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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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4年生が終わり、卒業。(第二王女が語る)

 私とムギは、4年生の後半も、半ば姉上に監視されながら、半ば教えられながら、連日図書館で勉強することになった。姉上ったら、時折勉強を教える風を装って、体を、特に、見事な、形のいい、弾力のある、大きい乳房を押し付けるから、油断も隙もないんだから。いつの間に、そんな女になっちゃったんだか?私も、対抗上、さり気なく、私の場合は、あくまでもさり気なくなんだけど。

 姉上は、私だけがムギと長い時間を過ごすのが面白くなくて、私達を4年生で卒業させようとしているなどとは少しも思っていないけど、騎士団の創設や政務のために、私達の協力を得たいということは分かっているけれど、こんな恋人脳的なところを見ると焼きもちからだ、と思いたくなるわ。

 冬休みは、年末年始のイベントが目白押しで、国王一家、さらに王族が出席しなければならない、ムギは帰省は許されなかった。え、だって彼も私達と一緒に出席するのが当然でしょ、目立たない程度で私達の後ろで、と言ったのは姉上だけど、もちろん。マイ先輩は、

「しっかりと、休みなしにお務めを果たしなさいね。」

と、意地悪そうに言っているつもりだったけど、名残惜しいという思いが顔に出ていたわ、はっきりと、ご自分では気づかないけど…。この人はいったい何なのかしら?そのマイ先輩も、シヨウチユウ侯爵家の次期当主として、年明け早々、王都に戻ってきて、挨拶とか面倒だわ、と言いながら、なんか嬉れしそうだったけど。

 いよいよ学業、実技、校内大会、剣の全国大会は中止になった、で私とムギはほとんどの部門でワンツーフィニッシュを実現した。剣では、私の判定勝ち、射撃手などの他の部門では多くがムギの優勝で幕を閉じた。これで、堂々と、姉上の目論見通りに、私とムギは、特例として4年生での卒業となったわけ。退屈な卒業式を、私とムギは並んで耐えたわけ。

 本来なら、二つの王女宮を設立するのだけど、前例なく、2人で1つの王女宮の設立となった。私と姉上とムギが同居、1つの屋敷にということになったわけ。3人の関係が公認されたということね。それから、私達の騎士団も正式に設立することになったわ。僅か16人、私と姉上とマイ先輩とムギ、何故か入ったリカーを除いて、しかも、本部は私達の屋敷内にというものだったけど。

 銃や剣は、ムギが作って、確保してくれたわ。いつの間にと思ったわ、ある程度見ていたし、手伝ったけど。しかも、私達の物ほどじゃないけど、どこにも存在しないものを作っていた。連発銃である。連発銃は、少数だがあるにはあるけど、超熟練工だけが作るもので、高価で、かつ不安定で、後装元込単発銃を揃える方が有利だ、いや一丁ずつでも有利かもしれない場合すらある。彼は、槓杆銃と呼ぶ5連発銃だが、それらとは全く異なって実用的だった、彼にしか作れないというところは同じだが。

 そのムギが、正式に子爵に叙任された、私達の父上、国王陛下によって。それ以下の法服貴族なら、まとめて認定証を授与する、管轄の内務省が、なのだが、一応、由緒正しい子爵家、いかに金子で買ったにしても、その再興の形であるから、国王陛下自らの叙任式となったのである。

 でも、異例なほどささやかで、簡素な叙任式だった。たしかに子爵家、ちょうどムギ1人だけだったということもあるけど、父上、なんか嫉妬しているんじゃないかとおもったわ。自らの叙任の儀式では、笑顔を浮かべて、厳粛な中にも、和やかにすすんだけど…やっぱり姉上がムギのものになるのが、もう私と一緒になっちゃっているけど、面白くなかったかもしれないわ。

 それでも、

「娘達を頼んだよ。」

とは言ってくれたし、その後クラブで出会うと、気さくにムギ1人に話しかけていたわ、父上は。母上は、もう諦めているようだけど、どんなとき形でも、花嫁姿をさせるイベントをさせようと悪だくみしているようだわ。まあ、いいけど。それに、弟の入学で、頭の半分がそちらに飛んでるし…。

「それで、私の寝室は?」

「ないわよ!」

 私と姉上は、完全にハーモニーした。

「では、私はどこで、寝るんですか?」

「順序をつけて話してあげます。」

「まず、私と姉上は同じ部屋で寝ます。」

「はあ、仲がよろしいことで大変結構ですね。それで…嫌な予感がするのですが…。」

「何が嫌な予感ですか?それで、私達3人の寝室は一つです。意味が、分かるわよね。何、そのため息は?」

「了解しました。後で後悔しないで下さいね。」

「どういう意味かしら?」

「それで私の作業場は?それから菜園は?」

「しっかり確保…、どこでもいいから選んでいいから。」

「早く決めてね、なくなってしまうかもしれないから。」

 ムギったら、大きなため息をついたわ。冗談よ、ちゃんと確保してあるわよ。寝室には特大のベットをと思ったけど…特注になるから高くなるから…経費節約のために普通のベットを三つ並べて…、は姉上が言って、実際にしたんだけど。

 今日はよく体を、お風呂で洗ってから…今まで体を洗って…ではなかったしね、その暇もなかったから…今日こそは綺麗な体で…とは、姉上が言って、お風呂で体を入念に洗いに行った。私は…私も行くわよ、体を、汗の臭いがしないように、石鹸の香りが匂い立つように!ところで、何でマイ先輩まで念入りに体を洗っているのかしら?マイ先輩…マイ義姉上かしら?彼女も館に一緒に住んでもらうことにしているわけ。でも、本当に、姉上は素晴らしい、魅力的な体なんだけど、マイ義姉上も、惚れ惚れする体よね。まあ、でも、私の体がムギの一番のお気に入り…多分…なんだから。

 でも、ゆっくり自分達の家で・・・となると、何か本当に初夜のように緊張しちゃう。姉上も、そんな顔。でも、恥ずかしがっているわりに、その薄い夜着は?姉上、いやらし過ぎます。私を睨んで~、姉上よりましよ。

「2人とも、ひどく刺激的な…。」

 喜んでくれた、万歳! 

 あ、姉上、そんな淫らな行為はどこから学ぶんだんですか?はしたないですよ。私も、同じことをやっている?私は、ムギを喜ばそうとしているだけです。あ~、姉上、邪魔しないでくださいよ~。

 3人一緒での濃厚で執拗な長い口づけの後は、ムギは私達を本当に、味あうように愛してくれた。姉上が、彼の下で、彼の上で、彼に抱え上げられて、後ろから四つん這いで、対面で坐位で、喘ぎ声を出している姿は、嫉妬するくらい、幸せそうで、淫らで、美しかった。でも、少しは慎みがあった方がいいと思うわ。なのに、

「ランビック、あなた…すごい声で、すごく激しく動いて…。少しは恥ずかしくないの?慎みを少しは…。」

とか言って…それは姉上でしょう?そう言ったら、姉上ったら向きになって反論してきた。全く自覚がないんだから。

 とにかく、どちらが最後だったのか、はわからなくなるほどに私達姉妹は感じてしまって、気が付くとムギの両側でぐったりしながら、彼に抱きしめれていた。

「私達だけですからね、ムギ!」

 その通りだけど、露骨に言うのは、独占欲が強すぎでは、姉上?私は、何とか、

「私達だけのものよ、あなたの愛は。」

と耳元で囁いたけど。

「分かっていますよ。約束しましたから。愛するのは、あなた達だけです。」

とムギ。


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