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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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おびき出されたの?そうなの?(姉は語る)

「お義姉さん。なんか変なのがいっぱいいますよ。どうします?」

 このエルフ娘、相変わらずなんだから。

「あんたに、お義姉さん呼ばわりされたくないわ。というより、あなたのお義姉さんじゃないしね。私をお義姉さん呼ばわりできるのは、もう2人しかいないのよ。それは、もう決まったこと。」

と言ってやったら、いたずらっぽく微笑んで、

「もう~、昔からお姉さんて呼んでたじゃない~。それに、下の弟さんが結婚したら、弟さんのお嫁さんからお義姉さんて呼ばれるんですよ。」

 全くこいつは・・・まあ、こんな奴だと分かっているし、そして仲良くやってきたのだ。まさか、少しばかり若さが長いからって、下弟を狙っているんじゃない?

「とにかく、今は口ではなく、体と魔力を動かしなさい。雑魚相手でも、数は多いんだからね。」

 私は、シナノを抜いて、周囲を取り囲んでいる連中に対峙していた。ゆっくりと、連中に対してそれを構えた。その時、金属製の薄く幅広の、幅広の素麺をさらに薄くしたようなものが伸びてきた。衝撃魔法で弾き返した。その時の金属音と角度、位置で容易ならないもの、多分大抵のものなら切り裂いてしまうしろものだと本能的に感じた。そして、それは二条見えた。

「大丈夫?」

 軽く答えたのは、この程度なら、あいつならこの程度なら大丈夫だろうと思ったからだ。チラッと見ると、頬に血が流れていた。軽く、ほんの少し切られたようだわ。

「不覚をとったか?情けないな。」

 それでもホットした、やっぱりわがままな妹のように過ごしてきた幼馴染だから。ムギの方は割り切っているようだけど、この娘が死んでも他の仲間が死んだ程度の感情しか見せないだろう。それがカンティヨン様とランビック様のためだと思うと、少し面白くないけど。

「ごめんなさい。マイ姉さん。ところでさ。」

 素早く傷口を撫でて、傷を治療魔法で直した、その顔は戦いを、殺し合いを、血を喜んでいるものだった。かつて、我が家のとともに死線を切り開いてきた家系の顔だ。

「あの女。私にまかせてくれませんか?殺してやりたいの。」

「まかせるのはいいけど、できれば殺さないでよ。捕虜にして自白させるんだから。その手前にしておいてよ。」

「ありがとう。死なない程度に、切り刻んで、いたぶってやるわ。ちょっとやりすぎて死んじゃったら・・・ムギは赦してくれるわよね?あ、あの隣の毛がもじゃもじゃのでか物はお願いしま~す。」

「全く・・・。あれも含めて、あとはまとめて面倒見てやるわよ。」

 相手を挑発するように、いや、半分わざと挑発するために私達は言葉を交わした。相手の方から、無言でかかってきたわ。いくわよ。

 カキーン。金属音。両皇女様の剣からも、私のシナノからもあがった。この女達、金属製のからくり人形?いや、この動き、操り人形の、からくり人形という類いではないわね。うーん、人間を改造した?魂なんかを宿らせた?それとも肉体を金属化する魔法なんか使える?どちらにしてもおぞましい、ぞっとするわね。

 ズダーン、おっと、銃弾。体の中に銃が仕込んであるのね。剣も出ているわね。まるで、十徳ナイフね。

 うわ、もじゃもじゃでかぶつ男が突っ込んできた。汚いからちかづくな。こいつは、金属じゃないけど、剣を弾くわね。おっと危ない、う、このでか物、見た目よりはるかに敏捷じゃない。

「そっちは大丈夫?」

 なかなか激しくやっている様子。相手の方は、はっきり押している、追いつめていると思っている感じ。でも、大丈夫そうだ。高速で伸びて来る2条、火炎や電撃が纏わされているけど、それを先端を剣で叩いて弾いている。彼女の剣も魔法を纏っているのがわかる。

「大丈夫で~す。お姉さんこそ、遅れを取らないようにしてください。」

 完全に楽しんでいるじゃない。あん、これなら大丈夫。

「ちょっと数を減らしてもらうわよ。」

 私は、自動短銃を抜いて、続けざまに弾丸を放った。魔法で初速を上げ、衝撃魔法を纏わされった弾丸は彼女らの半数とらえて、深々と女達の体を貫いた。おっと、毛むくじゃらが迫ってきたから、とっさに強化魔法で全身強化した足でけり上げてやった。動きが止まって、床に尻もちをついてしばらく唸り声をあげながら苦しんでいた。それでも、なおも立とうとしたところを、左側の横顔を思いっきり蹴り飛ばしてやったわ。これでおとなしくなってくれたり・・・はしてくれなかったようだ。床にうずくまっていたけれど、直ぐに立とうとしかけた。衝撃魔法を目いっぱい剣に纏わせて、

「我が愛剣に纏わせた衝撃波よ、この化け物を切り刻め!」

 衝撃波を纏ったシナノと男の体がぶつかり合った。男の動きが止まり、血かわ噴き出したけど、致命傷でも深傷でもないことは直ぐに分かったわ。なら、これならどうだ、と渾身の力を込めて、身体強化を目一杯にして、纏わせることのできる衝撃、いや波動を右手に込めて、水平打ち、よろけたわね、脳天唐竹割りー!どうだ、手応えあり!

「…。」

 あれ、なんか、あっちのブス女が叫んだわね、こいつの名前?あら、ふらつきながらもも立ち上がった、また。

「あんたの相手は、わ、た、し。よそ見しない~。」

 聞き慣れた声も聞こえた。

 化け物毛むくじゃら男は、体当たり?の構え?いいわよ、来い。待ってなんかあげないけど。波動剣、全開、シナノ頼んだわよ、ムギ、大丈夫よね!

 毛むくじゃら男は、ふっ飛んだ、血だらけで。そして、動かなくなった。

「ひ、卑怯者!」

 え、どこが?

「姉さんを誹謗するな。その悪い口を切り落として、あ、げ、る。」

 うん、よく言った。残りのからくり人形?は…波動剣の余波で動かなくなったなっているわ。

 両皇女殿下も終わっているようだから、あんたもすませなさいね。さっさと止めをさしなさい。


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