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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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本拠地突入よ。(第一王女は語る)

 本当にいつの間に作ったのかしら?いえ、いつの間に作られてしまったのかしら?地下要塞といえるようなところだった。作るには、かなりの時間と規模が必要なはずなのに、どうしてわからなかったの?山間部の奥、地上の出入り口部分は巧みに偽装されている。ダイヤから、というよりダイヤを収めたケースに取り付けた魔石は、流石に途中で気が付いたのか、破壊したようだ。気が付くだけ偉いけど、もっと早く気が付いてしかるべきね。しっかりと探査魔法と足跡、人と馬、そして馬車、ではなく石炭を使った動力車の車輪跡をつけて、負傷して捕虜にした連中の仲間から聞き出した、ちょっとムギ、それは拷問に近かったんじゃない、情報で私達はたどり着いた。

「ずっと以前に作られて放棄され忘れられていた、ドワーフの地下城塞に手をいれたようですよ。」

とはムギだった。

「捕虜にした連中から聞き出した内容では、全容はわかりませんでしたが、転移して大丈夫そうなところの判断はつきましたから。」

 ムギ、聞き出したというより、拷問で口を割らせたという方が近かったわよ。まあ、拷問で口を開かないように改造してはいたようだけど、奴らの戦闘員や改造獣人、勇者、魔王達だけど・・・、読心魔法も使ったようだけど・・・拷問と併用した方が効果があるとか思っていないでしようね?私は、つい心配になって口に出しそうになったけど、私の前にマイが、

「ムギ。あなたのは拷問に近かったわよ、分かっているの?」

と言ってくれた。

「まあ・・・ちょっと焦って・・・姉上様達を危険にさらしたくないと思って・・・。」

 彼はちょっと、いつもの彼らしくなく、口ごもるように言った。それが真実のように、かえって感じたわ。でもねムギ、そこは、マイへの回答だとしても、カンティヨン王女のためと言うべきじゃない?それに、マイ、その嬉しそうなドヤ顔は何とかならない?


 でも、そんなこと言ってられないわね。

「どうやって侵入する?正攻法で?それともあなたと転移して中から開ける?あるいは転移して進む?両方併用する?誰があなたと転移する?」

 私は全ての手段を言ってみた。

「そうですね。両方併用しましょう。まず中に入って、奥深くに侵攻してダイヤを取り戻し、奴らをせん滅するには、それだけの戦力をもつ者でなければなりませんね。潜入してから、私が扉を派手にぶち壊して混乱している中を進んでいってもらいますからね。」

 彼は、ゆっくり私とランビックとマイを見た。そうね、私とランビック、マイが適任よね。

「分かったわ。すぐに行きましょう。」

 

 それで、どうして私とマイを抱えて、ランビックは背負っているの?

「さっきは、私がこの格好で運ばれたんだから、今度はお姉さまとお義姉さまがその格好になって下さってもいいのではないですか。」

 ランビック~、顔は見えないけど・・・どや顔しているんでしょうね。まあ、だれかが背負れる立場になるのは仕方がないけど。

 倉庫らしい場所に転移して、私達を残してムギが消えてから、ランビックが自分でも間抜けなことを言い出してしまったという顔で、

「え~と、ムギと一緒にいることに・・・あのエルフ女がいることになるわけよね。」

 あ~、しまった。ま、まあ、大丈夫だと思うけど~。と思った次の瞬間、そのエルフ娘を抱えたムギが現れた。

「彼女も役にたちますから。陽動の派手な攻撃は私だけで十分ですし、他の連中ではカンティヨン様、ランビック様の足手まといになりますからね。」

とふくれっ面のエルフ娘を残して、ムギは消えた。


 大きな音がした。あいつが、ムギが攻撃を開始したのだとわかった。たしか、ばねを使った筒状の兵器から彼の魔力を込めた砲弾を、その筒を何本も持ってきた、放ったのだろう。内部の混乱がはっきり感じることができた。

「姉上。内部の連中、入口の方に移動してますよ。もうそろそろいいのではないでしょうか?」

 ランビックが壁に耳をつけて外の様子をうかがいながら言った。

「ランビック様に合意ですよ。」

「行きましょう。」

 そうだ。行きましょうか。


 それでも、扉を少しづつあけて周囲の様子を確認して、

「探知機の類はなさそうですよ。人もいないようですよ。」

「捜索魔法を過信してはだめよ。」

 もう、エルフは魔法に頼りすぎるのよね、大したことはないというのに。

 そっと扉を開けて、耳もすませながら、きょろきょろと周囲を確認する。

「行くわよ。素早く、慎重に。」

 多分、ムギによると思われる轟音は、まだ聞こえてきていた。彼は陽動を続いているのだろう、私達のために。もちろん、このエルフ女は除いてよね?まあ、あと彼とともに突入する騎士団員たちの援護もあるでしょうけど。

「ムギ。私達の為に頑張ってくれてますよ。」

 だから、あんたは嬉しがる資格はないの!とにかく出るわよ。愚図愚図していて、ダイヤを持って逃走されてしまうといけないから。どこに別の出入り口、緊急脱出ロの類があるか分からないしね。

「出るわよ。」

 慎重に部屋を出た私達だった。


 慎重に罠や警報の類いには気をつけながら、できるだけ速く駆けた。出会う連中は、鎧袖一触で蹴散らして、この種の建物の構造から推定した、中央部に進んだ。時々、倒した相手を捕まえて、無理矢理暗示薬と自白剤を飲ませて強制的に情報を話させた。そして、かなり強い魔力などを放つ集団が守るように、警備していた部屋に、その連中をマイ達にまかせて、私とランビックは、その部屋に飛び込んだ。ドンピシャ!

 雷撃、拘束の魔法がどこからか放たれたけど、それを軽く弾き返し、落とし穴、危なかったけど、避ける事に成功して、見覚えのあるカバンを抱えた、スパークリング達に対峙したわけ、私達姉妹は。

 これで終わりよ、ダイヤは返してもらうし、あなたを牢獄に入れて、さらし者に、世界に、してあ、げ、る。そのまわりのブス女達と共に。

 とはいえ、この女達?姿かたちは女達だけど、生身という感じが何となくしないけど、なんなのかしら?いや、2人だけそうではないのがいるか?と思った瞬間、迫ってきた女の腕を剣で斬り落とした・・・落とせたはずだが、切り落とせなかった。

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