内助の功?かしら?そうよね!(第二王女は語る)
母上、王妃殿下も、社会的身分の高い女性として、自分のサロンを主宰している。当然、その人気、必ずしも集まる人数によるわけではないが、を競っているわ。まあ、王妃だから、そのは悠長なのだが、そう見せかけでいる面もあるけど、全く気にしていないということではない。
しかし、以外に王族は金銭的な余裕はあまりない、一部貴族や裕福な法服貴族、市民に、それを使って太刀打ち出来ない。それなりの物、絵画、彫刻、その他美術、装飾品を揃える、さらに演奏やいれば注目される知識人などを呼ぶには金がかかる。食事や飲み物だってそうだ。だから、何とか知恵を絞って~、何だが、母上には無理なのよね。
「姉上。先日の演奏、ムギの紹介の彼の、どうでした?」
「感動したわ。もう一度、聞きたいわ。」
母上の耳がぴくっと動いたわ!
「母上も、一度お聞きになってみては?」
と言ったら、その時は笑って誤魔化していたけど、後日、頼みこんできたわ。やったわ、と思って、ムギにすぐ伝えたわ。彼ったら複雑な表情で笑って、それでいて天秤に色色な想定をかけていたのよね、後で正直にいうんだけど。私のやったことに乗るのが最適と判断したんだって、それで満足そうにニッコリ笑ったわ。私達は共犯関係を感じたわ、そしたら、いつの間にか、口づけをして舌を絡ませていたの。
好評だったわ。その上、新進の面々だったしね。新しい物、人を紹介するというのは、サロンにとって、高得点、その上、それの質が素晴らしければ最高点、母上は鼻高々、大成功!
そして、次は父上、国王陛下。気さくに、ほいほい出歩くけど、本当は大体の予定は決めてあるの、だから、父上が王立アカデミーに出かける日を事前に調べ、その日にムギと一緒に参加しちゃった。
その他の集まりにも…。
しっかり、ムギは寄付しているし、変な要求とかトンデモナイことを言い出すとかの困ったちゃんではないし、いてもらって歓迎こそすれ、不快感をもたれることはなかったわ。
その場で、ここぞとばかり言ってやったわ。しかも、ほとんどが私達を応援してくれたから父上、国王陛下もタジタジ、また、ムギがどの集まりでも、好意的に迎えられているのを見て、実際に見て、考えを変えたようだった。ムギとも、直に話をさせたわ。そこで、彼の父上のシヨウチユウ侯爵も新進の知識人と親しく交際していることから、国王陛下は、シヨウチユウ侯爵と連絡を取り合っているということが分かったの、というより父上が白状したというか…、口も軽いのよね、政治的な問題になりかねないから隠していたというわりには。
そうこうしているうちに、ムギへの、私達との交際の件での嫌がらせ、圧力等はなくなったわ。私は、ムギのために大貢献!
姉上は、来年卒業、その前に騎士団、自分の騎士団創設のための働きかけていた。私もムギも応援して上げた。あれから、私は姉上に対して対抗するのではなく、助けてあげたいと思う気持ちの方が好きになったの。
一歩後退、二歩前進、ではなく一歩後退、一歩半前進かしら?なかなか上手くいかなかった。
「がっくりした私を、大人のキスでムギは慰めてくれたのよ。」
と、姉上は場所柄もわきまえず、寄宿舎の私達の部屋での夕食の時、“羨ましいでしょう?”という顔で言ったの。だから、
「あら、気にしないで姉上。私は三回もしてもらったから…。」
とどや顔で、ニッコリと返したの。姉上のふくれっ面たらなかったわ、私もしていたけど。その後は、2人で噴き出して、大笑い、だったけど。
「ランビック。彼の帰省について行くのは、あちらにご迷惑よ。そんな派手な下着とか水着はどうかと思うのよ。」
「そう言いながら、旅の準備中を始めてもいるの、姉上?それに、その手にしている下着や水着の山は、なんですの?」
姉上は、結局、彼との帰省の旅でも、実家でも、恥ずかしいくらいの下着も、夜着も、水木も披露したの、ムギの目に。まあ、私もだけど。
「ランビック様も、カンティヨン様も、それで打ち止めにして下さい。取りすぎになりますから。」
森で、私が二頭目の大きな魔獣を倒した時、ムギが声をかけてきた。
「も~お?まだまだやれるんだけど?」
私は、分かってはいたが拗ねてみた。森を徘徊する魔獣は危険であるし、聖樹、神樹の害になるし、田畑や果実の採取に悪影響をもたらすから、駆除が、必要である。倒した魔獣は、肉、いろいろ処理しないと食用にならない場合が多いが、だけでなく、体の全てが利用される。森という極めて粗放な牧場で、狩りという形で屠畜しているのである。
「それに、彼らがいなくなったら、神樹、聖樹も弱まりますからね。」
微妙な生態系があるよね。そのバランスも、さらに魔獣の生態ですら、長い年月かけて作り上げたのよね。まるで人手がくわわっていないように見える自然そのものの森だけど、どんぐり、栗も皆、人間達の食用とするための改良がほどこされているの。本当に手つかずのものとは、比べようがないくらいになっている。




