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密室のトリック、どきどき脱出ゲーム


 何事もなく一か月が過ぎ、私も少々油断していたのだろう。


 放課後、いつもならとんで帰るところを友達と教室でおしゃべりに興じてしまった。


 忘れ物に気が付いて別棟三階の理科室に向かい、その帰り道に美術室の前をたまたま通りがかったときだった。



 窓もドアも締め切られている美術室の中から桃山先輩の声が聞こえる。


「誰か!! 誰か助けて!!!」


 ああ、まさか。そんな、うそでしょう。


 私は愕然とした。


 これは、もしかしなくても……。


 悪役令嬢、黒木くろき やみのいじめイベント。

 密室のトリック、どきどき脱出ゲームではないか!


 これはゲームの中では主人公が無事脱出したあと、犯人をさがして人狼ゲーム、のちに黒幕である黒木くろき やみを特定してフィニッシュだ。


 黒木くろき やみが起こした事件のうちでもかなり大きいものだ。それこそシャーペンを盗るとかよりもずっと凶悪だ。


(待って、私、やってない!)


 このままでは犯人になってしまう。

 なんてことだ!濡れ衣ではないか!


 美術室のドアに手を掛けるもやはり外カギが閉まっている。


 内カギは……桃山先輩が今頃なかで両手両足金属製の枷で縛られた状態だからしばらく開けられないだろう。


 今ごろ手枷のカギを解くべく謎解きを頑張っているだろうから。


 桃山先輩の手錠は知恵の輪になっていて、正しい手順で動かさないと取れないようになっている。


 美術室の窓のカギも内側からしかあかない仕掛けになっている。


 外からでは彼女の様子も見ることができない。


 私は美術室のカギを取りに職員室に急いだ。


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