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二階から落ちた


 蒼弓あおゆみ いずみから貰ったメモには一週間後の日時が書き記されていた。


(意外と直近なんだ)


 なんとなく蒼弓先輩は誘った人が行かなかったら気にしそうだ。

 

(うーん、予定入るかもしれないしとりあえず直前になって考えよう)


 てくてくと貰ったメモを見ながら二年の廊下を引き返しているとまたもや攻略対象にかち合った。


(え、エンカウント率高すぎませんか)


 目の前には銀縁眼鏡をかけた緑夜りょくや いつきだ。手には本の山を抱えていて図書室帰りだろう。


 山積みになった本で前を見えていないのかまっすぐこちらに向かって歩いてくる。

 避けようとして外廊下の外側に避けたら、全く同じタイミングで彼も外側に避けるではないか。


(あ……ぶつかる)


どん


 他にも何かがぶつかったんじゃないか、というくらいの衝撃があり私の体は外廊下の手すりに背中からぶつかる。視界がくるりとまわる。


ぐらり


 体制を崩して、手すりから背中を乗り出した形になった。体制を戻そうとするものの重心はすでに後ろに傾いていた。


(これ落ちるやつっ……)


 私の体はそのままあっさりと外廊下の手すりの柵を越え、校舎から地面へと一直線に落下していった。



 視界が暗くなる。


……


「今、行かない方がいいと思うよ。もう授業始まるし」


 見ると秋月あきづき しろがもの言いたげな瞳でこちらを見ている。


「え、なに、これ」


 私手すりに乗り上げて二階から落ちたよね?

 さっきまで目の前にいた緑夜 樹 (りょくや いつき)は?

 

 見渡すと場所が若干違う。時計はまだ三時限前だ。


「ん、だからチャイム鳴るって」


 秋月あきづき しろが言うと本当に予鈴がなった。


 私は授業に遅刻しそうになり慌てて自分のクラスへと駆けだした。


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