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ネプチューン王国  作者: 橘みかん
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☆気の谷間

 豊かな森の中はいつも聖獣や小さな妖精達にみちているのになにもいない、気配すらなくまるで生き物はパリスとムーンしかいないようだ。

谷間に近づくに連れて異様な気がただよってきた。

懐の銃と蔵に付けてある槍をいつでも抜けるようにしてムーンの足を少しゆるめる。

 気配けしのまやかしをかけているが気の結晶術もつかえるパリスには通じない。

なんてことだあの悪魔の手がこの地まで伸びるとは、途中で気を感じなかったのはロボット兵だったからだ。

ムーンも緊張して仕切りに耳を動かしている。

その時だ木から何かが飛び降りた。

「ワッ、パリス、俺だよ。打つなよ。」

見知った白がかった金髪の青年を見てパリスは危うくひきそうになった手を離した。

「危ない危ないあやうく大切な友を撃ち殺すとこだった。ホセなにがおきたんだ?ここじゃ話せないな。」

ピュイーとホセが口笛を吹くと。

美しい白い馬がかけてきた。

ホセの愛馬のメロスだ。

「ダークに向かっていたら。艦隊が見えたから後をつけてきたんだ。敵は追い払ったから谷間は無事だ。」

ホセの報告に、とにかく最悪の事態はまぬがれたと胸をなでおろす。

「今日はティムは連れてこなかったのか?」

ホセはティティ一族の王子を連れていつも一緒にくる。

「ああ、正式の訪問じゃなくてただ息抜きに行こうと思っていただけだからな。」

ホセはネオスの王のもとで仕事をしている。

息抜きといいつつ『ダーク』を訪問するということはなにかあったのだろう。

森は静かだ、ただムーンの馬具の音が響いている。

先ほど感じた嫌な気をいやがり聖獣たちも隠れているのだろう。

今は痕跡だけでいないようだ。

それが救いだ。

見た目は巨大な滝に見える空間、それが谷への入り口だ。

険しい秘密の入り口を臆することなく二頭の馬はかけていく。

やがて険しい下を超えると白い洞穴が並ぶ集落についた。

「パリス様お帰りなさいませ。」

 洞穴の横の光を放つ木でできた小屋から人々が出てきて挨拶をする。

「パリス様、ホセ様も来てらしたのですね。」

 銀色の髪をゆらしながら少年がかけてくる。

「襲われた部落と安否を確認したい。ミモザ、長達にすぐ召集をかけてくれ。」

谷間は影響ないようだ。

いつもどおりの風景だ。

「もう各地の部落から集まってパリス様をお待ちしております。ユタ、ラズ、密偵達が敵の視察に動いております。今回の攻撃、魔法使いも関わっておりますので用心をして、ウラヌス様もこちらに向かっているとティティから伝言がきました。」

やはり、あの異様な気は闇の魔術を使うものだった。

「すぐに岩屋に向かう。」

通りを駆け抜け美しい湖に浮かぶ岩屋に向かう。

「パリス、俺は風の丘によってから向かう、どうも嫌な予感がするんだ。」

ホセがそう言って湖の道をそれて山のほうにメロスをかけさせていった。


岩屋まで向かう道を小走りでミモザもかけていた。

 人々が気で物を作ったり生活に必要な物を作っている音と話し声で満ちている。

さきほどんみた残酷な風景がうそのようだ。

『風の丘』にホセがむかったということは敵がきているのか?

嫌な予感をパリスはふりはらいように足をはやめた。

 

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