俺×恋メイドは(妹)2〜The Quantity Mind Story〜
前作の次期作
ゲームにはならない完全オリジナル作品
皆さん、こんにちは。
谷山高志です。
今居るのは、東京都です。隣に居るのは上野美春名前は違うけど、妹です。前作を読んでいただいた人なら分かると思います。
あっ、何故東京都に居るかって?実は最近、ハルが好きな歌手が出来たらしく、ライブを見に連れてってと頼まれました。しかし、少し疑問が…
「なぁーハル?」
「ん?」
「何故…秋葉原!?」
「あ〜、え〜と、コンサート会場がアキバだから…。」
「いや、それは分かる。
つまり、アニソンとかの歌手なのか?」
「いいや、違うよ。」
「じゃあ誰だ?」
「…教えない。」
「そんなことよりも、欲しい物があるんだ。」
「へ〜、あっ、そうだ!このお兄様が買ってやるよ。」
「本当!やった〜」
「いくら位なんだ?」
「2〜3万位。」
「…!。分かった。ちょっとギリギリだけど買ってやるよ。」
いつも、お世話になってるんだ、帰りの新幹線代なんてどうとでもなる!それが男ってもんだろう。
ハルに連れられ、店に来た。
「…………!」
コ、コ、コ
「コスプレショップ!」
俺は…。男なんてどうでもいい!いますぐダッシュで帰りたい!
「お兄ちゃん、ついてきて。」
つくづく俺は…
不幸だよ。
気付いた頃には時すで遅し。
昔の人はイヤな言葉を残してくれたよ。
2万2500円の出費か…
新幹線代は、なんとか残って居るからよかったけれども…
「なぁー、ハル。何買ったんだ?」
「ヒ・ミ・ツ」
「てか、お兄ちゃん見てたでしょ?」
「ゴメン。何か意識無くて、覚えてない」
「ふーん」
あ〜ぁ。
何時間が過ぎたのだろう。
コスプレショップの以来、ほとんど意識無かったからあんまり覚えてないや。
そういえば、某同人ショップにも行ったな。
「お兄」
「お兄ちゃん」
どこからか声がする。
妹系アニメの声だな。
聞きおぼえある声だ〜
ちがう!ハルの声だ。
「ん、どうした。」
「お兄ちゃん元気ないね。どうかした?」
「いや…どうもしてないよ。」
してます。無茶苦茶どうかしてます。
「ハル。大丈夫か?」
「ん?」
「いや、なんでもない。」
「そんな事より、コンサートって何時からだっけ?」
「…ねぇ、お兄ちゃん。今日って、何月何日だっけ?」
「え、7月8日だけど…。それがどうかしたか?」
「何の日だっけ?」
「え、いや、何かの日なのか?」
「…今日は、お兄ちゃんの誕生日だよ。」
「…え!」
「お兄ちゃんの好きな歌手は誰?」
「山田高次さんだけど。…」
「お兄ちゃん、知ってる?」
「ん、何を?」
「私ね、山田さんと親戚なの。」
「…@!」
「それでね、お兄ちゃんのために。スペシャルコンサートを開いてくれる事になってるの!」
思いもしなかった親☆事実に戸惑う俺。
「…マジか!」
「うん。」「よし、コンサート行くぞ!」
前言撤回!妹最高。
「んじゃ、帰ろうっか。」
「は?」
「コンサートは?」
「会場は、家だよ。」
「じゃあなぜアキバまで?」
「欲しい物を買いに来ただけ。」
ウチの妹には、怪しげな趣味があります。
時刻は9時─
家に着きました。
「ただいま。」
「誕生日おめでとう谷山高志君。」
「…………」
山田高次さん!
「お兄ちゃん。誕生日おめでとう。」
ハル…
「今宵は、スペシャルコンサートだ!」
「オーー!」
リビングに行く。
元コックの親父の豪華フルコースがテーブルの上に並んでいた。
「お兄ちゃん、ちょっと待ってて。」
「ん?」
「それじゃあ、一曲目」
お、始まった。今はハルよりも、山田高次さんだ。
それにしても、最高だ!美味い理科に最高の歌!
「お待たせ!」
ハルが戻ってきた。
「ご主人様!」
ハルは、メイド服を着ていた。
「それって…」
「そう、お兄ちゃんに買って貰ったやつ」
「ゴメン。お前の趣味は最高だ!」
「え?」
ん、なんだ、読者よ。
その白い目は?
羨ましいか?
俺は…最近思うんだ
妹が好きなのかな〜って。
いや、メイド萌えだな。
「『俺×恋メイドは(妹)』このタイトルで小説が書けそうだ。」
「え!」
「世の中捨てた物じゃねぇな。」
「今日は、聴いてくれてありがとう。」
終わったな〜。
「アンコール、アンコール」
一様言うのが礼儀だろ。ま、本心で聞きたいけど。
「んじゃ、もう一曲いくか!」
「と、その前に。」
山田高次さんは、ワイングラスを手に持った。
「谷山高志君に、カンパーイ!」
ハルがクラッカーを鳴らした。
「「カンパーイ!」」
ハルと、親父が後に続いた。
俺は、心の中で呟いた。
「ハル。いや、メイドにカンパーイ!」
ご愛読ありがとうございました。
機会があれば、俺×恋メイドは(妹)3
でお会いしましょう