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異世界スローライフは難しい  作者: 安藤昌益


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姉上、何を…私もだけど…。(第二王女は語る)

 気が付いた時は、硬いベットに縛り付けられていたわ。目と鼻と耳が慣れてくると、薄暗い室内に何人かの男女とその声が、そして部屋全体を包むかび臭さと多分ベッドからくるだろう臭いを感じた。そして、血を採られているのを感じたわ。

「取る物を取って、殺して放り出せばいいのよ!彼の仇を討たせてよ!」

 女の声だった。“やっぱり、1人は倒した訳ね。”私は安心した。いきなり霞み状の液体が周囲を包まれた。直ぐに息を止めたけど間に合わなかったけど、押さえ込みにかかってきた奴らに、風の衝撃を纏わせて拳をぶち込み、肘打ち、膝うちを何とか見舞ってやった。最後に0距離で雷撃を放ってやった、あまり得意ではない魔法だったけど。多分、そいつよね。そいつの恋人かしらね?ごめんなさいね、でも自業自得よ。

 私は、目を覚ましているのを気取られないように、極力体を動かさなかった。息を止めても間に合わないことは分かっていたけど、それにより彼らが考えているより早く目が覚める、相手の予想外のところには、つけいる隙がでるもの、これは武道の常識。でも、どうしよう?体中はベルトやなんかでがっしりと固定されていて、身動きすらままならない。

「体を利用するためには、死んじゃ駄目なのよ、分からないの、あんた?」

 別の女の声だった。生きたまま、何かに改造?実験?される?叫び声をあげて助けを求めたくなったわ。注意をこちらにでも向けておこう。

「あなた方、これから何をするつもりなの?」

 彼らが、ぎょっと驚くのが分かったわ。“もっと眠っているはずだと思っていたわね。”

 私は、何とか多少頭を上げて、彼らを見た。亜人系はいないわね。

「これはこれは、ランビック王女殿下。早いお目覚めですね。」

 慌てながらも、情報は与えないよ、と言う口調だった、この部屋、私の“担当医師長?は”。当然ね。でも、こういう手合いというのは、誰かに誇りたい気持があるのよね。

「私を新生魔王様にでも改造するつもり?」

「そんなことはありませんよ、私達を誤解しないで下さい。私達は、あの様な悪党ではありませんから。」

 のってきたわね。

「では目的は、あなた方の?」

「勇者の復活ですよ。真の勇者を、いや、それを超えた勇者をこの世に復活、いや、産みだすのです。」

 半ば自分の言葉に酔っているという感じ。

「その勇者は、何をする者なのかしら?」

「自明なことではありませんか?魔族を滅ぼして、人間を解放するのですよ!」

「あ~、でも、一部を除けば、人間と魔族は一体化しちゃったのではないかしら?我が国も、始祖は魔王と勇者だし。」

「その歴史は作られたものなのですよ。」

“はあ~?”彼の話しは、主張はどうしてそうなるのか、その解釈になるのか、そう考えるのかが、とても理解が出来なかった。彼によれば、我が国も魔族による圧政下にあり、全ての人間はそれからの解放を望んでいるが、その手段は勇者の復活でしかない。かつて、人間が魔族に破れ、消滅した勇者を復活させるというのだ。すると私は、一体何者なのだろう?とにかく、私はとんでもないことをされそうになっているらしい。う~ん、どうしたものか?皆、私を捜しているはずだから、時間を稼ぐしかない状況だが…。その時、ざわめきが聞こえ、そして、凄まじい音が、それから、それから、

「ランビック様に触れるな!」

 ムギの声だった。

 彼が身体強化をかけているのを感じたわ、凄まじい圧力、別に物理的に圧力が発生したというわけではないけど、それを強く感じたわ、息苦しくなるくらいに。火球を場所も考えずに乱射する馬鹿もいたし、同様に小銃や回転弾倉短銃の引き金を引く、やはり馬鹿がいたわ。そんなの問題にならなかった、ムギには。瞬く間に全員が壁や床に叩きつけられたり、斬り倒されてしまった。私を人質に取る間も、彼らにはムギからは与えられなかった。彼ったら、すっかり慌てて、私をベッドの拘束から解放しようともがいちゃたのよ。まあ、そんなに時間がかかったわけではないけど、そんなに彼を初めて見て、何故か可愛くなっちゃった。自由になった私は、まず彼に抱きついて、すぐに泣き始めちゃった、我ながら情けないほどに。そして、謝ろうとする彼の唇を私の唇でふさいで…後は長~い口づけになった。後から知ったことだけど、この部屋と周囲の奴らはことごとくが重傷というより、ほとんど体がばらばらという状態になっちゃったらしいの。それを少し嬉しくなった私は、残酷なのかしら?

 口づけが終わってから、私は自分が病人が着るような簡単な衣服を着ていて、もちろん下着も着けていない状態だと分かったの。全くうかつだったけど、急に恥ずかしくなっちゃったの、その時は。その私をお姫様抱っこして、ムギは飛び出したわ。私を安全で、清潔な場所に早く連れて行くために。

 私は、近くにある王室の別邸に連れて行かれ、そこの使用人達に引き渡された?わ。ムギは、姉上達と事後処理をするためでていった。それから、軽食や飲み物、少量の甘いワインを侍女が、私付きの、彼女がどうしているのか、持ってきてくれた。ムギが、事前に手配してくれていたの。それに手をつけ始めてから、すっかり安全な、明るい状況になってから、私は急に不安を感じ始めた。私は、一度裸にされたのよね。採血されたことは確かだけど、その外にも何かされたのではないか、いいように弄ばれ、汚されていたのではないか、化け物化のための措置がされていたとかはないのか、不安は不安を呼び、私は怖くなっていったの。ムギが、かなり、1時間以上は過ぎて、2時間だったかしら?、ムギが帰ってきた時、私はもうパニック状態、涙を流して彼にすがりついてしまった。

「私は汚されたの?もう汚れてしまって、触りたくもないんでしょう?私を捨てるの?私が嫌?私は醜い?私は、何をされたの?化け物になるの?私を見て!」

 胸を露わにして、彼に迫っちゃったの。さらに、

「証明してよー!」

とか叫んだりして…。全く馬鹿みたい。私ったら、彼のズボンのベルトを緩め始めちゃった。私、もう止まらなくなってしまったわ。彼も、もう、そんな私を止めることができなくなったし、自分を止められなくなったらしい。お互いに、あるいは自分から、服を脱がせ、脱ぎ、全裸になって抱き合って…私の体中を舌で舐め回し、指を這わせて…そんなところまで、と言っちゃうくらいに…。

「こうして見ると、思った以上に華奢で、柔らかいね。」

「な、何よ、それ?まるで、普段は筋肉女に見えるってことじゃない?」

と言い合うこともあったけど、色々な体位で、痛みもなく、少しあったかな?、激しく…そして、

「素晴らしいよ。」

「とっても美味だったよ。」

と言ってくれる彼に、抱かれるままぐったりしていたの。その時、

「そろそろいいかしら?」

 姉上の声が耳に入っできたの。

「え、え~と、何時から?」

「もっと~、と言ったところだったかしら?」

「それで、どうして服を脱いでいるの?」

「わ、わかっているでしょう?」

「分かっていますよ。ランビック、ごめんね。」

 ムギは、優しく私を横にずらした。姉上ったら、裸になってムギの上に…。姉上ったら…、本当に魅力的な体で…大人の色気も、若々しさもあって…私より胸もお尻も大きいかしら…。ぐったりしている私は、文句をいう気力もなく、2人の営みをじっと見るしかなかったけど、姉上ったら、恥ずかし気もなく、何、この大きな声は?少しは慎みを持った方がいいのでは?なのに、

「ランビック。あなた、少しは声を抑えなさい。聞いていた私の方が恥ずかしかったわ。」

ですって。だから言ったの。

「姉上ほどではなかったです!」

と。

「お二人とも。」

 ムギとマイ先輩がハーモニックした。そして、

「同じくらい可愛いらしい声を上げられましたよ。」

はムギ。

「同じくらい、恥ずかしいくらい、大きな声でしたよ。」

はマイ先輩。

 その後、マイ先輩はムギを責め立てて、殴りかかろうとした。その手を軽く受け止めて、耳元に顔を近づけて、

「優しいお姉さんではないですよ、これでは。今回はお仕置きが必要ですね。」

「え?」

 ちょっと、ムギ、お仕置きって何?マイ先輩、その期待するような顔?そもそもお仕置きって何?

「ちょっと、待っていて下さい。」

 彼女を連れて、ムギは消えた、転位した。30分ほどして戻ったら、マイ先輩は優しいお姉さんの顔になっていた。何したの?は姉上の気持ちを言ったまでです!

「お二人の心配することはしてませんよ。」

とムギは言ったけど。あ、疑惑してるのは、姉上ですよ。

 本大会は亜人系のテロリストで、私を誘拐したのは、勇者復活、人間系テロリストで別の組織だったことが分かった。

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