の顔ではなく、姉上のいかにも嫉妬心が丸出しの、不満そうな顔を見て分かったらしく、小声で私達の肩を抱いて耳元で、

「あれは本物ではないと思います。すり替わっていると思いますよ。改造されている・・・と感じますから、注意しないと。何か嫌な臭いと音と感じがするんですよ。」

と囁いた。えー!


 そして、私達は島からかなり離れたところから、潜水艇に乗り換えたわ。水力は人力でスクリューを回すのだけど、浮き沈みはかなり自由、ただし、伸ばした筒で空気を入れ替えないと、艇内の空気の汚れを我慢、気にしながら進んでいかなければならない。バーボン共和国で開発されたものだが、危なっかしいことこの上ないわ。

「まだですか?」

 暑苦しく、息苦しくなってくる艇内から、誰かが操舵し、潜望鏡で周囲を観察している乗員たちに声をあげた。

「もう十分程度かと・・・。とにかく、手を休ませないないで。」

 私達上陸班も、スクリューを回す作業に加わわっているのよね。王女であるとかも関係なく、汗を流させられている。最初から、私も、姉上も平等にと強く申し入れしたからだけど。ムギ、私の汗の臭い・・・かえっていい匂いに感じてくれるわよね。


 そして密かに、上陸できたと思ったら、私達は、とり囲まれていた。私達、一人を除いて。そして、取り囲まれかけていた、というのが正確だったろう。彼らが、行動を起こす前に、粉砕してしまったからだ。

「何故だ?」

「予想していたからよ。あなたの体の中からの機械音からね。」

 あ、これはムギからの受け売り。

 シヨウコウ帝国の格闘家、左右にまん丸に髪をまとめて、下に伸ばしている、ロリ的顔の小柄な女。でも、姿も指紋も確認済なんだけど、

「皮を剥いで、整形したホモンクルスかしら?」

これ、当てづっぽう。でも、表情が変わったわ。他に二グループは大丈夫かしら?ここでこれだけの爆発、損害をうけたから、他の部隊も動揺しているはずだから、上陸部隊はうまくやってくれるわよね、それだけの実力を持った連中だから。

「この女はと目の前の連中は、私達がまとめて面倒見ます。皆さんは、計画通り内部を破壊して下さい。」

と姉上に言わせてあげたわ。

「さあ、皆さん先に行ってください。直ぐに追いつきますから。」

これは、マイぎ義姉上。彼女にも花を持たせないとね。

「じゃあ、早くかかってきて、やられてくれるかしら?」

これは私。皆が行ってしまってからのセリフだから、目立たないけど、奥ゆかしい私にはぴったりの役どころ。そうよね、ムギ。


 私の言葉を受けて、髪が玉二つ頭のロリ顔女は、あの国独特の拳法の構えから、飛びかかってきたわ。

「このおばさんどもがー!」

 なーに、おばさんですって?し、失礼な奴ー!え~と、でも、改造というか生み出されたのは、それほど前ではないだろうから、今1歳未満かな?それなら理解できないことではないかしら?い~え、絶対に許せない、許してやらないわ、姉上達についてはまあ…。身体強化魔法を瞬時にかけて、剣を抜いた。

「カチーン。」

 金属がぶつかり合う音が。


 大事なヤマトは、刃は欠けなかったけど、彼女の腕は斬り落とせなかった。金属製?それは姉上たちの剣も同様だったわ。

「残念だったわね。おばさん達。」

 こいつ~ね、頭が来るわね、全く、しかも私の方を見てー!彼女は反撃に出てきたわ。彼女が繰り出す、連続の拳と蹴りを間一髪で避け、ヤマトに私の魔法を纏わす。

「いつまでも逃げられないわよ。」

「それは、こちらのセリフよ。」

 必殺の渾身の技でくる、と感じたわ。それは私も同感よ。一気にけりをつけてあげるわよ。

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