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本当にバグ
「あ……」
おもわず口をはくはくさせた。
そうか、AKI自身がセーブポイントだったのだ。
そして、彼はそれを私に思い知らせるためにわざと……一度殺した。
きっと彼は、彼の望む未来になるまで私を殺すつもりだ……!
「何度も会いに行ったよね? これだけ会って好感度があがらないの?」
彼は本当にバグなんだ。
狂ってしまっている。
「ねえ」
伸ばした手が私に近づいてくる。
恐怖で体が動かない。
ぱしっ
私に届くかと思われたその手は別の手につかまれて止まった。
白魚のような優美なその長い指先は……。
「月下白露様……!」
こんなの……泣いてしまう。




