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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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リングとの戦い(第一王女は語る)

 スパーク・リングは、その日の内にというより、その会見が行われると、多分同時に姿を消していた。さらに、時を置かずに、声明をだして、いたるところに配りまくっていた。内容は、

「リコル王国は、私に不当な拘束をしようとしているため、私は世界から託された使命を果たすために、秘密裡に行動することにした。各国の代表団が近いあちに到着することになっているが、リコル王国の魔の手から守られるよう各国に依頼する。」

 というようなものだったわ。

 バーボン共和国大使館での記者会見、ランビック達を襲撃して、返り討ちにあった一団の捕虜の面々から彼らがリングの部下であったことは明らかになり、彼らの何人かが国際的に指名手配されているテロリスト達と照合できたから、それに彼らからの証言、ムギったらどうやって引き出したんだろう、絶対、拷問とかじゃないわよね、から私達がいくつかの施設に、その日のうちに急襲、さらなる証拠を押収して、記者会見ではついでに公表した。

 それに対する各国の態度は、微妙だったわ。それでも、今暗躍している組織の名前と概要が、ムギの尋問の結果?、もう一度聞くけど拷問はしていないわよね、明らかになったことで動きがあった。

 アルバ、それが彼らの組織名である。デストロンやシャドー等の性格も、目的も、体質も異なる組織、勇者復活を求めるもの、魔王復活を求めるもの、どちらの復活を阻止、血筋を抹殺して亜人の解放、それはエルフであったり、オーガであったり、ドアーフだったりするが、その逆に亜人の抹殺を求めるものが混然一体に野合といった感じで、スパーク・リングの下に統合された組織なのである。当面の目的を、リコル王国抹殺、勇者や魔王の血筋の国であり、人間・亜人だけでなく魔族も混然一体になってしまった存在を、大なり小なり世界中似たようなものではあるが、あまりにリコル王国は顕著であり、他の国々と自分の状況を認めたくない傾向もあることで、まずスケープゴートとして、勢力拡大、最終的には世界的混乱に繋げられうるという戦略だった、だったようだ。ランビックとムギが捕らえたのは、基本的には戦闘員であり、言うならば前線の兵~中隊長クラスだから、戦略の詳細までは本人達も知り得ないことではあるが。

 そして、次の行動なのだが、どうして王宮襲撃となったのだろうか?

 私達姉妹、父国王陛下、母王妃殿下に弟の王太子、家族一同が揃っての会食、その日の襲撃だから、一応下調べなどはした上なのだろう。それから、ここにムギもいるのはわかる、もう家族同様、国民周知、公認の仲なのだから。でも、なんでマイまでいるのだろうか。筆頭格の侯爵であるから、国王の会食に同席しても、まあ、いいのではあるが・・・。ランビックにあなたが呼んだの?と聞いたら、首を横に振った。嘘を私に言わない娘だから・・・。ムギが無理を通すはずはないし・・・。ちなみに、この会食は公開会食だった。衆人看視の場で、王家の権威の失墜を図ろうとしたのだろうか?それなら、私達の力量を侮り過ぎだ。

 ところで、マイはぎごちない動きだった。ざま―見なさい、日ごろから王族の責任感からやっている私達の苦労をもっと知りなさい。ムギは、でも、そつなく・・・やっぱり私達ふたりのために責任感を自覚してくれているのよね、やっぱり、偉い、偉いわ、あなたの愛は。

 公開食事がデザートまで食べて、最後のコーヒー、私とランビックはミルクをいっぱい、マイというと砂糖とミルクをいっぱい・・・。人の好みは色々とあると思うし、とやかくは言わないけど、いれ過ぎよ、見ている方が気持ち悪くなってくるわよ。え、それは私達の方ですって?理解できないわ。皆の視線もわからないのマイは?ムギは一人、紅茶、かなり香りの高い、それをかなり濃くして、ストレートでゆっくり飲んでいるわ。

 飲み終わるまで待ったことだけは、礼を言うわね。

 何となく気配で、さっきやら、闘気やら、魔法の波動やら、その前から感じていたわ、公開食事の観客たちがざわめき始める。

「?」

 その周囲の観客たちは、圧力のようなものを感じて、その方向を見た。自分以外にも視線を同じところに向けていることに気が付いて、自分が何かを感じていることに確信を持ててホットすると同時に、それが何かを確かめようとしていた。次第に強まる圧力のような感じし不安、恐怖。それがどこから出ているのかわかり、誰もが震え、後ずさりした。10人の男女が私達の方に歩み寄ってきたのがわかったわ。

「今度は勇者というところね、いえ魔王かしら?」

 慌てて、衛兵達が彼らの前に立ちふさがって、後ろに退くように命じるとともに、剣を抜いたわ。異様なものを、ちゃんと感じていたのよね。

 ほう、あちらも聖剣、魔剣、そのたぐいの槍、鉾、盾、鉞などの類を手にしているわ。まあ、私の剣、ムサシは聖剣ではないけどね。ムギが造ってくれた、彼が言うところには、私の力を100%以上に引き出して、かつ壊れない剣。私とムギが、協力している愛の剣・・・自分で思って恥ずかしい・・・でも幸福感いっぱい。さあ、来なさい、勇者まがいか魔王まがいか知らないけれど。 

 おや、筋肉ムキムキになったり、魔力が急上昇したりしているわね。

「勇者まがいの、お貴族様のお遊びに付き合っている時間はあまりないからな。」

「少しは、遊んであげたら?ブスが着飾っているんだから。」

 な~にを~。

「あら、あんた女だったの?」

 素っ頓狂な声をマイがあげたわ。グッジョブよ~、マイ。怒ってる、怒っている。その女?飛び込んできて、開戦。

 ムギの鍛えてくれたムサシが聖剣?を受け止めた。この手ごたえ、小人族が作ったという伝承のに似た感じがするわ。魔法も発動してきた。炎?ほー、これでどう?炎には炎よ。このくらいの炎なぞ・・・生意気に抵抗してきたわね。ん、聖剣が反応してる・・・でも、剣に伝わる魔法の相性はムサシが上回っているのが分かるわ。じぁあ―、これならどう!私の炎がその女を包み、一合交えた後とは、斬りまくった、私は。反応速度も、技術も私よりはるかに下ね。

 でも、なかなかタフよね、この女?。それに、この女に専念できないし・・・。もう一人とも相手にしているのよね。私を相手にしないで、お父様たち、国王陛下様達を狙っている、もう一人、これも女?の邪魔をし続けているのよね。開いても焦っているけど、私もはらはらしている。父上達の護衛の援護をしているんだけど、相手が強すぎて父上の護衛達では間に合わない。それは、ランビックもマイも同じだわ。私、もとい、私達の騎士団員も潜ましていたよかったわ。ムギが彼らを、巧みに助けて、残りを目立つことなく相手することができているから…。彼の気持ちをちゃんと理解してあげる、私って良妻でしょう?

 あ、突然避難誘導を受けている列の中から、2人が飛び出してきたのが目にはいったわ。予備?様子を見て、形勢が思わしくない、目的が達成できないような時のために、最後まで紛れ込んでいたのね。目の前の2人もまとめて、電撃…絞れるかしら?迷ってられないわ!

「敵のみに怒りの雷を!」

と叫んだ。3人に電撃が極限されて命中、、周囲に害が及ばない範囲で、飛び出したい1人も倒れたわ。あと1人は、逃したわ。でも、妹が阻止していたわ。流石に、我が妹。でも、こいつら、タフね、まだ立ち上がってくる。



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