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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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宝石の行方(第一王女は語る)

「私にまかせて下さい!」

とのマイのび声とともに、衝撃魔法が連発されて飛んでくるのを感じた。自分の相手を既に倒して、ムギの助けで、ムギったら優しい、あまり優しいとは言えない時もあるけど、お姉さまには甘いのよね。何となくむくれちゃったわ。あ、これは妹のことだから私のことではないですからね。

 もう既にフラフラだった連中は、この衝撃波で倒れて、動かなくなったわ。私とランビック、マイは、油断なく周囲を見回したわ。全ての襲撃者は、ほどなくして倒れて動かなくなったわ。あの、マイとムギの幼馴染のハイエルフのお邪魔娘も、彼女も私達の騎士団に入団してきたのよね、一人をちゃんと倒していたわ。戦力はちゃんとあるのよね。でも、ムギ、肩入れしていないわよね、と妹が嫉妬気味よ、妹がよ。それでもしばらく私達は、まだ襲撃者が潜んでいないか身構えていた。現れないため、周囲を捜索、大丈夫だと確認できてほっとしたわ。後は負傷者の確認、手当、襲撃者の遺体の搬送と調査、捕虜の連行、取り調べということになるけど、後半からは私達の手から離れることになる。

「よくやってくれた。たすかったよ。」

 威厳をただした父上、国王陛下から、私達4人と騎士団員は整列、直立不動で、お褒めの言葉をいただいたわ。


 我が国を裁くべく世界中から集まった代表団?は、三コースに分かれて来航する予定だったれど、一つは行方不明、一つは来航した時点で抑留できたが、半数は事前に逃げ出していた。残っていた者達は何も知らずに取り残されたのが大部分、途中で疑問を感じた者は船倉の牢獄に入れられていた。彼らを保護して、世界に電信などで伝えた。3番目は、わが国海軍のフリーゲートのヤマト、ムサシが捕獲。ただし、簡単ではなかったわ。どこからともなく、黒煙を煙突からなびかせた装甲(鉄)艦が現れて、それを阻止しようとした。石炭を存分に燃やして自由に動く装甲艦に翻弄しかけたけど、帆走では速力を上回ることができ、聖油を燃料とした補助機関も併用として何とか対応。聖樹(魔樹も含む)の樹液を漆のように何層にも(種類を変え)塗りこめた"装甲"は、相手の砲弾を何とか凌ぎきり、退却させるまでにいたった。残念ながら、両艦の主砲である17㎝ライフル砲でも、砲弾はオリハルコン、火薬は聖硫黄、聖樹の木炭、聖樹などを原料とした人工硝石から作られた火薬だったが、相手の艦に致命的な損害を与えられなかったわけだ。そして、代表団を乗せた船を拿捕、臨検したのだが、ナツメイシユ王国の王女がいた。まあ、そそのかされて、イケメンの、改造獣人にらしい、音頭をとる役割を担わされ、この代表団の副団長になっていた。航海中に、彼女に成りすます女と入れかえらされで、彼女は船倉の牢獄に入れられていたのを保護することとなった。やはり洗脳あるいは騙された者達も保護することになったが、その過程で船内のテロリスト連中との戦闘になり、かなりの損害が出てしまった。

 とにかく、王女は救出され、母国は感謝。お礼と友好のため、大きな宝石を我が国に送ることとなった。

 それが父上、国王陛下に献上、同国の大使から、されるわけなのだが、それが無事行われるかどうかが問題となっていた。

 その奪取をリングが宣言したからである。理由は、ナツメイシュ王国からリコオル王国が奪った宝石をナツメイシュ王国のために奪還する、だった。

 フソウ、コンゴウ、ヒエイ3隻、そして、ナツメイシュ王国海軍フリーゲート、ラシードに護衛された王室大型ヨットで、使節と宝石を運んできた。途中の襲撃を、バーボン共和国海軍艦艇の協力もあって、何とか撃退、ナニワ港に無事到着。その後、陸路で王都までなのだが、大々的な護衛をつけて、運ぶと見せかけて、山岳地帯の別ルートで宝石を運ぶことになっていた。目立たない程度の護衛で、秘かに、ということだ。目立つルートで襲ってくるリングの一団を返り討ちにする、つもりなのだ、軍、警察は。

 だが、その作戦を察知されたら、襲撃は容易く成功してしまう。そのため、一行の前方と後方には、ある程度離れて、目立たない、一般人のグループに見える馬車が走ることになっている。なにかあれば、駆け付ける、ということになっている。さらに、各地点に、これまた、目立たないように、監視部隊が置かれている。彼らも、異常を察知すれば駆け付けることになっている。

 だから、主戦場となる偽装ルートには邪魔だから、真ルートには敵に察知されないように、私達の騎士団は来ないように、と釘を刺されたわ。

 腹がたったけど、

「敵を騙すのには、まず味方から、ともいいますからね。どちらが本物だか…。」

とはムギ。う~ん、そんなに手の込んだことをするかしら?

「軍や警察の面子もあるしね…。」

と我が妹。

「でも、失敗したら私達がでても良いんじゃない?」

はやはり我が妹。さすがに、妹は、私と考えが以心伝心ね。

「でも、両方にでは戦力が低下するし…。ランビック様とカンティヨン様、私とムギが指揮する二つのグループに分ける?」

とマイ。ちょっと~、何であなたがムギとなの?そ、それに、騎士団の編成としては、グループの長はそれぞれ、私とランビック。副がマイとムギ。年長、年少組み合わせて、私とムギ、ランビックとマイね。

「じゃあ、私とムギが真ルートということね。」

 とランビック。何、それ?理屈がないでしょう?単に自分がムギといたいだけなんて、不謹慎よ!

「カンティヨン様が、マイ姉上と騎士団を率いて、真ルートで見守り、私とランビック様が囮コースにということにしましょう。」

 

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