第四話
周りを見回してみると、少し離れたところの雑草が倒れている。
声のするほうに近づいてみると赤い巨体が地面にうずくまって何やら苦しんでいた。
「どうしたんですか?」
そーっと近づく・・・でかいな・・・
「おお来てくれたか・・・歯がな・・・痛くて痛くて動けなくてな・・」
歯??虫歯か!?凄く痛がっている・・近づき顔を覗き込んでみた・・・怪獣!?
これは・・竜・・・ドラゴンというやつでは・・・・
「見てみるが・・・襲ったりしないでくださいね?」
「我を診てくれるのに襲ったりせんよ・・・それより早く・・・」
口を開けてもらい見てみると・・・奥歯が真っ黒になり穴があいていた
・・・効くかどうかわからないけど試してみるかな。
「これ虫歯ですね・・・一回魔法使って試してみますよ」
これで治るかな・・・やってみるか!
「スーパーグレーターヒール」
ドラゴンの身体の下に青い魔方陣ができる。ブーンという音とドラゴンの身体が光に包まれて・・・・光が消えた。
「どうですか?」
「ん・・・おお 痛くないぞ・・・痛くない!!」
「じゃよかった・・・それでは!」
と、その場を離れようとすると・・・・
「ちょ・・ちょっと待て・・・待ってくれ!」
「どうしましたか?」
「いやいや、治してくれたのにお礼もせぬ訳にはいくまい?」
「そうじゃ! お主さえよければ従魔になるぞ!」
「お主は魔力も強そうだしな!」
ちょ・・ちょっとまて・・・体長10メートルも超える怪獣を仲間!?
ありえない・・・怖すぎる・・・
「いえいえ、自分には過ぎたお礼です。 またの機会」
「我の願いを断る気か!」
「う・・うう ワカリマシタです。・・・でも、その身体では街にも入れないですよね?」
街・・近くにあるのかな・・・
「身体の大きさ?人族の姿になれば問題なかろう」
と言って、人間の姿になった。ツノがあるが人間っぽい。
赤い髪に白髪が混じっている、髭も白いものが混じっているかっこいい外人のおじいさんって感じだ。
おお これなら大丈夫か!?
鑑定してみると竜族:竜人となっていた。
「分かりました。では、従魔に・・・」
そう言うと竜人の身体が光った・・・・竜族:竜人を仲魔にしますか? yes/no
頭に文字が浮かんできたのでyesと頭で思うと光が収まった。
名前を決めてください・・・・と出てきた。
うーん名前か・・・・ドラゴンだしかっこいい名前がいいよね。
「名はいいのにしてくれよ」
念押しされてしまったな・・・
よし! セキトとかどうかな?かっこよくはないかもだけど・・
「セキトってどうかな?」
「セキト・・・セキト・・・承知した!我はこれからセキトと名乗る!主よ今後ともヨロシク!」
おお名言きた!女神○生みたいだ・・。
「ステータスを見てみるといいぞ!」
そう言うので「ステータス」を見てみる
氏名:雨森蒋
年齢:20歳
職業:侍、テイマー、???
体力∞
力???
知恵???
知識???
魔力???
俊敏???
運???
スーパーグレーターヒールSLV∞
鑑定SLV1
従魔:竜族:竜人 セキト
従魔となっていた。