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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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33/63

早期卒業してね。もちろん国のためよ、それ以外ある?(第一王女は語る)

「いつもムギと一緒なんだから、たまにはいいでしょう?私達は、私とマイは、公務や騎士団創設の準備で忙しく飛び回っているんだから。」

 私は、学業を理由に外国から我が国に留学している王族、貴族との交流会に出席することに難色を示す妹のランビックを窘めた。そしたら、なんと、

「騎士団のことでは、学業の合間を縫って、私もムギもできるだけ協力、お手伝いしていますよ。公務だって、ねえ、ムギ?でも・・・。それに、二人とも学生で、同学年で、今年は同級生だから一緒にいる時間が長いだけで・・・。まさか、姉上、焼きもち?」 

とはなによ!そりゃ・・・。フン、私とムギがいつも一緒に居ることなるのに嫉妬してるんじゃない、あなたこそ!

「分かりましたよ。そういう状況ではありませんしね。それに、大会も当分中止で、学生での優勝は出来ませんしね、どう頑張っても。」

 あっさりと彼女は同意したので、ちょっと拍子抜けした。

「とにかく、学業などで全てムギとワンツーフィニッシュできるように頑張らないと。」

と、またむかつくようなことを言う。

「図書館にこもって、二人で勉強に精を出しますか?」

 ムギまでー!

「それがいいわ。二人っきりで、猛勉強しましょう。」

 何?そのチラッと見せた勝ち誇ったような表情は?

「仕方がないから、先輩として、勉強を教えてあげましょう。」

「それは、頼もしいですね。」

とムギ。分かっているじゃない?残念そうな顔して~、ざまあみろ!いやいや、そんなことにうつつを抜かしていてはダメね。

「あなたが、前に言っていた銃は完成したの?」

 わたしは、話題を変えた。

「最後の調整中です、三丁とも。あとは弾丸と付属品の製作が、もう少しです。」

 彼は、胸を張るような言った。こういうところは、可愛いのよね。ランビックも同じことを考えている顔だわ。

「そう言えば、マイ先輩の魔王と勇者の話は、好評だったようね、姉上?」

と唐突にランビックが質問してきた。

「そうよ。あの場の姫様方も興味深そうに聞いていたわ。でも…。」

「でも?」

「う~ん…マイが、その後、しばらく不機嫌だったのよね。」

「どうしてかしら?」

 ムギが噴き出すように笑い出した。


「大丈夫です。ランビック様は、あれから清純なご交際をなさっています。キスくらいは、毎日なされているようですが。」

 私達の侍女長が断言した。

「そういうことが分かるの?」

「はい。」

 彼女は、ばあやは断言した。つい疑わしいと思ってしまったが、

「カンティヨン様も、清純なご交際をなさっていると分かるように、です。あの日、お二人とも、関係を結ばれたことも分かりましたでしょう?」

 そう言って睨まれると、

「分かったわ。」

と言わざるを得なかったわ。どこで分かるのかしら?体臭でも変わるのかしら?でも、私は体臭がない、とムギが言ってくれたけど。本当にばあやにはかなわないと思ったわ。

 妹とムギの特例の早期卒業の手続きは、少し揉めたけど、何とか申請を受理してもらえたわ。妹はムギと真面目に勉強、少なくとも私が同席している時は、していたから、期末試験、夏休み前の、ではムギと成績はワンツーフィニッシュだった。勉強が終わると、熱いキスなんかして、全く~。私もしたけど・・・。私のいない時にはしていないと、二人は断言したけど。そして、ムギが作成していた銃が完成して、見せてもらったわ。奇妙な見た事も無い外形だった。本当に動くの?夏休みのムギとマイの実家で、試してみるつもりだった。え、私達も一緒に行くんでしょう、当然。ランビックとは、地元で再洗礼式をあげるんだし、介添え人というか、保護者というか、あ~とにかく私がついていかなければならないのよ。

王都からナダ港までの道のりは、徒歩、馬車、船である。馬車は文字通り馬に引っ張らせた車であるが、最近発電機・モーターや発動機を備えた車がある。聖樹からの油や聖樹等のガス、瘴気を燃料としたものだ、金持ちの個人用もあるにはあるが、基本公共の定時運行の車だが、馬車同様の人数を運ぶのが精いっぱいで、燃料が少ないので機関が小型、便数も少ない。そのため、船の利用が多い。護衛も含めると、10人以上になるので、また、ムギが作った代物の荷がかさばるので、前回どうり船、ナダ港の後も船ということとなった。

「今回は一緒の部屋でいいんじゃない?」

 な、何言ってるのよ、ランビック!

「私達二人とムギ3人で・・・。」

 そ、それはいいアイデアじゃない?

「いけません!」

 マイ、ちょっとは・・・。

「狭い船内で、二人の哀れもない声がダダ漏れするのは、考えものかと…。」

 クソ~、あ、そう思ったのは、あくまでランビックですからね。

「まあ、ゆっくりと、また、私の部屋で今後のことを語り合いましょう。」

 そ、それでよしとしておきましょう。何、物足りなさそうな顔、ランビックたら…。

「姉上、物足りない、という顔よ?」

 なにを言っているのよ。私は、今後の国の未来について考えたいと思っているだけです。

「私も同席しますから。」

 も~、マイまで?と思ったのは、ランビックですからね。

 そんな私達二人の耳元で、

「私の…私達の館…私の子爵としてのが確保できたそうですから…。」

 ん?それまでの我慢?とか考えているんじゃないわよ、ランビック!でも、どんな館…かしら…特に寝室なんか…なんて思っているの妹ですからね。

「私も一緒に…ですよ?」

 もう、マイったら…ブラコンがすぎるわよ。

 そして、デッキで景色を見ながら、夜はお茶を飲みながら、語り合うことになったわ。

 マイまで一緒なのが、一寸問題だったけど。昼間はムギに体を押し付けるは、夜は、もう薄いし、露出が多い夜着だし…。私達はいいのよ、もう公認、国際的にも、の恋人達なんだから、ムギの。あなたは、実の姉でしょう。いくら、ブラコンだからって。でも、私達より胸が大きいんじゃない?肌もきれいだし?色っぽいわね~、お、ね、え、ちゃん!

 でも、話はいつも真面目な話になったわ。


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